2025年から計画されている大学入試への「情報」の導入。
数十年に1度の大学入試改革(センター試験→大学共通テスト)の流れの中で、
インパクトの大きい内容であることは間違いありません。
大学入学共通テストに導入されるほか、
国立大学の入試でも採用されることが決定しています。
しかし、この「情報」(情報Ⅰ・情報Ⅱ)への対策については、
まだまだ学習塾・予備校業界は「様子見」のケースが多いのが実情です。
①初年度の「情報」は様子見になる可能性が高く、それほどの難問を出す可能性が低い(平均点をある程度維持するためにも)
②「情報」の配点は100点であるため、特別に比重が大きいわけではない
こうした理由から、多くの塾業界の関係者にとっては、
「情報」の取り扱いは、大学側も試験側も様子見色が強く、内容を過度に踏み込んだ内容にする可能性が低いため、
高校3年からの1年間の詰め込み教育である程度カバーが可能
という発想を、受験戦略の視点から持っているからです。
私自身、受験戦略で考えた場合、この発想自体は大いに正しいと思います。
一方で、今後の情報教育、プログラミング教育の重要性の高まりや、
各大学の個別入試を考えると、そこまで「情報」を軽視していいのか?という心配もあります。
…と、いいますのも、大学においても現在、情報系の学部学科の人気が顕著です。
(近畿大学などの情報学部も倍率が高い)
こうした流れの中で、各大学が情報系に力を入れていき、
また大学側が「より高度な知識を持った学生を集めたい」と考えた場合、
情報Ⅰの暗記レベルの二次試験にとどまるのか?という点が懸念点としてあるわけです。
大学共通テストはどうしても無難な動きになりがちですが、
個別の学部学科においては、各大学の特色を強く打ち出すことが可能になります。
今後、情報系の学部学科が大人気になっていく中では、情報の取り扱いの大きな変化も
想定しておく必要があるのかもしれません。
このあたりの大学側の動向や情報教育の動向をまとめた情報教育白書を販売しておりますので、
ぜひ、ご参考ください。
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