たまには私の職業である「経営コンサルタント」についてお伝えしたいと思います。
経営コンサルタントといえば、一般的なイメージでは、「経営の先生」であり、色々な難しい経営理論を駆使して経営のアドバイスをするという印象をもたれている方が多いのではないでしょうか?
また、経営コンサルタントに相談するのは、
「業績が低迷している」「倒産寸前だ」「色々な悩みがあって困っている」
といった、なんだか「経営が一人でできなから頼んでいる」といった能力不足の経営者様が使っているものなんていう印象を持っている人もいるようです。
さらにいえば、「経営コンサルタントって年収がすごく高い!」という外資系の印象を持っている方もいるみたいですね。
なので、「経営コンサルタントになりたい!」という方は、
・人に何かを教えるのが好き
・経営理論、経営学が好き
・先生と呼ばれるビジネスがやりたい!
・お金持ちになりたい!
というニーズを持っている人が多いかもしれませんが、そんなニーズであれば、あまり経営コンサルタントを目指さない方がいいでしょう(笑)
少なくとも船井総研の各業界の専門コンサルタントとして活躍はできません。
意外かもしれませんが、私は経営コンサルタントは経営者様の先生」なんて偉そうなものではなく、
「単なる黒子」であり、「ただのコンパス」であり、「体重計」であり、「お掃除屋」「ペースメーカー」だと思っています。
確かに先生的な効果を期待されることもありますが、
コンサルティングの実態としては、上記のような役割をしていることがほとんどということです。
ハッキリ言って経営コンサルタントを依頼される企業の経営者様の多くは、
勉強をすごくされていて、経営をしっかりとできている方が多いのです。
経営コンサルタントの費用を捻出できるわけですから、企業規模もしっかりしていることが多く、それだけの企業をつくれたわけですから、経営者のレベルとしては高いです。
そんな方々に「先生」として教えるようなことはあまりないのです。
ただ、上記の経営者様の課題としてよくおっしゃるのが、
「客観視の重要性」
だったりするわけであり、そこを経営コンサルタントは求められることがあるというわけですね。
ある意味、ノウハウを学ぶだけであれば皆さん経営者様は独学で自分で学べます。
しかし、やるべきことはわかっても、それを今やるべきなのかどうなのか、また何を優先させるかどうかは客観的な意見が必要なときがあることが多いので、そこに我々の価値があるのです。
なので、我々の最大の役割は、「やるべき事やノウハウを教える」のではなく、
「優先事項をその中から選択する」「今やるべきではないこと、優先すべきではないこと」を決める、すなわち切り捨てるお手伝いだったりするのです。
列車が駅について時間がないので今日はここまで・・・
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