自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2014年6月3日12:00 AM
    理想的な塾の姿
    CATEGORY: 日々雑感

    本日はある学習塾企業様の管理職向けの研修でした。

     

    校舎長クラスの管理職が総勢100名近く集まると、研修というよりも講演に近い雰囲気があり、こちらの緊張感も通常の倍以上です。

    さらにいえば、こちらの企業様の校舎長クラスとなると、

    塾講師として、管理職として、ハイレベルな人財の集まりですから、聞く姿勢やメモをとるタイミングにもドキドキさせられます(汗)

    テーマとしては

    「昨年までの基本集中業務の補足と再チェック項目」

    「時流と対策」

    「社内のモデル校舎の事例から学ぶ事例共有」

    「業界内の事例から学ぶ事例共有」

     

    だったわけですが、

     

    最近の重要テーマである「成績アップのビックリ事例」についても、

     

    「3年で偏差値30上がって地域のトップ校に合格した子」

     

    などのビックリ事例が当たり前にいたりしますし、保護者満足度の数字データも高水準です。

    まさに「理想の学習塾!」といえます。

    広告だけからは、真の中身は見えないですし、塾の違いってわかりませんが、

    経営指標を見れば良い塾か悪い塾かは一目瞭然ということです。

    これだけハイレベルで業界をリードする塾様とお仕事ができるのはとても幸運なことですね。

    2014年5月29日6:55 AM
    チラシから卒業するタイミング

    昨日は岐阜へ。

     

    フィットネス、スイミングスクールなど、スポーツ関連のスクール事業を中心に多角化されている企業様のコンサルティングでした。

     

    半数以上の事業が既存店ベースで昨年並みの反響確保&生徒数を伸ばしており、

     

    消費税増税?何それ?

     

    (もちろん知っていますが)的な好調さでした。

     

    中でもスイミングスクール部門は立地的には郊外であり、かなり厳しい条件にも関らず、生徒数を増やしているという素晴らしい状況です。

     

    スイミングスクール部門のお話をしている中で「新聞折り込みチラシ」の是非について話が展開しました。

     

    こちらのスイミングスクールは、今年から現在「地域・エリア別」のシェアを正確にデータ把握し、

    「自社スクール独占エリア」

    「一番店エリア」

    「2番店以下エリア」

    ごとに目標シェアを設定し、その上でターゲッティングをした販促活動ができるようになっています。

     

    それに伴って「チラシが必要なエリア」と「チラシは不要、むしろクチコミが必要なエリア」「競合との関係上、チラシではくつがえせないエリア」などに分化されていきます。

     

    一定シェア以上確保し、参加率の限界にまで通学している状況であれば、クラスの3人に一人が通学するような状況ですから、チラシではなく、友人紹介の方が効果的(むしろ残りの層は新聞購読していない可能性が高い)。

     

    逆に競合がシェア高く、友達はみんな他のスクールに行っているのに、チラシを見たらから私だけこっちのスクールなんていうケースはほぼありませんから、このケースもチラシは無意味になりやすい。

     

    ・・・と、まあ細かく書けばきりはないのですが、正確なデータ把握をし、チラシの特性を知っていれば、確実に「チラシから卒業」「チラシを無用化」するタイミングや状況はあるということです。

     

    スクール業界のチラシは「当たる外れる」ではなく、様々な考え方があります。

     

    こういった一段階上のマーケティングの話ができるのは、とても楽しい時間ですね。

     

    2014年5月28日8:11 AM
    学習塾の選び方 ~学年ビリのギャルが云々の書籍を参考に…~
    CATEGORY: 日々雑感
    学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話/KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 

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    引き続きこちらの書籍に関してのお話です。

     

    今回はコチラの書籍からも学べる塾業界の現状と塾の選び方についてです。

     

    ↓以前のエントリーはコチラ

     

    学年ビリのギャルが~慶應 で有名な青藍義塾さんについて

     

    保護者にとってこの書籍を読んだ上で、学習塾選びの参考として知っておいていただきたいのは、

     

    「子ども達は環境さえ揃えば可能性は無限大であり挽回はできる」のに、

     

    現在の学習塾業界で、この坪田先生のように子供や保護者の思い込み=リミッターを外してあげられる、大きな夢を持たせられる先生が少ないという事実です。

     

    今の学習塾業界の二流以下のサラリーマン化した先生たちの思考は 

    「やる気があって出来る子はそれなりに出来る」 

    「やる気がなく出来ない子は言っても出来ない」 

    「保護者と本人のやる気次第です」

     

    「保護者のニーズに合わせる」みたいなノリが主流です。

     

    中一で成績が下位の子は当然のことながら、家で勉強をしない、小学生の内容も満足に理解していない、本人もやる気がないわけですが、そういった子供達に対して「悪い子なり」の接し方と点数の取らせ方を教えるだけだったりします。

     

    つまりは、根本に関る学習モチベーションを高めてあげる、本人や保護者の思い込んでいる天井や無理感を取っ払ってあげられる先生が少ないのです。 

    当然のことながらアルバイト講師の場合、教えられるのは自分の体験によるテクニックのみ…。

     

    成績良い子なりの指導、成績中位層なりの指導、成績下位層なりの指導や受験テクニックを教えているに過ぎないのです。 

     

    また、悲しいことにビックリするような事例をつくったことがない先生が多いのでそうなってしまうのです。

    学習塾の先生の理想形は、「ただ授業をする」のではなく、子供のモチベーションにまで関与できる人です。そのためには絶対に保護者の協力は必要不可欠です。

     

    そうすることによって、書籍のような非凡な事例が生まれる可能性があります。 

    そのためには保護者と塾の先生が二人三脚で本人のモチベーションを高めていき、学ぶことの意欲を高めていくのが理想的です。勉強のテクニック論はその後。

     

    青藍義塾の坪田先生の書籍を読んで感じたのは、「受験テクニック自体はオーソドックスなものかもしれない」でも「この先生は生徒や保護者のモチベーションを上げられる、自分自身で限界を設定していない」、私はそこに最近の学習塾で少なくなった希少価値があると思います。

     

    学習塾選び、先生選びをするときには、事前にいくつか質問をすることで、その先生の思考がみえると思いますので、しっかりとコチラからも塾の先生の考え方を聞いてみるのがよいでしょうね。

     

    ちなみに私が塾の先生を審査するとしたら、そのときの我が子の成績や学習意欲によって変わりますが、下記のような質問をすると思います。 

    「過去の先生の指導実績とその時のポイント」 

    「ウチの息子の苦手科目の克服のためのポイント」 

    「教育指導のためにどんな書籍を読んだり研究しているのか」 

    他にも色々ありますが、オーソドックスにはこんなところですね。

     

    ・・・はい、すごくウザイ保護者ですね(笑)

     

    でも、私の関係先の一流どころの塾の先生たちは、上記の質問をしたら熱苦しく1時間以上熱弁をふるえる方がいらっしゃるのですよ(笑) 

    そんな先生達にウチの息子は預けたいものです。今は立地上無理ですが…。

     

    少なくともウチの地元には上記のような良い先生は少なそうなので、あと10年経過した後、ステキな学習塾企業がこちらに進出してくれるのを心待ちにしております。

     

    2014年5月27日6:17 AM
    「学年ビリのギャルが~慶應~」で有名な青藍義塾さんの実態について
    CATEGORY: 日々雑感

    先日の記事

     

    学年ビリのギャルが~慶應 で有名な青藍義塾さんについて

     

    について続きをご希望の方が多かったので続きです。

     

    やはりベストセラー関連の話ですと興味をもたれる人が多いのでしょうね。

     

     

    こちらの書籍と青藍義塾さんについては、基本的に好意的に私は考えているのですが、

    こと経営に関連しても良い点・悪い点双方の学び、気づきを与えてくれますね。

     

     

    ちなみに皆さんが読む際に大前提として

     

    「これだけ立派な書籍を出版しているから、

    きっと青藍義塾さんってカリスマ講師による有名な塾なんだろう」

     

    という先入観を持つのは間違いです(笑) 

     

    そういう先入観を持つと、どうしても「やっかみ」こみでネガティブ反応してしまいますから…。

    アマゾンの書評を見ると明らかにそういった先入観を持って批判していますよね。

     

    著者のプロフィールに「TOIEC●点」とか「IT企業を複数経営」とか「学校法人の理事長」とか派手っぽいことが書かれているので、ついつい読む側もカンチガイしてしまいますが、実際「青藍義塾」さんのホームページやこの著書の発行の経緯を知れば、

     

    「うんうん、頑張ってるよね~」

    「中小塾でも頑張ればこういったチャンスってあるのか!」

     

    と温かい気持ちなれるほど、どこにでもあるような小さな塾だとおわかりいただけます。

     

     

    「あれだけ著書で書いておきながら、実際は合格実績全然ないだろう!」

    「さやかちゃんなんて特殊なケースだ!」「あれだけの素材であれば誰でもできる!」と怒るのではなく、

    「これだけ小さな塾であれだけのビックリ事例を一人でもつくれたのはスゴイですね!」と素直にほめてあげるのが◎です。

     

    過剰な演出やプロフィール演出をすれば、アンチも増えるという教訓になりますね。

     

     

    そもそも、この書籍ができた背景だって「ストーリーズ」という物語アップしようサイトで人気があったから、書籍化されたという状況なので、「文章力がどーだこーだ」とか「受験ノウハウが少ない」とかの批判は、ちょっと厳しすぎるかなと。

     

    あくまで大衆がとっつきやすい「ネット掲載のストーリー」が元々の生まれなので仕方ないっちゃ仕方ないのです。

     

    別に全国的に有名なカリスマ講師が取材を受けて~という経緯ではなく、

    物語がネットで人気だったから出版オファーが増えたという経緯ですからね。

    このあたりの事情はストーリーズのホームページに掲載されていますよね。

     

     

    いかがでしょうか? 

    この書籍の背景を正しく知るだけで、イメージがガラっと変わりませんか(笑)

     

    我々が勝手に幻想をつくりあげて、勝手に批判してって、ちょっと悲しいです。

     

     

    ちなみに著者の方やさやかちゃんのインタビューとかも見ましたが、いたって普通の正論を話しているわけで、批判される要素ってあんまりないのですよね。 

    当事者が「ウチの塾であれば誰でも偏差値40上げて云々」とか、実績もない段階から「メシを食える大人云々」とか言い出したらイタイですけど、彼は著書の中でもインタビューでも特殊なことは言っていませんからね。

     

    ・・・まあ、世間やマスコミに乗せられて暴走されないことを祈りたいです(笑)

     

    さらに続きます 

    次回はこの書籍から学べる保護者にとっての塾選び・塾講師の実態についての考え方などについてです。 

     

    2014年5月25日6:51 AM
    学年ビリのギャルが~慶應 で有名な青藍義塾さんについて
    CATEGORY: NEWS雑感
    学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話/KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 

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    遅ればせながらやっとこの本読みました(笑)

     

    どうしてもタイトルと表紙のイメージで嫌悪感があったので優先順位を落としてしまっていたので・・・。

    ちなみにこのタイトルでもしフォレスト出版さんだったら絶対に読まなかったです(笑)

     

    ちなみに当たり前ですが、主役のギャルのさやかちゃんは今は25歳ですので、この表紙の画像はモデルさんでしょうね。

     

    さて、肝心の中身ですが、まあこれだけベストセラーとしてあげられるとアンチもたくさん生まれるのは事実ですが・・・、

     

    絶対におススメ

     

    の書籍であることは間違いありません。

    (別に塾自体はススメルつもりはありませんが)

     

    特に学習塾の業界関係者は読むべきでしょう。

     

    ビックリ事例の大切さ

     

    科目別の指導理論などの考え方も学べます。

     

    あと、保護者の方にとってもおススメですね。

    受験勉強についての指導方針・テクニック論が書かれています。

     

    「今でしょ」の林先生の書籍もそうですが、この手の本は「受験勉強の考え方」や手法論が書かれているため、非常に参考になりますよ。暗記法とかね。

    林先生は当たり前ですが現代文中心ですが、こちらは3科目程度に広がっています。

     

    全体的にとても読みやすく難しくもないので、行きかえりの電車移動で読み終えました。

     

    コレ・・・もしドラと同じでドラマになるかもしれませんね(笑)

     

    さて、学習塾業界の関係者としてコチラの書籍と著者の青藍義塾について少しコメントしてみましょう。

    ちなみに私は当事者ではないので、想像でしかありませんが。

     

    まず、青藍義塾に入れれば同様の効果がみんな得られるか?という点についてはNOです。

     

    著者の方も書かれていますが、「ウチの塾に預ければみんな大丈夫」とは言っていません。

     

    さやかちゃんのように「素直」であること、「家族の誰かの応援があること」「1年で百何十万のフルコースを利用できる財力があること」などが前提になります。

     

    また、さらに言えば著者の指導理論や考え方のレベルの高さは著書の内容からある程度想像できますが、名古屋に2教室あり、さらに上記のような1人の生徒が毎日といった状況では、当然、著者以外の講師が教える確率が多いわけで、その他の講師の実力は企業規模などを見るに、著者の水準からははるかに劣るでしょう。

     

    ましてや、こんなベストセラーを出したり、取材受けていれば言うまでもありません。

     

    この打ち出し方とビジネスモデルをしていると、著者が有名になって外に出れば出るほど、塾本体の評判は落ちていくという負のスパイラルがおきますので、著者も利用する方々もご注意されたほうがいいと勝手に心配しています。

     

    ただ、青藍義塾さんが他の塾よりも指導理論が悪いかと言うと、平均値は高いと思います。塾長のレベルに達していないだけで。

    でも、進学塾のそこそこの講師であれば同様のレベルの人はいますので、このあたりは当たり外れですよね。

     

    ちなみに偏差値ビリの学生が慶應に入れるのか?

     

    というそもそもの問題ですが、これは可能です。

     

    科目を絞った私学であること、また環境と条件が揃えばこういったビックリ事例は決して無理ではないのです。高校から始めて、大学から始めてプロ棋士とかありますよね、あんな感じです。

    もちろん誰でも可能かというとそうではありません。

     

    だいぶ前にドラゴン桜ってありましたが、あれと同じですよね。あれマンガでフィクションだったから拡がらなかっただけですよね。

     

    さらに言えば代表の坪田さんのプロフィールがよくよく見ればちょっとあやしいのが・・・。

    あんまり深く考えてないってこともないでしょうから・・・。

    結構、風呂敷を広げてすごく見せたのでしょうが、逆効果になっている印象です。

     

    ただ、プロフィール自体で彼の指導力にケチをつけることはナンセンスですけどね。

    しかし、確実に「書籍のタイトル」「塾のサイトのつくり」「彼のプロフィール」などからすると、少しマーケティングに寄っているイメージがあります。

     

    ・・・というわけで、保護者の皆さんにおススメしたいのは、

     

    どんな塾でもいいので、この書籍に書かれているような指導理論や受験勉強理論を確立している塾の先生を見つけて、その塾に通わせた方がいいということです。

    代表だけが身につけているのでは意味がないので、担任の先生がどのレベルかを把握するのがいいですね。

     

    授業が上手いことと、生徒の指導が上手いということは別のことなのです。

     

    <ご興味がある人が多ければ・・・続きます>