2021年8月9日1:15 PM
CATEGORY: 日々雑感
先日からこちらのブログ内で触れている中国における学習塾規制、宿題規制について。
この問題、論点は色々あるわけで、なかなか議論をするのも難しいわけですが…。
突然の規制は国としてどうなのか?という政治体制について。
規制された後の、市場や消費者変化について。
今後の中国の教育・受験制度のあり方やその結果について。
子ども達の教育のあり方について。
などなど、どこにスポットを当てるかによって、全く見え方が変わってくるのも事実です。
…が、ある程度、これまでの中国の実態を知っている方は、既に記事などでも書かれていますが、
中国のこれまでの教育産業や宿題、受験制度についての前提条件を知っているかどうかでも、
また見方は変わってくるのではないかと思います。
中国のこれまでの教育体制が「日本みたい」だと、
少し見方が辛目になってしまうかと思います。
なぜなら、基本的に、中国における「受験勉強」「教育ビジネス」の熱は、
日本と比較して尋常ではなく、明らかに金銭面の負担や子ども達への負担、
さらにその教育内容自体についても、やはり「本当にこのままでいいのか?」というレベルだったからです。
単純比較するのは難しいですが、伝え聞いている雰囲気だと、
日本における中学受験や高校受験の「受験年」くらいの熱量が、結構な長い期間に求められ続けているといいます。
(さすがに中受の6年生は言い過ぎかと思いますが…)
要するに、明らかに子ども達にも保護者にも負荷がかかりすぎており、
そこに政府として少し制限をかけている…という見方もできるわけです。
ある意味、すごい良策!といえないこともありません。
この背景事情を知っておくのも、このニュースを読む上では大切かもしれませんね。
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