本日、あるお付き合い先の会議の場で交わされた会話。
「私にも何か注意をしてください…。(´・ω・`)」
「えっ? (‘A`)」
「最近、全然私に対して注意をしないですよね…?」
「…まあ、そうですね。」
こんな具合に、ある女性スタッフから質問を受けました。
要するに昔はミーティングのたびに、
やれ「なぜ予算を聞いていないんだ」だの「そんな説明では相手に伝わらない」だの
「手帳の使い方が悪い」だの、小言&注意のオンパレードだったイヌヅカが、
最近は別のスタッフに対しては、個別に呼びつけて注意をしたりするくせに、
自分に対して全く注意をしないことに対してのクレームだったわけです。
他のメンバーがドンドン叱られている。
でも、自分だけ全く叱られない。ある種放置状態。
これは本来気楽な立場なわけですが、この方の場合はかえって不安になったわけですね。
…非常に鋭い指摘です(´・ω・`)
確かにある時を境に、私はそのスタッフさんに対して厳しく注意するのを止めました。
それはある意味、その子が「成長させる」対象から「無関心」の対象になったことを意味しています。
そのことに無意識かもしれないですが、
気づいて質問をしてきたことは非常にすばらしいことだと思いました。
彼女のその姿勢を素晴らしいと思ったので、
正直に私は「なぜ注意しなくなったのか」をお話しました。
彼女を叱らなくなった理由。
それは彼女が能力的に劣っていたわけでも、態度が悪かったわけでもありません。
唯一にして最も必要な要素が欠けているように感じたからです。
それは「タフであること」です。
ここで求められるタフさとは、肉体的にはもちろん、精神的にもです。
彼女の場合、色々と注意をしたり問題点を指摘したりすると、
反省して修正しようとするのは良いのですが、
その反省の際の落ち込みが激しすぎたわけです。
あまりショックが大きく、落ち込みが大きいと、
成長のための注意がかえって離職の引き金になってしまうことがあります。
鉄が打たれて強くなるように、人もいろいろな注意を受け、改善を繰り返すことで成長します。
しかし、叩く対象が鉄ではなくガラスだった場合は、強くなるどころか割れてしまうわけです。
その危険を感じたため、注意をするのを止めたというのが今回の真相です。
鉄のように叩かれれば叩かれるほど強くなる。
古い価値観をドンドン脱ぎ捨てて新しい自分をつくりあげていく。
自分の不足している点をドンドン強化して、より「強い自分」になっていく。
ビジネスパーソンは、良い師にめぐまれて、
いっぱいダメ出しや注意、人格否定をされながら、強くなっていきます。
大きな壁に数回ぶつかって、それから逃げずに超えることができたときに、
大きな成長を遂げることができるのです。
だから、一流のビジネスパーソンを目指すために最も必要なことは、
素質でもセンスでもなく、打たれてもめげない「強さ」、ムチのような「柔軟さ」なのです。
(あと「コンプレックス」か「ハングリー精神」も欲しい」
ちなみに冒頭の女性スタッフは、
「できるところまではやってみたい」
とのことだったので、できるところまでチャレンジしてもらうことになりました。
頑張ってほしいものですね(´・ω・`)
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