約10年前は後輩社員達に「ビジネス書を月に最低1冊は読むこと!」などの指示を出していましたが、
最近は「読むこと」自体を否定するつもりはありませんが、あまり適切ではない価値観、ノウハウの深みがない書籍が増えているため、安易にビジネス書購読を勧められないという状況になっています。
ビジネス書の業界現場としては、もうF出版を中心に「タイトル勝負」が顕著です。
しかも従来のセオリーを否定したような、一芸タイプのものが増える一方ですね。
また、ビジネス書の著者の方々も、最近ではベンチャー企業の経営者さんや個人コンサルの方が多く、
「それって長期的に見たら本当に成功するの?」と突っ込みたくなるようなものが多いです。
また、当たり前ですが普通のサラリーマンをやっている人が書籍の執筆をすることは稀ですから、
基本ビジネス書の価値観は「独立起業万歳!」という方向に偏っていってしまいます。
組織人としてどう振舞うのかなどの書籍はかなり減りましたよね・・・。
普通にビジネス書に接していると、まるで正社員で頑張って働いているのが間違っているように価値観誘導されてしまうかもしれません。(ビジネス雑誌はそんなことありませんが)
なんでビジネス書はこんな状態になってしまったのでしょうか・・・。
最近ではヴィジョナリーカンパニーなど、洋書発のベストセラーが安定感があって安心ですが、怖くてタイトルと目次だけではビジネス書を買えなくなりつつあります(笑)
また、アマゾンも出版コンサルや個人企業家系の方々は、グループ内で購買しあって評価を高めにつけあっているので、全く参考にならないのであてにしていません。
そんなわけで最近は私はタイトルや目次チェックではなく、著者プロフィールをしっかりと見て、その名前を書店にいながらスマホで検索。
その上である程度価値観が良さそうな場合のみ購入というスタイルにしています。
まあ、単純に自分のビジネス経験が増えているので、物足りない書籍が増えているだけかもしれませんが、
それだけでもないような気がするのですよね・・・。
みなさんはどう考えているのでしょうかね?
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