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引き続きこちらの書籍に関してのお話です。
今回はコチラの書籍からも学べる塾業界の現状と塾の選び方についてです。
↓以前のエントリーはコチラ
保護者にとってこの書籍を読んだ上で、学習塾選びの参考として知っておいていただきたいのは、
「子ども達は環境さえ揃えば可能性は無限大であり挽回はできる」のに、
現在の学習塾業界で、この坪田先生のように子供や保護者の思い込み=リミッターを外してあげられる、大きな夢を持たせられる先生が少ないという事実です。
今の学習塾業界の二流以下のサラリーマン化した先生たちの思考は
「やる気があって出来る子はそれなりに出来る」
「やる気がなく出来ない子は言っても出来ない」
「保護者と本人のやる気次第です」
「保護者のニーズに合わせる」みたいなノリが主流です。
中一で成績が下位の子は当然のことながら、家で勉強をしない、小学生の内容も満足に理解していない、本人もやる気がないわけですが、そういった子供達に対して「悪い子なり」の接し方と点数の取らせ方を教えるだけだったりします。
つまりは、根本に関る学習モチベーションを高めてあげる、本人や保護者の思い込んでいる天井や無理感を取っ払ってあげられる先生が少ないのです。
当然のことながらアルバイト講師の場合、教えられるのは自分の体験によるテクニックのみ…。
成績良い子なりの指導、成績中位層なりの指導、成績下位層なりの指導や受験テクニックを教えているに過ぎないのです。
また、悲しいことにビックリするような事例をつくったことがない先生が多いのでそうなってしまうのです。
学習塾の先生の理想形は、「ただ授業をする」のではなく、子供のモチベーションにまで関与できる人です。そのためには絶対に保護者の協力は必要不可欠です。
そうすることによって、書籍のような非凡な事例が生まれる可能性があります。
そのためには保護者と塾の先生が二人三脚で本人のモチベーションを高めていき、学ぶことの意欲を高めていくのが理想的です。勉強のテクニック論はその後。
青藍義塾の坪田先生の書籍を読んで感じたのは、「受験テクニック自体はオーソドックスなものかもしれない」でも「この先生は生徒や保護者のモチベーションを上げられる、自分自身で限界を設定していない」、私はそこに最近の学習塾で少なくなった希少価値があると思います。
学習塾選び、先生選びをするときには、事前にいくつか質問をすることで、その先生の思考がみえると思いますので、しっかりとコチラからも塾の先生の考え方を聞いてみるのがよいでしょうね。
ちなみに私が塾の先生を審査するとしたら、そのときの我が子の成績や学習意欲によって変わりますが、下記のような質問をすると思います。
「過去の先生の指導実績とその時のポイント」
「ウチの息子の苦手科目の克服のためのポイント」
「教育指導のためにどんな書籍を読んだり研究しているのか」
他にも色々ありますが、オーソドックスにはこんなところですね。
・・・はい、すごくウザイ保護者ですね(笑)
でも、私の関係先の一流どころの塾の先生たちは、上記の質問をしたら熱苦しく1時間以上熱弁をふるえる方がいらっしゃるのですよ(笑)
そんな先生達にウチの息子は預けたいものです。今は立地上無理ですが…。
少なくともウチの地元には上記のような良い先生は少なそうなので、あと10年経過した後、ステキな学習塾企業がこちらに進出してくれるのを心待ちにしております。
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