スクールビジネスに携わる者として、いろいろなスクール経営者の方とお会いする機会があります。
その中には、私の経験上
「成長が期待できない…」「一緒に仕事をしても難しい…」という企業さま、経営者様もいらっしゃいます。
そこで今回は皆様に「反面教師」にしていただく意味もこめて、
そんな「問題的特徴」についてお話したいと思います。
それは「先生病」です。
(私が勝手にそう名づけているだけですが)
特徴:
・年配のスクール経営者の方がかかっていることが多い
・自校のスクールの生徒さんに信奉されているので「プライド」が肥大化中
・経営者としてではなく「スクールの長」としてのカリスマを目指すと発症が多くなる
・「時代が良くて業績が良かった」過去の成功体験に縛られている
・過去の成功体験は「自分の功績」、今の苦戦状況は「部下の責任」
・自校の「技術」「講座」の価値に対して、過剰なほどに自信を持っている
・口癖が「うちは品質ならどこにも負けないんですよ!」
症状:
・「先生」として尊敬されることに慣れきってしまっているため、他人から学ぶ謙虚さが足りない
・目の前の「自分信者」のお客様の意見ばかり聞いているために、「一般消費者の感覚」が全く理解できなくなっている
・自校の扱う「商品=講座」そのものの魅力が時代に受け入れられていないという認識ができない(全ては現場のスタッフの力が足りないに集約される)
教育業&社長業というのは恐ろしいもので、
やり方次第で周囲を「イエスマン」で固めることができます。
それを続けていってしまうと、「成長が止まった」企業が完成するのです。
結果、時代の流れが悪くなると、それに対応するだけの企業力がなくなってしまっている…。
そのイエスマン体制、「先生教」体制においては、
心ある人財は会社から離れていき、外部の人財もすぐに見限ります。
だって、聞く耳を持たない人に何を言っても疲れるだけですから…。
先生病。
教育業に携わっていると、少しの油断で発症する可能性のある怖い病気です。ご注意くださいませ。
ちなみに特効薬としては、
「時にはケンカするくらいの意志が強く信頼のおける幹部」
「時には会社のために涙を流して社長に訴えるくらいの気構えのある幹部」
「自分よりも年齢が高く、格上の経営者の方との交流」
「経営にも関与する口うるさい株主・監査役・税理士・コンサルなど」
があります。
周りから上記のようなものが消えつつある…。
最近、周囲がイエスマンのようになってしまっている…。
こんな状況はちょっと赤信号かもしれません。
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