例年と比べてユーキャンのCMがめっきり減ったのは気のせいでしょうか?
この時期は「明日の朝刊で」みたいなCMが多かったのですが、やはり費用対効果が合わなかったのですかね…。
今年は「AKBでも資格が取れる!」というCMはありましたが、あれは一体どの層を狙っているのでしょうか?
「忙しくても資格が取れる!」という現在の資格スクール業界の最大の弱点をついた、良いPR方法だと思うのですが、AKBや芸能人でも資格が取れるっていう状況が、そもそも「資格の価値」を薄めているようにも見えてしまうわけです。
そもそも「資格」には色々な種類や意味があり、取得する側にも様々な目的がカンチガイも含めてあります。
資格取得する側のニーズとしては、意外と「就職のため」と考えてしまいそうですが、いくつか別のニーズがあります。
1.名誉のため、自分の誇れる知識やスキルの証明のための資格取得
タイガース検定や京都検定などがコレにあたります。中高年の方やオタク的な方がコチラです。
また、ある程度技術やスキルはあるけど、それを文章化できないときの「見える化」のために資格取得をするケースがあります。
また資格取得が目的化する資格コレクターの方もこのニーズだといえるでしょう。
2.就職・仕事のため、特定の業務に携わるための許可証をとるための資格取得
国家試験がもうけられているようないくつかの業務は、文字通り免許=資格が必要になります。
特定の仕事や業務に携わるためには資格が必要なもののありますので、この場合は資格は許可証ですね。ただ、このケースは、資格の難易度と仕事で稼げる度合いがほぼ正比例してしまうので、気軽に取れる資格はあまりメリットはないかもしれませんね。
3.就職のための護符としての資格取得
履歴書に書ける資格が欲しい、少しでも自分のキャリアに箔をつけたい!というニーズの資格取得ですね。TOEICなどが代表的に狙われる資格です。
ただ、このケースの資格はあくまで護符でしかなく、企業側も参考程度にしかみません。
ましてや自分達の業務に全く関係ない資格に関しては、良い評価というよりも、資格コレクターとして見られ、マイナスにさえなりかねません。
実はこの護符的な資格取得は、まやかしの部分もあり、TOEIC800点よりも、その場で英語で自己PR&質問受付を3分した方がよほど能力の証明になったりしますので、付け焼刃的な資格は実は効果も薄いのです。
4.就職のためのスキルの保証・証明書のための資格取得
1、3と似ているようで似ていないのが、実際に就職や転職に役立つ能力やスキルはあるけれど、それが「見える化」されていないため、スキルの見える化のために資格取得するケースですね。
実際に企業としても「パソコンできます」といっても、実際に現場に入れてみたらソフトのバージョンが違うとか、パワポができないとか色々な問題があったりするので、最低ラインとしてスキルの保証がされているのは安心材料になったりもします。
ただ、資格に頼らずとも、職務経歴書や面接でスキルの証明ができるのであれば、変に資格に頼る必要もありません。
このように消費者にとっては様々なニーズによる資格取得があります。
このいずれを企業側は満たすのかをしっかりと把握することが大切なのですね。
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