マクドナルドのレジにメニュー表が復活しました。
ここ最近のマクドナルドのサービスの劣化は
「マクドナルドに行くことが嫌になる」
レベルのものが個人的にはいくつかありました。実際に来店回数が減ってました。
日本で最も衰退している県庁所在地駅のマクドナルドが20時に閉店するのは経営上仕方ないとわりきっていたのですが、個人的に嫌だったのは
1.カウンターにメニュー表がない
(さらにいえば低単価メニューはお店の上部の案内にも掲載されておらず、明らかに「低単価メニューはおいてあるけど、頼みにくい。粗利&単価が高いセットメニューに誘導したい」という意思が感じられた)
2.テイクアウトする際、セットメニューは飲み物とバーガー類で紙袋が二つにわけてくれるのだが、平気でその持ちにくい紙袋をそのまま渡してくる
(以前はビニールの手さげ袋にいれてくれていた。ちなみに袋くださいというと、明らかに不満そうな表情をされたことが1度ある)
はじめて、この2つを最寄店で体験したときは「ああ、やはりこんな田舎の20時に閉店するお店では、ビニール袋もらえないんだ。メニュー表も置いてもらえないのだ・・・」と悲しくなったのですが、他の都会のお店でも同様の施策だったので、一安心しつつも、逆にマクドナルドの行く末が悲しくなったものです。
ええ、私も経営に関わるものですから、目的はわかるんです。
マクドナルドのメニュー構成を考えれば、単価アップと粗利率アップは非常に重要なテーマ。
またスピード感を重視したいのもわかる。
だからこそ、「カウンターでメニューを見ながら悩みながら時間かけてオーダーする」お客様をなくすということと、困ったお客様が上を見てセットメニューを頼まざるをえない状況を生み出すことは一石二鳥だったわけです。
だって、普通に考えれば、上のメニューに低単価メニューがなければ、
「あれ?」って思って、メニュー選びに迷う人っていますからね。
本当にスピード化だけを目指すのであれば、セットのみにする意味はない。
また、ビニール袋を渡したくない理由もわかるんです。
エコですって言えば美しいですが、1枚○円のコストかかりますもんね・・・。
さらにいえば、全体の接客レベルもかなり低下しているケースが多かった。
このように最近のマクドナルドは、「サービス(顧客の利便性)」をちょっと優先順位下げて、
効率性とスピードを過剰に優先していたように思います。
マクドナルドの全CEO原田さんの書籍を読んでいた自分としては、マクドナルドの理想と現実との乖離に悲しくなったものです。
今回のカウンターのメニュー復活。
このことを聞いて今朝、マックのモーニングセットを頼んでテイクアウトしてみたら、
「手さげ袋はご必要ですか?」と質問してくれました!
徒歩1分のホテルの部屋で食べる予定だったので、お断りしましたが、個人的にはなんだかマックのサービスレベルのアップを感じ、ちょっとうれしかったです。
ただ、サービスレベルがアップして、顧客の利便性をアップするだけでは、業績が回復しないのが、人口減少時代の外食産業。
マクドナルドの今後の動向に注目です。
日本一衰退している県庁所在地JR駅の最寄店の営業時間を24時まで延長して赤字を垂れながす必要はない(今までどおり20時で十分!)ので、全国各地で頑張ってほしいと思います。
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