自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2013年12月17日7:02 AM
    会社の「当たり前」が社員全員の「当たり前」でなくなる
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    昨日のコンサルティング先の企業様では、ここから半年の中途採用と来年の新卒採用によって、社員数が2倍近くになります。

     

    業績好調であり、ビジネスモデルも磐石である企業においては、スタッフ数がボトルネックになっているため、この人員増の経営判断は非常に正しい選択といえます。

     

     

    こうした組織の拡大の際には、多くの場合、「人材の成長と即戦力化」「離職率の低下」に焦点がおかれやすいのですが、実は多くの企業の急成長の現場にいる立場からすると、もうひとつ最大に意識をおかなければならないのが「価値観の管理」=「リスク管理」だということがわかります。

     

    この価値観の管理というのは、文字どおり企業における「当たり前」「常識」の価値観、感覚を共有化し続けること。もっとわかりやすく言えば、「何をやるべきで」「何をやってはいけないのか」をしっかりと社員全員が共有し続けることになります。

     

     

     

     

    社員数が少ないときは、組織内のコミュニケーションも密ですし、必然的に近い価値観の人間同士が集まりますので、この価値観の共有は自然と行われることが多いのですが、

    組織が大きくなる過程では、どうしても「異質な価値観を持つ」人間が入社しやすく、また今まで自然に「当たり前」が形成されていた分、その当たり前を教育することを忘れてしまうため、間違った価値観、「当たり前」で行動してしまう人間が増えてしまうのです。

     

     

    例えば、

    「スタッフが女性顧客にプライベートな声かけをしていいか、連絡先の交換をしていいか?」

     

    という問題。

     

    これを読んでいる皆さんにとっては「当たり前」で「ダメに決まっている」ことがわかると思いますが、世の中には平気で、「条件が整っていれば大丈夫(例:休憩時間中に話していた、あちからか聞いてきたなど)」と答える人間がいるということです。

     

    上記の質問などはわかりやすい方ですが、さらにグレーな難しい問題になると、

     

    「男の先生が女の子の生徒の肩に手をかけていいか?」

     

    「夜21時を過ぎて保護者の家に電話をかけていいか?」

     

    「おススメの生命保険の会社を同僚や部下にすすめていいか?」

     

    プライベートの時間に自社の最寄のパチンコ店に出入りしていいか?」

     

    「休憩時間中にタバコを吸って、生徒の前に匂いが着いた服で出てきていいか?」

     

     

    など、色々なパターンがあります。

     

    こうした内容は当たり前であり、誰でもわかると思ってしまっているがゆえに、マニュアルやルールに入っていなかったりします。

     

    しかし、その当たり前が通用しない人間も世の中には多数いるわけですから、企業内の価値観・当たり前の共有をしなければいけないのです。

     

    上記の例などは、一歩間違えば「セクハラ」「先生が生徒を口説いた、ストーカー被害届」などの、自社にとって大きな危機に直結するものもあります。

     

    だからこそ、当たり前の共有は危機管理・防止にもなるのです。

     

    ご注意ください。

     

    来年からSBレポートでもこの内容に関して連載を用意したいと思っています。

     

     

    2013年12月16日7:32 AM
    黒子のバスケ脅迫事件に関して私が尊敬している人たち
    CATEGORY: NEWS雑感

     

     

    昨年から続いていた黒子のバスケの連続脅迫事件。

     

    容疑者がつかまったようですが、この人が全てなのか、便乗犯なのかわかりませんが、

    郵便ポストに大量の手紙って時点で、最近のメインの人物だったことは確かなのでしょうか。

     

     

     

    それにしてもこの事件。

     

    グリコ森永事件のように扱うにしては、あまりにも「黒子のバスケ」というテーマが食品やお菓子と比べるとニッチすぎ、

    「イベントが閉鎖に追い込まれた」「コンビニのキャンペーン」とかいわれても、

    一般のヒトは「何でマンガでイベントやるの?」という腐っていない方からすると当然な価値観があったりと、マスコミの話題としても少なめでした。

     

    でも、私のように事件があったから「黒子のバスケ」に興味をもち、

    なにげにアニメを見たら意外と面白くて、継続してみている人もいるかもしれませんね(笑) 

    さすがに単行本を買うほどの根性はないので、どこまでテレビでストーリーを追いかけてくれるのかが心配ですが。

     

     

    この事件に関してはコンビニ各社がお菓子を撤去したりとか、ツタヤさんが店頭から書籍なくしたりとか、徐々に影響が増していただけに、無事解決したのはよかったですね。 

     

    この事件の過程において、「すごいな~」「気概を感じるな~」と個人的に尊敬していたのが、 

    「作者の藤巻氏」 

    「週刊少年ジャンプを発行する集英社」 

    「テレビアニメを放映していたテレビ局MBS」 

    などですね。

     

     

     

    作者の藤巻氏は、これだけ脅迫がおこっているなかで連載を続けていた精神力はたいしたものですし、この脅迫事件は「作者への恨み」の体裁をとっていたため、警察も藤巻氏の過去の人間関係をだいぶあらったと思うのですが、その結果として「ほとんど問題ない・可能性ない」とされていたとのことでした。

    よほど人間関係がなかったのか、恨みを買わない人間だったのか・・・、いずれにせよ素晴らしい人物だなと。 

     

    また、雑誌の発行元であるジャンプの編集部は、かなり脅迫があったと思うのですが、それに屈せず、作者を応援し続けていたと思うのです。

    なにげに今日コンビニ行ったらジャンプの表紙が「黒子のバスケ」・・・。

    狙ったようなタイミングですが発行時期を考えると、「脅しに屈せずに表紙にも出すよ!」という姿勢だったのでしょうね。

     

    さらにテレビアニメを放映していたMBSですが。

    こちらテレビアニメは第二期なんですよね・・・。

    ようするに一度第一期が終わった後、期間をおいて第二期をつくっているわけですが、事件の真っ只中にわざわざ第二期放映をするって、あえて火中の栗を拾っているとしか思えないのですが、よほど脅迫には屈しないという信念があったのでしょうね。第二期を放映しないという選択肢もあったでしょうから。

    おかげで私のような一般人もキセキの世代の残り二人が見れる(かもしれない)というわけです。

     

     

    こうして「脅迫に屈しなかった人たち」を賞賛すると、屈した人たちがダメに見えますが、個人的にはセブンイレブンやツタヤの選択はベストだったと思います。

     

    なぜなら、これらの会社の多くは「フランチャイズ」であり、加盟店の数が多かったから。

    防犯上全てを万全にするのは難しいでしょうし、フランチャイザーとフランチャイジーの関係上、リスクのある商品を継続して本部が供給するのは、対消費者だけでなく、加盟企業との関係上も甚大なリスクが発生するからです。

    「消費者」と「加盟店」の安全を守る!というプロ意識からすると妥当な選択であり、そういう意味では、商品撤去という選択も当然といえば当然で、ここを批判するのはおかしいのです。

     

    最後にほめておきたいのは、現行犯逮捕をした警察ですね。

    今時のカメラなどの様々な検挙のための仕組みのすごさを感じました。

     

    こうした事件を通じて、色々な企業の色々な考え方って見えますよね。

    特に企業のリスク管理と消費者への価値提供へのこだわりなどの点で。

    個人的にはそれぞれが「プロフェッショナル」としてのこだわりが見えた興味深い事件でした。

     

    イベントを楽しみにしていた方々にとっては、噴飯モノの事件だったでしょうが。

     

     

     

     

     

    2013年12月15日11:23 AM
    そうだ、秋葉原行こう!(AKB劇場には行きません)
    CATEGORY: 日々雑感

     

     

    明後日12月17日は東京のスクール経営サポート倶楽部の例会=「スクールビジネスアカデミー」の開催日です。

     

    この隔月開催の会員制情報交換&勉強会ですが、今回は通常講座以外に2つの企画があります。

     

     

    表彰式

     

    秋葉原視察(クリニック)

     

    です。

     

     

    表彰式は今年1年で頑張った企業様の取り組みを紹介しつつ、表彰をするという企画。

    表彰される側はうれしいですし、見ている側も学びになると思われます。

     

     

    で、アカデミー終了後は、今回は秋葉原視察に向かいます。

     

     

    既に会員の企業様にはご案内がいっていると思いますが、

    秋葉原でオタク文化を学ぶというわけではなく、「月替わりの外観演出」や「地方企業が学ぶべき大型の外観演出」について学ぶという主旨になります。

     

     

    本当は渋谷や原宿、新宿も検討していたのですが、私が今回事前に全部視察した結果、

    秋葉原が一番勉強になるなと思ったので、秋葉原にしました!

     

    オタクの街として見ると、ただ毒気に圧倒される秋葉原ですが、見方を変えるとこれほど外観演出の勉強になる街はありません。

    なぜなら秋葉原は、商品を外観でPRすることが多いため、定期的に外観を変えるお店が多いのです。これこそ、今後イベントやキャンペーン、新商品告知を積極的にしていくべきスクール業が学ぶべきモデルだと思います。

     

    お楽しみに!

     

     

    ・・・もちろん、アカデミーの講座自体も魅力的なものにします。

     

    今回は「不振拠点の再生法・V字回復の実現法」について犬塚が担当します。

    塾関連は朝倉が担当です。

     

     

    明後日、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!

     

     

    お試し参加をご希望の方は、下記からお申し込みください。

     

    http://www.funaisoken.co.jp/site/study/100583.html

     

     

     

     

     

     

     

    2013年12月14日10:40 AM
    子どもの対人関係能力を育てるためにも講師の変更は悪ではない

     

     

     

    「スクール経営コンサルタントのブログって言っても、

    スクール経営の話題が少ないじゃね~か!ヽ(`Д´)ノ」

     

    となんだかドラゴンボールのような理由で怒られそうなので、今後は定期的にスクール経営ネタを義務として盛り込んでいきたいと思います(笑)

     

     

    本日は子供向けの習い事や学習塾における「担当講師や担当スタッフの入れ替わり」についてお伝えしたいと思います。 

     

    ハッキリ言って、普通にお客様の声を聞いてスクール経営をしている上では

    「担当の先生が変わってうれしいです!」という声よりも、

    「前の先生がウチの子は好きだったんです!」というクレームっぽい声の方が多くなります。

     

    ただ、このお客様の声に従うのが私はスクール業のあるべき姿だと思っていません。 

     

    我々は、「子どもの成長」すなわち、「求められた技術の習得」「人間性の向上」を目的にするわけで、「先生と会うこと」を商品にしているわけではない。要するにキャバクラとは違うわけです。

     

    もちろん、子どもは慣れた先生の方が、レッスンを好きになりますし、向上心をもてるケースも多いのですが、先生が好きすぎれば、レッスンで学ぶことよりもその先生と会うことを目的にしてしまうこともあります。まさに本末転倒。 

     

    さらに、言えば現代のように核家族化が進み、子供達の対人関係のコミュニケーション能力が劣化の一方の世の中においては、「お気に入りの先生」のみでレッスンを続けることは、コミュニケーション能力育成の視点からもマイナスがあるのです。 

     

    「先生が変わる」ことのメリットは、

    「人間関係がなくても、本当の意味で成果が上げられるスクールかどうかの判断を求められる」という経営の原点のチェックをする機会になりますし、

    「子どもが多様な人間関係を通じて、社交性・コミュニケーションを学ぶ」教育機会にもなりますから、一概に悪だと思いません。

     

    気に入った先生との馴れ合いの中で、なあなあなレッスン・閉鎖された人間関係の世界づくりが行われるデメリットは大きいのですが、保護者の方はそれに気づいていないので、そういったところをしっかりと伝えていく必要があります。

     

    「子どもに色々な知らない人との出会いを体験させるのが大切です!」と。

     

    そういう意味ではイベントで他のレッスンの子とあったり、別スクールの子と会うこともメリットがありますし、先生の交代もメリットがあります。

     

    もちろん毎回のレッスンで担当が替わるのは問題ですが、年に1回のペースで先生が替わるのは、教育的にも経営的にもメリットもあるのです。

     

     

    2013年12月13日8:06 AM
    マクドナルドのカウンターにメニュー表が復活!そもそもなくした理由は…
    CATEGORY: 日々雑感

     

     

    マクドナルドのレジにメニュー表が復活しました。

     

     

    ここ最近のマクドナルドのサービスの劣化は

     

    「マクドナルドに行くことが嫌になる」

     

    レベルのものが個人的にはいくつかありました。実際に来店回数が減ってました。

     

     

    日本で最も衰退している県庁所在地駅のマクドナルドが20時に閉店するのは経営上仕方ないとわりきっていたのですが、個人的に嫌だったのは

     

    1.カウンターにメニュー表がない

    (さらにいえば低単価メニューはお店の上部の案内にも掲載されておらず、明らかに「低単価メニューはおいてあるけど、頼みにくい。粗利&単価が高いセットメニューに誘導したい」という意思が感じられた)

     

    2.テイクアウトする際、セットメニューは飲み物とバーガー類で紙袋が二つにわけてくれるのだが、平気でその持ちにくい紙袋をそのまま渡してくる

    (以前はビニールの手さげ袋にいれてくれていた。ちなみに袋くださいというと、明らかに不満そうな表情をされたことが1度ある)

     

     

    はじめて、この2つを最寄店で体験したときは「ああ、やはりこんな田舎の20時に閉店するお店では、ビニール袋もらえないんだ。メニュー表も置いてもらえないのだ・・・」と悲しくなったのですが、他の都会のお店でも同様の施策だったので、一安心しつつも、逆にマクドナルドの行く末が悲しくなったものです。

     

     

     

    ええ、私も経営に関わるものですから、目的はわかるんです。

     

    マクドナルドのメニュー構成を考えれば、単価アップと粗利率アップは非常に重要なテーマ。

    またスピード感を重視したいのもわかる。

     

     

    だからこそ、「カウンターでメニューを見ながら悩みながら時間かけてオーダーする」お客様をなくすということと、困ったお客様が上を見てセットメニューを頼まざるをえない状況を生み出すことは一石二鳥だったわけです。

     

    だって、普通に考えれば、上のメニューに低単価メニューがなければ、

    「あれ?」って思って、メニュー選びに迷う人っていますからね。

    本当にスピード化だけを目指すのであれば、セットのみにする意味はない。

     

     

    また、ビニール袋を渡したくない理由もわかるんです。

    エコですって言えば美しいですが、1枚○円のコストかかりますもんね・・・。

     

     

    さらにいえば、全体の接客レベルもかなり低下しているケースが多かった。

     

     

    このように最近のマクドナルドは、「サービス(顧客の利便性)」をちょっと優先順位下げて、

    効率性とスピードを過剰に優先していたように思います。

    マクドナルドの全CEO原田さんの書籍を読んでいた自分としては、マクドナルドの理想と現実との乖離に悲しくなったものです。

     

     

    今回のカウンターのメニュー復活。

    このことを聞いて今朝、マックのモーニングセットを頼んでテイクアウトしてみたら、

    「手さげ袋はご必要ですか?」と質問してくれました!

    徒歩1分のホテルの部屋で食べる予定だったので、お断りしましたが、個人的にはなんだかマックのサービスレベルのアップを感じ、ちょっとうれしかったです。

     

     

    ただ、サービスレベルがアップして、顧客の利便性をアップするだけでは、業績が回復しないのが、人口減少時代の外食産業。

    マクドナルドの今後の動向に注目です。

     

     

    日本一衰退している県庁所在地JR駅の最寄店の営業時間を24時まで延長して赤字を垂れながす必要はない(今までどおり20時で十分!)ので、全国各地で頑張ってほしいと思います。