自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2013年1月12日8:29 PM
    「友達づくりの場」としてのスクールの役割
    CATEGORY: 日々雑感

     

     

    社会人にとってのカルチャースクール。

     

    子供にとっての習い事や学習塾。

     

     

    いずれにしても「●●●を身につけたい」という本質的な機能価値が重要なのは言うまでもありませんが、意外と「新しいコミュニティに所属できる」という付加価値の大切さも忘れてはいけません。

     

    マズローの欲求段階説でいうと「社会的欲求」というものですね。

     

     

    スクールの現場で子供たちを見ているとわかりますが、

    彼らは学校でもない、家が近所でもない、新しいコミュニティ、新しい人間関係を楽しんでいることがほとんどです。

     

    子供たちにとっては、こうしたコミュニティが増える、友達が増えるということもスクールの価値のひとつであり、わかりやすく喜んでくれるポイントでもあります。

    だから企業側としても盛り上げやすく、コミュニティをまとめやすい。

     

     

    しかし、一方で社会人になると少し状況が変わります。

     

    広告や営業トークなどで大々的に「仲間ができる」「友達ができる」なんて言われて喜ぶ人間はいないわけです。

    あくまで大人に取って「機能価値」が大切で、そのオマケで「コミュニティという付加価値」があればなおよしというスタンスなのです。

     

     

    仕事中心で会社にしかコミュニティがない団塊世代。

    個人主義が台頭し、基本的には一人が好きな団塊ジュニア世代。

     

    この人たちは暑苦しく「友達つくりましょう!」といわれてもダメ。

    でも、放って置かれ続けると、それはそれで少しさびしい。

    心地よい距離感で、ゆるやかなコミュニティができればうれしい。

     

    そんな思春期の少年少女のような微妙な心理があるのです。

     

     

    「友達づくりの場」「共通の趣味を持つ仲間づくり」としてのスクールの役割。

    あまり大々的に打ち出してもいけませんので、いかに「感じさせるか」が大切ですね。

     

     

     

     

    2013年1月9日11:00 PM
    孫の教育資金、贈与税が非課税に!?
    CATEGORY: NEWS雑感

     

    表題の孫への教育資金を非課税にするという政策。

    なかなか良い政策のように思います。

     

    以前のエントリーで書いたように、

    「世代間格差の本質について」

    http://ameblo.jp/s-inuduka/entry-11441344446.html

     

     

    現在の日本の貯蓄の大部分を高齢者世代が保有しているという状況を考え、

    さらには少子化という最悪の病を抱えている日本においては、この政策は「あり」といえます。

     

    現金なものでこの報道が出たあと、各学習塾関連や資格学校関連の株はストップ高でした。

    ハッキリ言って、資格学校や学習塾は最大の「少子化」という難問がありますので、この政策も微々たる追い風にしかならないのですが、まあ株の売り買いをしない私にとっては関係ない話です。 

     

    それにしても求職者支援制度のような「まやかし」的なものではなく、こうした本質的なサポートを教育業界にしてもらえると非常にうれしいものです。

     

     

    ちなみに上限が1500万となると、かなりの金額ですので、

    孫がいる高齢者世帯にとっては、事実上贈与税・相続税抜け道がハッキリできたことになります。

     

    本来税収が落ちる選択肢を「教育」「子供世代への資金移動」という目的のために選択した決断は、なかなか評価できます。

     

     

    ただ、この政策、「世代を超えて格差が維持され」

    「今後ますます教育格差は広がる」ことになるのですが、

    全ての格差をなくすことは不可能なので、今はこれでも仕方ないかなと思います。

     

     

     

     

    2013年1月8日8:24 PM
    若手社員の成長がとてもうれしい!

     

     

    本日は静岡東部へ。

     

    もう10年近いお付き合いになりますので、お付き合い当初のメンバーはもう既に会社の経営幹部・管理職になっている状況ですね。

     

     

    当然、月日が経過する中で、新しい社員が入ってくるわけですが、ここ最近この会社の中で気になっているのが、20代の最年少の男性社員です。

     

    年上の女性社員の中に一人という、ある意味過酷?な環境なのですが、絶妙に適応して、また文句ひとついうことなく会社に溶け込んでいます。

     

    また、入社したての頃はミスの多さやホウレンソウの精度・信憑性など色々な問題がありましたが、ここ最近はメキメキ力をつけてきて、すごく頼りになります(^-^)/

     

     

    本日の打ち合わせの際にも、事前に言われてもいないのに、打ち合わせ資料を即興で用意し、全体の流れがスムーズに進むように配慮をしてくれていました。

    また、打ち合わせの中でも、私が言いたいこと、会社の状況的に難しいことなどを即座に判断し、的確にやりとりができるので、通常2~3時間の打ち合わせが必要な内容を、わずか1時間で終わることも可能でした。

     

    昨年中は毎週週報を私に提出を義務付けていた立場としては、なんだかこの彼の成長が我事のようにうれしいですね・・・。

     

     

    彼も今後新たな役割を求められるようになり、そのたびに挫折や注意を受けることもあるでしょうが、この感じを見ている限りでは、着実な成長が期待できそうで楽しみです。

     

     

    20代の若手社員の成長がとても楽しみ。

    30代半ばを過ぎるとこんな楽しみ方が芽生えてくるのですよね。

    ↑おやじくさい

     

     

     

    2013年1月7日12:11 PM
    すしざんまいさんのマグロ1億超考察
    CATEGORY: NEWS雑感

     

     

    至上最高値マグロの話題すごかったですね。

     

    社長さんの景気づけという想いの部分と話題づくりの意味があったと思いますが、あの投資は果たして元が取れたのでしょうか?

     

    ・・・まあ、あれは経営者様の想いの部分が大きいので、ここで合理性や費用対効果を考える時点で「野暮」なわけですが、ただの「こだわりでしょ」「宣伝広告費でしょ」と短絡的に考えるのも微妙ですからね。

     

     

    ざっと考えてみると都内に50店舗あるわけで、

    回転寿司の1店舗あたりの新年チラシの販促費という感覚と、

    またマスコミで取り上げられた以降、すしざんまいさんのサイトにアクセスできなかったことを考えるとサイト訪問者数獲得というネット販促費の感覚が必要なように思います。

    (そういう意味では単なるニュースではなく、各店舗で振舞われているという事実づくりが上手だったといえます。マスコミに取り上げられた程度ではそこまでアクセス過多にはならないことも多い)

    また単なる回転寿司のチェーンが主婦が見るような番組にあれだけ取り上げられるのもレアですから単なる「取材」としての価値よりもはるかにプレミアはついていそうです。

    更に言えば、白鵬などと縁ができれば、付加価値もありますよね。

     

     

    うん、もうこの時点で私の専門分野ではないので正確な試算ができませんね。

    ぜひ飲食業のコンサルタントさんやネットビジネスのコンサルタントさんたちの意見を聞きたくなりました(笑)

     

    私の専門分野では、すしざんまいさんは「すし学校」を経営されているのですが、寿司職人養成というマイナーなスキル&就職スクールの講座においては、「元々あまり興味がない人の目にいかに触れさせるか」が大切なので、今回の騒動はとてもプラスです。

    おそらくすし学校、5名~10名は入学者増えますよ(笑)

     

     

     

    「マスコミ露出量が時間にしてあーだこーだ」という概算ではなく、上記のような視点での多角的な情報が経営には必要ということですね。

     

     

    なぜなら、我々経営コンサルタントは、「犬塚さん。●●●しようと思うけどどう思う?」とか本当に聞かれますからね(笑)

     

    今回はそれがマグロのセリ上限値だったわけです。

     

     

     

    専門家ではないので、細かなことはいえませんが、少なくとも私がわかることは、

    今回の騒動でとてもメリットがあったのは、

     

    九州の宅配寿司の「すしざんまい」さんではないかということです(笑)

    (検索すると同名で上位にランクインする)

     

     

     

     

     

     

    2013年1月7日10:06 AM
    「資格」とは証明書なのか許可証・免許なのか
    CATEGORY: NEWS雑感

     

     

    例年と比べてユーキャンのCMがめっきり減ったのは気のせいでしょうか?

     

    この時期は「明日の朝刊で」みたいなCMが多かったのですが、やはり費用対効果が合わなかったのですかね…。

     

     

    今年は「AKBでも資格が取れる!」というCMはありましたが、あれは一体どの層を狙っているのでしょうか?

     

    「忙しくても資格が取れる!」という現在の資格スクール業界の最大の弱点をついた、良いPR方法だと思うのですが、AKBや芸能人でも資格が取れるっていう状況が、そもそも「資格の価値」を薄めているようにも見えてしまうわけです。

     

     

     

    そもそも「資格」には色々な種類や意味があり、取得する側にも様々な目的がカンチガイも含めてあります。

     

     

    資格取得する側のニーズとしては、意外と「就職のため」と考えてしまいそうですが、いくつか別のニーズがあります。

     

     

    1.名誉のため、自分の誇れる知識やスキルの証明のための資格取得

    タイガース検定や京都検定などがコレにあたります。中高年の方やオタク的な方がコチラです。

    また、ある程度技術やスキルはあるけど、それを文章化できないときの「見える化」のために資格取得をするケースがあります。

    また資格取得が目的化する資格コレクターの方もこのニーズだといえるでしょう。

     

     

    2.就職・仕事のため、特定の業務に携わるための許可証をとるための資格取得

    国家試験がもうけられているようないくつかの業務は、文字通り免許=資格が必要になります。

    特定の仕事や業務に携わるためには資格が必要なもののありますので、この場合は資格は許可証ですね。ただ、このケースは、資格の難易度と仕事で稼げる度合いがほぼ正比例してしまうので、気軽に取れる資格はあまりメリットはないかもしれませんね。

     

     

    3.就職のための護符としての資格取得

    履歴書に書ける資格が欲しい、少しでも自分のキャリアに箔をつけたい!というニーズの資格取得ですね。TOEICなどが代表的に狙われる資格です。

    ただ、このケースの資格はあくまで護符でしかなく、企業側も参考程度にしかみません。

    ましてや自分達の業務に全く関係ない資格に関しては、良い評価というよりも、資格コレクターとして見られ、マイナスにさえなりかねません。

    実はこの護符的な資格取得は、まやかしの部分もあり、TOEIC800点よりも、その場で英語で自己PR&質問受付を3分した方がよほど能力の証明になったりしますので、付け焼刃的な資格は実は効果も薄いのです。

     

     

    4.就職のためのスキルの保証・証明書のための資格取得

    1、3と似ているようで似ていないのが、実際に就職や転職に役立つ能力やスキルはあるけれど、それが「見える化」されていないため、スキルの見える化のために資格取得するケースですね。

    実際に企業としても「パソコンできます」といっても、実際に現場に入れてみたらソフトのバージョンが違うとか、パワポができないとか色々な問題があったりするので、最低ラインとしてスキルの保証がされているのは安心材料になったりもします。 

    ただ、資格に頼らずとも、職務経歴書や面接でスキルの証明ができるのであれば、変に資格に頼る必要もありません。

     

     

    このように消費者にとっては様々なニーズによる資格取得があります。

     

    このいずれを企業側は満たすのかをしっかりと把握することが大切なのですね。