- 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話/KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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遅ればせながらやっとこの本読みました(笑)
どうしてもタイトルと表紙のイメージで嫌悪感があったので優先順位を落としてしまっていたので・・・。
ちなみにこのタイトルでもしフォレスト出版さんだったら絶対に読まなかったです(笑)
ちなみに当たり前ですが、主役のギャルのさやかちゃんは今は25歳ですので、この表紙の画像はモデルさんでしょうね。
さて、肝心の中身ですが、まあこれだけベストセラーとしてあげられるとアンチもたくさん生まれるのは事実ですが・・・、
絶対におススメ
の書籍であることは間違いありません。
(別に塾自体はススメルつもりはありませんが)
特に学習塾の業界関係者は読むべきでしょう。
ビックリ事例の大切さ
科目別の指導理論などの考え方も学べます。
あと、保護者の方にとってもおススメですね。
受験勉強についての指導方針・テクニック論が書かれています。
「今でしょ」の林先生の書籍もそうですが、この手の本は「受験勉強の考え方」や手法論が書かれているため、非常に参考になりますよ。暗記法とかね。
林先生は当たり前ですが現代文中心ですが、こちらは3科目程度に広がっています。
全体的にとても読みやすく難しくもないので、行きかえりの電車移動で読み終えました。
コレ・・・もしドラと同じでドラマになるかもしれませんね(笑)
さて、学習塾業界の関係者としてコチラの書籍と著者の青藍義塾について少しコメントしてみましょう。
ちなみに私は当事者ではないので、想像でしかありませんが。
まず、青藍義塾に入れれば同様の効果がみんな得られるか?という点についてはNOです。
著者の方も書かれていますが、「ウチの塾に預ければみんな大丈夫」とは言っていません。
さやかちゃんのように「素直」であること、「家族の誰かの応援があること」「1年で百何十万のフルコースを利用できる財力があること」などが前提になります。
また、さらに言えば著者の指導理論や考え方のレベルの高さは著書の内容からある程度想像できますが、名古屋に2教室あり、さらに上記のような1人の生徒が毎日といった状況では、当然、著者以外の講師が教える確率が多いわけで、その他の講師の実力は企業規模などを見るに、著者の水準からははるかに劣るでしょう。
ましてや、こんなベストセラーを出したり、取材受けていれば言うまでもありません。
この打ち出し方とビジネスモデルをしていると、著者が有名になって外に出れば出るほど、塾本体の評判は落ちていくという負のスパイラルがおきますので、著者も利用する方々もご注意されたほうがいいと勝手に心配しています。
ただ、青藍義塾さんが他の塾よりも指導理論が悪いかと言うと、平均値は高いと思います。塾長のレベルに達していないだけで。
でも、進学塾のそこそこの講師であれば同様のレベルの人はいますので、このあたりは当たり外れですよね。
ちなみに偏差値ビリの学生が慶應に入れるのか?
というそもそもの問題ですが、これは可能です。
科目を絞った私学であること、また環境と条件が揃えばこういったビックリ事例は決して無理ではないのです。高校から始めて、大学から始めてプロ棋士とかありますよね、あんな感じです。
もちろん誰でも可能かというとそうではありません。
だいぶ前にドラゴン桜ってありましたが、あれと同じですよね。あれマンガでフィクションだったから拡がらなかっただけですよね。
さらに言えば代表の坪田さんのプロフィールがよくよく見ればちょっとあやしいのが・・・。
あんまり深く考えてないってこともないでしょうから・・・。
結構、風呂敷を広げてすごく見せたのでしょうが、逆効果になっている印象です。
ただ、プロフィール自体で彼の指導力にケチをつけることはナンセンスですけどね。
しかし、確実に「書籍のタイトル」「塾のサイトのつくり」「彼のプロフィール」などからすると、少しマーケティングに寄っているイメージがあります。
・・・というわけで、保護者の皆さんにおススメしたいのは、
どんな塾でもいいので、この書籍に書かれているような指導理論や受験勉強理論を確立している塾の先生を見つけて、その塾に通わせた方がいいということです。
代表だけが身につけているのでは意味がないので、担任の先生がどのレベルかを把握するのがいいですね。
授業が上手いことと、生徒の指導が上手いということは別のことなのです。
<ご興味がある人が多ければ・・・続きます>
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