2013年1月12日8:29 PM
CATEGORY: 日々雑感
社会人にとってのカルチャースクール。
子供にとっての習い事や学習塾。
いずれにしても「●●●を身につけたい」という本質的な機能価値が重要なのは言うまでもありませんが、意外と「新しいコミュニティに所属できる」という付加価値の大切さも忘れてはいけません。
マズローの欲求段階説でいうと「社会的欲求」というものですね。
スクールの現場で子供たちを見ているとわかりますが、
彼らは学校でもない、家が近所でもない、新しいコミュニティ、新しい人間関係を楽しんでいることがほとんどです。
子供たちにとっては、こうしたコミュニティが増える、友達が増えるということもスクールの価値のひとつであり、わかりやすく喜んでくれるポイントでもあります。
だから企業側としても盛り上げやすく、コミュニティをまとめやすい。
しかし、一方で社会人になると少し状況が変わります。
広告や営業トークなどで大々的に「仲間ができる」「友達ができる」なんて言われて喜ぶ人間はいないわけです。
あくまで大人に取って「機能価値」が大切で、そのオマケで「コミュニティという付加価値」があればなおよしというスタンスなのです。
仕事中心で会社にしかコミュニティがない団塊世代。
個人主義が台頭し、基本的には一人が好きな団塊ジュニア世代。
この人たちは暑苦しく「友達つくりましょう!」といわれてもダメ。
でも、放って置かれ続けると、それはそれで少しさびしい。
心地よい距離感で、ゆるやかなコミュニティができればうれしい。
そんな思春期の少年少女のような微妙な心理があるのです。
「友達づくりの場」「共通の趣味を持つ仲間づくり」としてのスクールの役割。
あまり大々的に打ち出してもいけませんので、いかに「感じさせるか」が大切ですね。
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