自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2013年1月21日6:17 PM
    大卒内定率75%のデータの無意味さ
    CATEGORY: 日々雑感

     

     

     

    報道で厚生労働省、文部科学省の調査データとして、

    2012年12月現在の「大学生の就職内定率」を公開しました。

     

    内定率は75.0%と前年に比べ3.1%回復したとのこと。

     

     

    ハッキリ言って、こうした統計データの数字だけの表面を見ると、いかにこのデータや統計がいい加減なものなのかがわかります。

     

     

     

    上記の調査データの問題点は、その調査方法にあります。

     

    ニュースでも書かれていますが、このデータの調査背景は「全国の国公私大約60校の約5000人」を対象に実施となっています。

     

    まずこの一部の大学の内容の偏りをそのまま全国データに反映してしまっている点が問題。

    (決して偏差値や立地状況を全て平均化して抽出したわけではない)

    さらにいえば、「内定」の内容に関しても、一般的にこうした調査データにおいては、期限付き正社員、契約社員が含まれていたりするわけです。

     

     

    また、年度末にしばしば出てくる「大卒就職率90%」的な景気の良い数字は、

    分母の数を「就職希望者数」に設定しており、途中で就職をあきらめた人間はカウントしないという数字操作が行われています。

     

     

    言うまでもなく、大卒生の実態の就職率・内定率はもっと厳しいものがありますし、

    入社してから1年以内で辞めてしまうケースなどを加味すれば、実態はもっと別のものが出てくるでしょう。

     

     

     

    ・・・ただ、上記の大卒生の就職率・内定率の低さというのは、

    一概に大学生が不幸というわけではなく、単純に「企業の選り好み」が招いている可能性も否定できません。

     

    自分に合った条件や好みに合った条件の会社がない。

    あったとしても大企業だったりして採用試験に落ちてしまう。

    結局残ったのは中小企業だけど条件的に・・・といったケースも多いのです。

     

     

    上記の両省の統計調査では明らかに実態が出てきません。

    数字データの裏づけなきところには、具体的な対策も出てこないので、なんとか信じるにたるデータが生まれればと思うのですが、

    「大卒」と「社会人1年目」などは、ちょうど省庁の管轄の隙間なんですよね・・・。

     

     

     

     

     

     

    2013年1月17日11:57 PM
    「開業女子」に「産後ケア」=団塊ジュニア世代ニーズ
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    最近テレビ番組などで見かけるようになった

     

    「開業女子(自宅起業女子)」

    (出産直後でも育児をしながら働けるように、自宅でサロンビジネスなどを起業する女性)

     

    「産後ケア」

    (出産後の身体のケア:韓国などで充実している)

     

    といったキーワード。

     

     

    さらに言えば「高齢出産」などのキーワードも同様ですが、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、これらのキーワードは全て「団塊ジュニア」世代の女性ニーズをあらわした言葉になります。

     

     

    団塊ジュニア世代は人口ボリュームでいえば、団塊の世代に次ぐ人数であり、

    また現在、消費意欲を持っている生産年齢世代である上、ポスト団塊ジュニアまで入れれば人口数はもっと増えます。

     

    つまりは、ビジネスターゲットとして非常に有望な世代であるということなのですね。

     

    そのため、マスコミも当然このターゲットを意識した特集を組みますし、その世代が欲しがっているものを取り扱うことが多くなるのです。

     

    日頃のニュースも人口構造を踏まえてみてみると、また違った見方ができるのです。

     

     

     

    ちなみに、上記の「自宅起業女子」の分野は、ネイリストなどが人気らしいのですが、

    ネイリストの資格取得の金額相場と自宅起業で稼げる金額の想定を考えてみると、

    かなり分の悪い投資になるのは間違いありません。

     

    ただ、出産直後の働けない状況で、稼ぐ手段を持てるという「安心」を買うという意味では、女性の心をくすぐるのかもしれませんね。

     

    実際に30代の男性の平均年収が300万前後の状況では、出産してから数年間の家計が厳しくなることが多いでしょうから、「自宅で働ける」ような手段を確保しておくのはクレバーな主婦のありかただといえます。

     

     

    2013年1月16日5:10 PM
    経営コンサルタントの役割(の実情)

     

    たまには私の職業である「経営コンサルタント」についてお伝えしたいと思います。

     

    経営コンサルタントといえば、一般的なイメージでは、「経営の先生」であり、色々な難しい経営理論を駆使して経営のアドバイスをするという印象をもたれている方が多いのではないでしょうか?

     

    また、経営コンサルタントに相談するのは、

    「業績が低迷している」「倒産寸前だ」「色々な悩みがあって困っている」

    といった、なんだか「経営が一人でできなから頼んでいる」といった能力不足の経営者様が使っているものなんていう印象を持っている人もいるようです。

     

    さらにいえば、「経営コンサルタントって年収がすごく高い!」という外資系の印象を持っている方もいるみたいですね。

     

     

     

    なので、「経営コンサルタントになりたい!」という方は、

     

    ・人に何かを教えるのが好き

     

    ・経営理論、経営学が好き

     

    ・先生と呼ばれるビジネスがやりたい!

     

    ・お金持ちになりたい!

     

     

    というニーズを持っている人が多いかもしれませんが、そんなニーズであれば、あまり経営コンサルタントを目指さない方がいいでしょう(笑)

    少なくとも船井総研の各業界の専門コンサルタントとして活躍はできません。

     

     

     

    意外かもしれませんが、私は経営コンサルタントは経営者様の先生」なんて偉そうなものではなく、

    「単なる黒子」であり、「ただのコンパス」であり、「体重計」であり、「お掃除屋」「ペースメーカー」だと思っています。 

     

    確かに先生的な効果を期待されることもありますが、

    コンサルティングの実態としては、上記のような役割をしていることがほとんどということです。

     

     

    ハッキリ言って経営コンサルタントを依頼される企業の経営者様の多くは、

    勉強をすごくされていて、経営をしっかりとできている方が多いのです。

     

    経営コンサルタントの費用を捻出できるわけですから、企業規模もしっかりしていることが多く、それだけの企業をつくれたわけですから、経営者のレベルとしては高いです。

     

    そんな方々に「先生」として教えるようなことはあまりないのです。

     

     

    ただ、上記の経営者様の課題としてよくおっしゃるのが、

     

    「客観視の重要性」

     

    だったりするわけであり、そこを経営コンサルタントは求められることがあるというわけですね。

     

     

    ある意味、ノウハウを学ぶだけであれば皆さん経営者様は独学で自分で学べます。

     

    しかし、やるべきことはわかっても、それを今やるべきなのかどうなのか、また何を優先させるかどうかは客観的な意見が必要なときがあることが多いので、そこに我々の価値があるのです。

     

     

    なので、我々の最大の役割は、「やるべき事やノウハウを教える」のではなく、

    「優先事項をその中から選択する」「今やるべきではないこと、優先すべきではないこと」を決める、すなわち切り捨てるお手伝いだったりするのです。

     

     

    列車が駅について時間がないので今日はここまで・・・

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    2013年1月15日9:57 AM
    イオンのアクティブシニア獲得策~GG感謝デー~
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    テレビCMをご覧の方はお気づきかもしれませんが、

    イオングループは「毎月15日はGG感謝デー」と題して、

    イオン系のカードを持っている55歳以上の方は、5%割引が受けられるのです。

     

     

    解説をしますと、まず「GG」というのは決して悪口ではなく、

    イオングループが提唱する「Grand. Generation(グランドジェネレーション)」の略です。

    シニアという呼び名はやめよう!イマドキの60歳はもっと若いし元気だし輝いている!という応援メッセージがこめられ、また賛同をえるための仕掛けですね。

     

    ただ、「GG」でヤフー検索すると、全くグランドジェネレーションは検索に出てこず、GG佐藤が出るかと思えば、魔法少女まどかマギカオンラインというゲームサイトがトップに出てきます・・・。

    検索対策しっかりしましょう。お願いしますイオンさま。

     

     

    この「GG」という表現が定着するかどうかは、なかなか難しいところかもしれませんが、

    イオングループが打ち出している「5%OFF」、さらには会員限定という仕組みがなかなか秀逸だと思われます。

    また「55歳」にターゲットを絞っているところも巧妙です。

     

    以下がその理由です。

     

    1.全国に展開したイオンモールも住民の年齢構成が全体的に高齢化しており、シニア向けのシフトが必要不可欠

     

    2.老後生活に不安のある60歳以上は日常使うお金にある種敏感(使うところには使いますが)

     

    3.ボリュームゾーンである団塊世代をとることを考えると60歳以上で「6の日」でも良いのに、なぜか55歳で15日にしている

    カード使う=60歳、もしくは65歳以上というニュアンスではなく、「まだ50代だよ」というイメージが持てるという消費者の心理をおそらくついている

    (まさかGGだから「5」だ!という郷ひろみ的発想ではないと思いたい)

     

    4.単なる割引ではなく、会員制度に落とし込んでいる(リピーター狙い)

     

     

     

    おそらく、上記のような狙いがある高度なマーケティング施策だと思います。

    過大評価かもしれませんが・・・。

     

     

    上記の発想、我々のビジネス展開においても参考に出来る点が多いかと思います。

     

    特に全国的に進んでいる1の部分はイオングループは全面的に対応策を考えており、テナントの入れ替えなども積極的に進めています。

    我々も学ぶことがありますね。

     

     

    これからは55歳以上のお客様がお得

    http://www.aeonretail.jp/otoku/ggkansyaday/

    (GG感謝デー)

     

     

    2013年1月14日8:59 PM
    コンサル病に…
    CATEGORY: 日々雑感

     

     

    コンサル病。

     

    一般的な感覚ですと、

    「理論ばっかり話す」とか「横文字が多い」とかそういったコンサルタントへのネガティブな意味なのでしょうが、船井総研の社内ですと

     

    「コンサルタントの病気のなり方」というニュアンスの意味も存在します。

     

     

    これはつまり、「風邪をひいたり、身体を壊したりするときは連休中に限られる」

     

    ということです。

     

     

    不思議なもので、通常の毎日スケジューリングがつまっているときには大丈夫なのですが、年末年始の長期休みや、「あ~明日休みだな」となると、なぜか前日から熱がでたりするのです。

    気の緩みなのでしょうね。

     

    経営者の方もこうした傾向が多いようですね。

     

     

     

    ・・・まあ、こんなテーマを書いているのは、土曜日仕事から帰ってきて発熱(38度近く)。

     

    日曜日は休みだったにもかかわらず、1日寝る。

     

    月曜日(本日)は仕事だったのですが完全復活。

     

     

    と絵に描いたようなコンサル病だったわけなので書いてみました。