自己紹介
  • 自己紹介


    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
  • 最近の記事一覧

  • ブログカテゴリ一覧

  • 最近の記事一覧
    ブログカテゴリ一覧
    カレンダー
    2024年5月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    アーカイブ
  • 月別アーカイブ

  • RSS
  • 関連サイト情報

  • 2013年12月10日10:10 AM
    起業家のように企業で働くという価値観
    CATEGORY: 日々雑感

     

    タイトルを見て

     

    「そうそう!こういう本が今の時代には必要だよ!」

     

    と思って購入しました(笑)

     

    起業家礼賛の書籍ばかりでは価値観偏るので、

    こうした「企業内で頑張る幸せ」系の書籍は必要ですよね。

     

    起業家のように企業で働く/クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 

    ¥1,449
    Amazon.co.jp

     

    読んだ感想。

     

    あくまで個人的な感想ですが・・・

     

    「文章が読んでいてくすぐったい」

    ↑学生向けの語りかけ調なので、中年のおっさんには辛い・・・

     

     

    「あなたがそれを言うか!?」と思わせる著者の履歴とエピソード。

     

    明らかに企画が先に先行したんだろうな~という感覚を受けました。

     

     

     

     

    やはり企業内で頑張るのもいいと思うよ!の価値観普及の最終兵器は

    ネスレジャパンの高岡社長しかないと思います。

     

     

    逆算力 成功したけりゃ人生の〆切を決めろ/日経BP社 

    ¥1,470
    Amazon.co.jp

     

    こちらは「起業家のような意識で企業内で働く」ことの大切さ、

    さらに人生設計の大切さなどを教えてくれる良書です。

     

    個人的には今年のベスト10に入ります!

     

     

     

     

     

     

    タイトルは全く違いますが、高岡社長は「外資なのに日本的な出世だよ」という頑張りを自身で証明しているのがすばらしいと思います。 

    2013年12月9日7:10 PM
    「努力したものが全て報われるとは限らん。しかし…」
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    冒頭の見出しですが、出典元の原文を最後まで正確に表示すると、

     

     

    「努力したものが全て報われるとは限らん。

    しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」

     

     

    になります。

     

    誰の言葉か、わかる人はわかりますよね(笑)

     

     

    要するに努力しなければ成功はないよと。

    でも努力だけでも成功できないケースもあるよと。 

     

    個人的にはこの言葉が「努力」と「成果」に関して最も的確に言い表していると思っています。

     

     

    エジソンが言った

     

    Genius is 1% of inspiration , and 99% of perspiration

    (天才とは1%のひらめきと99%の汗)

     

    という表現は、努力の重要性を伝える意味と、もうひとつどれだけ努力をしても1%のひらめきがなければ意味がないという解釈があるそうですが、上記の言葉はそれを両方表しているようにも思うのです。

     

     

    実際にビジネスの現場で起きているのは、努力は大切だけど、やはり無駄な努力もあるなと。

     

    でも、努力をしない成功は長続きしないなと。

     

     

    才能とかセンスとか持っているとか持っていないとか、

    そういった言葉の前に、まずは努力をしなければ話にならない。

     

    その努力が確実に成果に結びつくかどうかは、

    その努力が正しいかどうかを指導してくれる師匠次第。

    間違った方向の努力、絶対量が不足している「自分なり」の努力は意味がないことも多いから。

     

    また、日本一、世界一クラスのハイレベルな世界になると、努力だけではなく、

    「センス」「能力」なども問われるようになる。

    でもビジネスの世界でそこまでの素質が求められる領域は少なく、多くの場合努力量の差が勝敗を分けることが多い。

     

     

    「努力」って便利な言葉ですが、決して万能ではない。

    でも絶対に必要不可欠なものである。

     

     

    そんなことを示してくれるのが冒頭の鴨川会長のお言葉ですね(笑)

     

     

     

    2013年12月8日8:55 AM
    起業後の企業生存率は統計上は20年で50%・通説では0.3%?
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    終身雇用・年功序列が崩壊し、企業に依存して生きていくという生き方が否定された反動で、ここ数年は「起業すべき!」という書籍が過剰に増えているのが非常に嘆かわしいことです。

     

     

    「日本は起業家が少ない!」

    「起業家育成が遅れているせいだ!」

     

    と声だかに叫ばれ、起業家を生み出そうという動きがドンドン進んでいます。

     

    しかし、そういった情報発信をする人に限って企業に依存するリスクは叫ぶくせに、「起業」に関わるリスク自体は教育されないのも事実。

     

     

     

    ネットや書籍を見ていると明らかに価値観が偏っています。

     

    ・大企業から独立した「起業家向けのコンサルティング」を生業にしている人がビジネス書を書くことが多い

     

    ・ネットやブログを一生懸命やって情報発信を続けるのは、ローコストで集客や人脈作りをしたい個人の起業家(でその多くは個人起業家から売上をつくるWEB制作やネット広告や勉強会・交流会などの企画企業)

     

    ようするに、自分達の仲間を増やした方が売上が上がると考える人たちが、自分達の生き方の正しさを声高にさけびつつ、また未来の見込み客をつくるために、起業家を増やしていこうとする連鎖が起こっているわけです。

     

     

    別にこの流れ自体を否定するつもりはありません。

    私も大学で中小企業論を学んでいるので、中小企業がイノベーションを起こす可能性や起業家の重要性は認識しています。

    しかし、起業のリスクや恐ろしさを伝えず、覚悟を持たず、ただ企業づとめが嫌で逃げるようにして起業している人が多いのも事実のように思います。

     

     

    企業の存続についてのデータや通説は以下の通り。

     

    中小企業庁のデータでは20年後には50%が廃業です。

    ただ、このデータは統計の性質上、従業員が4名以上で製造業寄りなので実態とは違います。

     

    起業の難しさを表す通説は

    設立1年=40%

    設立5年=15%

    設立10年=6%

    設立20年=0.3%

    設立30年=0.02%

     

    ですが、現実にはこれも当てはまっていないと思います。

    あまりにも現実と乖離しているので、この数字のリアルを認識していないことが多いのではないかと思います。

     

    今時の起業は飲食店などのコストのかかる起業よりも、ネットでローリスクで自宅でやるタイプが多いので、廃業だけはしない生き残り組みがかなり多いので数字が変化していると感じます。

     

    おそらく、今のネット系を活用する起業の仕組みだと、生存率は10年では50%くらいはあると思います(本人が十分な収入を得ているか、満足しているかはおいておくとして)。

     

     

    ただ、今後大きな問題になってくるのは、設立20年からの急激な廃業増と生活苦だと思います。

     

    ローコスト・ローリスクで自分の身体ひとつで事業をしていれば、自分が病気になれば即売上ストップです。身体がおいつかなくなることにより、事業継続が難しくなる可能性が高い。

    また自分や家族の生活コストが高まっていくのに比例した所得を得ることが難しくなる。

    また、長年身一つで事業をしていれば、確実にノウハウやスキルの進化も後手にまわりやすい。

    その段階では大手企業との競争に負ける可能性も多くなる。

     

     

    もう言葉としては死んだように思いますが、ノマドワーカーと呼ばれる人や個人事業主の方は、上記のような20年後、30年後のリスクはきちんと考えているのでしょうか?

     

    こうしたリスクから目を逸らして、今を謳歌していても、最後に待っているのは人生の失敗。

    その結果、日本にかえって起業家精神がなくなっていくリスクの方が怖いくらいです。

     

     

     

    未来のリスクを見ない起業は色々な意味で問題が多い。

     

     

    最近思うことは、日本に必要なのは「のれん分け」的な起業なのではないかということ。

     

    母体の企業との良好な関係とサポート関係をうけつつ、自身の起業家精神によりビジネスを成功させ、新しいチャレンジはその次のステップで取り組むことができる。

    親会社は財務や様々なノウハウなどを長期的にサポートする他、行き詰ったときには引き取ったり店じまいの段取りまでしてあげるなどなど、メリットが多い。

     

    元々、開拓民であるアメリカと同程度の起業家イズムを農耕民族に求めるのは難しいとすれば、これから必要なのは日本的な起業のあり方のような気がします。

     

     

    そんなことを最近出会った経営者様の経営スタイルから感じました。

     

     

     

     

     

     

    2013年12月6日7:40 PM
    採用する側から考える入社試験の受験料徴収が必要な3つの理由
    CATEGORY: ビジネス全般

     

    とうとうこの流れが来たか・・・と感じたのが以下のニュース。 

     

    ドワンゴ 入社試験で受験料徴収!1都3県対象2525円

     

    → 「ニコニコ動画」の運営元として知られるIT大手のドワンゴグループが、入社試験の受験者から受験料を徴収する方針を発表。対象は東京都と神奈川、埼玉、千葉在住の学生で、合否にかかわらず返金はせず、受験料は全額寄付するそうです。

     

    私としてはこの流れは「非常に良い!」と思っています。

     

     

    理由は新卒採用市場において以下の点が問題になっているため。 

     

    1.人気企業には応募者数が多すぎて採用側の処理コストが膨大にかかってしまう 

    (書類データの処理・会場運営やそこに費やす人件費など)

     

    2.人気企業の場合、会社案内や業界のこともろくに勉強していない「ただ大手企業だから」といった安易な理由で応募してくる学生が多く採用側の疲労感がある

     

    3.募集数が多い場合、結果的に精度の高い審査は不可能になるため「学歴フィルター」や「ESの内容」のみで仕分けを行う必要が出てきてしまい、学生側にとっても適正な採用が行われずデメリットが多い

     

     

    私も採用する立場になることが多いのですが、新卒にせよ中途にせよ、 

    「無料」であるがゆえに「大勢の応募者がいる」ことのデメリットは非常に大きいです。

     

    「出会いが増える」というメリットよりも、「出会いが多すぎることで途中の絞込みを大雑把にせざるを得ない」というデメリット、つまりは本当に意欲のある人間を見逃すリスクの方が大きいのです。

     

    ひとりひとりと1時間話せばいいと思われるかもしれませんが、

    きちんと自社の会社案内見て、業界の研究までしてきて、話す価値のある応募者は全体の10%もいるか怪しいのです。「当たればラッキー」程度の感覚で来ている人間も多いので。

    また、そういった人材と話す時間の人件費も会社は必要なわけですからね。

     

    「でも受験料を取ると、今は会社のことを興味ないけど、優秀な人材を採用する機会を逃すのでは?」

     

    という反論もあるかもしれませんが、2525円程度を払えない意欲の人間が優秀であり、自社にとってプラスになる確率は低いと思います。

     

    ・・・というか、対象を一都三県にしている

     

    ところからも「わざわざ交通費払ってくる意欲的な人間はウェルカムだよ!」というメッセージが感じられて好感が持てます。

     

    ちなみに私は船井総研の入社試験受けるために、自腹で愛知からの交通費払いましたよ(初回は)。

     

    実はこの手法はスクール・塾経営でも同様でして、

    「無料体験会」「無料見学会」「無料イベント」などで大勢のお客様を集めたとしても、

    結局のところ、運営側はその人数を処理することに意識がいってしまい、

    大勢の「意識が低い」お客様にまぎれた「意識が高い」お客様を見つけることができず、適切な対応が出来ないことが多いのです。

     

    「とにかく大勢の人を集めればいい」という発想で、母数を増やすことによって、逆に「率」が犠牲になるのです。

     

     

    2013年12月6日11:11 AM
    異業種の経営者様との交流機会のメリットとデメリット
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    船井総研のように主に中小企業向けのコンサルティングをしていると、

     

    「素晴らしい経営者様」に出会える機会が多々あります。

     

    こうした経営者様との出会いが我々を成長させてくれるわけです。

     

     

    現状の私のように、特定分野のコンサルティングを長年続けていると、異業種の経営者様のお話を聞いて大きな刺激を受けることが多くなります。

     

     

    私もどうしても自分達の業界の価値観や枠組みの中で考えてしまいがちですが、異業種の方々は全く別のアプローチや価値観をぶつけていただけるわけです。

    また、その内容は一瞬、自業界には応用できないように感じられるのですが、よく噛み砕いてみると、実は自業界に大きなイノベーションを起こすヒントが隠されていたりします。

    また、ビジネスのスタイルに関しても、勉強できるものが多い。

     

     

    昨日もそうでしたが、こうした異業種の一流の経営者様とお話をするたびに、自分の未熟さや視野の狭さを反省する毎日です。

     

     

    このように異業種の経営者様との交流というのは非常に勉強になります。

     

     

     

    しかし、あくまで私は一定のレベル以上の人との交流・集う場でなければ意味がないとも思います。

     

    その業種でしっかりと成功している方からの話でなければ、その業種の真理は学べません。

    また聞く側も、異業種のノウハウを自社に応用できるだけの応用力が必要です。

    (ただ、なんとなく異業種の情報を聞くだけであれば、同業種の勉強会に参加した方がよいわけですから。)

     

     

    最近の「異業種との交流」を目的とした勉強会は、人材交流を名目とした営業活動をする人の参加が多いものが増えているように思います。また「集まること」が目的化してしまい、有意義な情報交換ができない勉強会も多い。それっぽい名刺やプレゼン資料がつくれる個人事業主みたいな人が跳梁跋扈する勉強会も多い。

     

    さらにそういった事実を感じ取ってしまっているからか、一流の経営者様であればあるほど、そういった無意味な勉強会や交流会から足を遠ざけてしまう。この悪循環が生まれているように思います。

    こうした交流会はなかなか実りある学びがないように思います。

     

     

     

    「異業種の経営者様との交流」にしても、色々ありますよね。