既に多くの報道がされましたが、第2回目をむかえた「大学入学共通テスト」の平均点が大幅にダウンしています。
特に大きな要因になったのが“数学”であり、
例年と比較して平均点が20点近くダウンした教科がありました。
大学入学共通テストが2年目になり、いよいよ元来の目的により近づける問題が増えたことが理由と言えます。
(しかし、まだ国語などについては本格化していないという声が聞かれます…)
今回の数学で言われたのが、
「単に数式をいじる発想では無理」
「そもそも問題の文章が長く、どの問題が難易度が低いのかさえ、ぱっと見で判断できない」
など、従来のセンター試験の発想が全く通用しない問題だったということです。
センター試験が30年続いたことで、現状の受験産業に存在する参考書や過去問、
さらには教える側の学校教師や予備校講師においても、全て「対センター試験」の発想でしかありません。
センター試験の延長線上で、単に「受験対策」をしたとしても、
文章読解力や数学的な思考力を高度に求められる問題が出されたら、対応ができない…ということです。
まだまだ大学入学共通テストのやりこみ具合がどうなるかは未知数ですが、
仮にこのまま「現在打ち出されている方向性」に特化していくとなると、
受験産業自体も大きく変革していく可能性があると思います(特に予備校業界)。
最大のネックが受験産業側が「どのように対策したらいいのかわからない」という点。
さらには「そもそも現状の学校教師、予備校講師や参考書が、共通テストが求める思考力を高める指導ができるのか?」
などの根本の問題も存在します。
また、文章読解力自体も、学生生活の忙しい中で、たかだか数年頑張って身につくかということ、
それも難しいため、かなり早い段階から習得しておく必要があるのでしょう。
わかりきっていたことですが、30年間続いたセンター試験が廃止されたことによって、
新しい時代・変革が教育業界に訪れることになりそうです。
これに加えて、国立大においては「情報」も加わりますので、本当にここから数年の教育業界からは目が離せません。
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