先日、GMOメディア株式会社様との共同調査による、
2022年 プログラミング教育の市場規模調査
の結果を発表させていただきました。
今回、情報教育の市場規模全体を調査していた関係から、
プログラミング教育市場規模を「子ども向け」市場と、「社会人向け」市場をそれぞれ算出し、
その合計のプログラミング教育の市場規模は「302億円」となりました。
実際には既に情報教育全体で見れば、大学の学部学科や専門学校なども存在しているため、
プログラミング教育の市場自体は、情報教育のあくまで一部でしかありません。
しかし、プログラミング教育の市場だけを見ても、近年安定成長を続けており、
今後、大学入試改革の影響を受けて、更なる成長が見込めるマーケットであることは間違いないといえます。
(大学や専門学校などを含めた、情報教育の市場の全貌や、プログラミング教育市場の細かなデータについては、間もなく発売される情報教育白書2022をご参考ください)
https://productsales-fsdg.myshopify.com/
過去数年、プログラミング教育の市場規模の推移を見ている中で、
今後、大きく影響しそうなのが「学習塾市場」です。
現在、学習塾・予備校市場は約1兆円前後だといわれていますが、
今後、「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」の普及が進むにつれて、学習塾市場の一部は「情報教育」市場に切り替わります。
ただ、この「情報教育」の市場は、あくまで学習塾が運営している場合は、学習塾業界の市場規模にも含まれている金額ではなく、
全てが新規で生まれた市場とはいえない状況です。
(学習塾市場の中での他の教科に使われていた金額が、情報に切り替わるニュアンスも大きい)
2022年の学習塾の市場規模も、大きく減少にはならないものの、
2023年以降は学習塾市場の内訳の中で、「情報」の占める割合が徐々に高まってくるでしょう。
これは既存教科の学習塾市場の縮小を意味するわけですが、
一方で塾業界の市場自体としては大きな変化なしということにもなるかもしれません。
少子化などネガティブな要素が多い学習塾業界の市場ですが、
この情報教育、プログラミング教育の市場が、市場全体にどの程度の影響を与えることになるのかは要注意ですね。
なお、情報教育白書2022年では、情報教育における学習塾・予備校・スクール分野の市場金額予測も算出しております。
こちらもご参考いただければと思います。
Tweet |