自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年6月29日11:33 PM
    鉄は打たれて強くなる
    CATEGORY: 日々雑感

    本日、あるお付き合い先の会議の場で交わされた会話。

     

    「私にも何か注意をしてください…。(´・ω・`)」

     

    「えっ? (‘A`)」

     

    「最近、全然私に対して注意をしないですよね…?」

     

    「…まあ、そうですね。」

     

    こんな具合に、ある女性スタッフから質問を受けました。

     

    要するに昔はミーティングのたびに、

    やれ「なぜ予算を聞いていないんだ」だの「そんな説明では相手に伝わらない」だの

    「手帳の使い方が悪い」だの、小言&注意のオンパレードだったイヌヅカが、

    最近は別のスタッフに対しては、個別に呼びつけて注意をしたりするくせに、

    自分に対して全く注意をしないことに対してのクレームだったわけです。

     

    他のメンバーがドンドン叱られている。

    でも、自分だけ全く叱られない。ある種放置状態。

    これは本来気楽な立場なわけですが、この方の場合はかえって不安になったわけですね。

     

    …非常に鋭い指摘です(´・ω・`)

     

    確かにある時を境に、私はそのスタッフさんに対して厳しく注意するのを止めました。

    それはある意味、その子が「成長させる」対象から「無関心」の対象になったことを意味しています。

     

    そのことに無意識かもしれないですが、

    気づいて質問をしてきたことは非常にすばらしいことだと思いました。

     

    彼女のその姿勢を素晴らしいと思ったので、

    正直に私は「なぜ注意しなくなったのか」をお話しました。

     

    彼女を叱らなくなった理由。

     

    それは彼女が能力的に劣っていたわけでも、態度が悪かったわけでもありません。

     

    唯一にして最も必要な要素が欠けているように感じたからです。

     

    それは「タフであること」です。

     

    ここで求められるタフさとは、肉体的にはもちろん、精神的にもです。

     

    彼女の場合、色々と注意をしたり問題点を指摘したりすると、

    反省して修正しようとするのは良いのですが、

    その反省の際の落ち込みが激しすぎたわけです。

     

    あまりショックが大きく、落ち込みが大きいと、

    成長のための注意がかえって離職の引き金になってしまうことがあります。

     

    鉄が打たれて強くなるように、人もいろいろな注意を受け、改善を繰り返すことで成長します。

    しかし、叩く対象が鉄ではなくガラスだった場合は、強くなるどころか割れてしまうわけです。

     

    その危険を感じたため、注意をするのを止めたというのが今回の真相です。

     

    鉄のように叩かれれば叩かれるほど強くなる。

     

    古い価値観をドンドン脱ぎ捨てて新しい自分をつくりあげていく。

     

    自分の不足している点をドンドン強化して、より「強い自分」になっていく。

     

    ビジネスパーソンは、良い師にめぐまれて、

    いっぱいダメ出しや注意、人格否定をされながら、強くなっていきます。

    大きな壁に数回ぶつかって、それから逃げずに超えることができたときに、

    大きな成長を遂げることができるのです。

     

    だから、一流のビジネスパーソンを目指すために最も必要なことは、

    素質でもセンスでもなく、打たれてもめげない「強さ」、ムチのような「柔軟さ」なのです。

    (あと「コンプレックス」か「ハングリー精神」も欲しい」

     

    ちなみに冒頭の女性スタッフは、

     

    「できるところまではやってみたい」

     

    とのことだったので、できるところまでチャレンジしてもらうことになりました。

     

    頑張ってほしいものですね(´・ω・`)

     

    2007年6月28日11:59 PM
    リクルートのDNA
    CATEGORY: ビジネス全般

    最近オススメ図書として経営幹部の皆様にご紹介しているのがこの本。

     

    江副 浩正
    リクルートのDNA―起業家精神とは何か

     

    とってもオススメの一冊です。

    スラスラ読めるというよりも、参考になるフレーズが多すぎて、

    手帳なしでは読めなかったので、えらく読破まで時間がかかりましたよ…。

     

    この本の中では数多くの納得できる「真理」が出てきているのですが、

    個人的に特に気に入ったのはこのフレーズ。

     

    「急ぐ仕事は忙しい人に頼む方がいい」

     

    普通に考えれば、「オイオイそんなわけないだろう( ゚Д゚)」と思いますが、

    色々な企業と色々な人材を見てきた私の経験からも、これは納得なんです。

     

    基本的に忙しい人のもとには業務が集中します。

    そのため忙しい人はさらに忙しくなり、圧縮付加によりその人の能力はガンガン上がっていきます。

     

    だからこそ、スピードが求めれられる仕事は優秀な人材に任せる方がいい=忙しい人に任せる方がいい

     

    ってなことになるわけです。

     

    実は「忙しさ」と「仕事量」には因果関係はなく、

    単純に当人が仕事に追われているかどうかという意識の問題が大きいのですよね…。

     

    「貧すれば鈍す」「窮すれば鈍す」わけです。

     

    心に余裕が持てるかどうかの方が重要なんですよ。

     

    ちなみに私は本日6時起床で東京に向かい、仕事が全て終わってホテルについたのが23時。

    そっからメールチェックをしたり、ブログ書いたり、明日の準備をしたりします。

     

    こんな毎日を大変という方もいらっしゃいますが、

    うちの会社にはもっとつわもの達がゴロゴロいることを知っているので、

    全く自分がつらいとか、大変とか思わないわけです。

     

    そんなことから考えるに、仕事に追われているかどうかに加え、

    「周囲の環境」や「上位者の取り組み姿勢」なども重要なのでしょうね。

     

    2007年6月27日10:53 PM
    NOVA赤字の理由とこれから
    CATEGORY: 日々雑感

    いろいろとブログ機能をいじっていたら、

    「読者登録」「ぺた」機能なるものが存在することを気づきました。

     

    また、何やらごあいさつやご質問などを頂いているようでした(今初めてきづいた)(´・ω・`)

    ありがとうございます~

     

    アクションに対して、かんっぺきにスルーしているという、マナーレスな行為は問題ですが、

    あんましブログルールも知らない(覚える気がない)ので、

    ここではお返事&お礼代わりにご質問に答えておこうかと思う今日この頃です。

     

    ちなみにお題はNOVAについて、

     

    「解約金も真っ当に返さず、レッスンの開催も最低限、講師は低賃金。

    本来ならば儲かって仕方がないはずと思いますが、なぜこんなに資金繰りに苦しんでいるのか?」

     

    というのがありました~。

     

    確かにそうなんですよね…。

    普通に考えれば通常の業界に比べて高い単価のグループレッスン英会話なんて、

    利益が出てしまって出てしまって仕方がない!はずです。

     

    でも、結果は決算書を見てみればわかるように火の車です。

     

    この理由はいくつかありますので、私が知っている範囲で上げてみましょう。

     

    1.TVCMや電車広告、看板、チラシなど広告費の負担がアホみたいに多い

     (しかも最近は集客効果が激減している)

     

    2.新規出店を続けて出店コストがかさんだ(しかも地方拠点は投資回収が出来ないケースあり)

     

    3.既存店ベース(特に地方拠点)では生徒数が減少していた(売上ダウン)

     

    4.出店を促進するための「講師採用コスト」が海外に採用拠点を置くなどして、うなぎのぼり

     

    5.お茶の間留学(テレビ電話=ギンガネット電話のやつ)関連事業が豪快にコケて投資が全く回収できていない

     

    わっかりやすい点としては、1と2は確定です。

    この費用がじわじわとダメージを蓄積させていました。

    特にこの手のバブル企業は、アビバの時の例を見てもわかるように、

    広告費を変動費として考えず、絶好調時の比率を目安に見るため、

    不調の時でも「広告を出せば取り返せるはず!!」というトンチンカンな行動にでやすい。

     

    あと確定ではないですが、非常に信憑性があるのが5。

    NOVAの沿革を見るとわかりますが、1997年ごろから「インフラづくり」のための、

    いろいろな電話の開発に取りくんでいるのがわかります。

    コムスンの折口さんならわかりますが、大阪のオヤジ的ワンマン社長風味丸出しのあのレベルの社長が、

    こういった次世代的発想の事業へ効果的に投資をできるわけないので、結構持ち出しも多かったことが想像できます。

     

    …まあ、一般のまともな経営者の感覚では、

    どうやったらこんな無謀な経営をできるんだって感じですよね。

     

    時期的にコムスンの折口さんと猿橋社長が並べられることもありましたが、

    折口さんはこんなアホな経営はしません(不正はしても)ので、並べて扱っては大変失礼ですよ!!

     

    ちなみに今のNOVA。

     

    トップページでは粛々と反省の色を見せていますが、

    ふたを開けてみればこんな企画を打ち出しています。

     

    応援してくださる皆様に~ 企画

     

    ちなみに要約すると、

     

    「お詫びにかこつけてレッスン割引打ち出しします」

     

    「アンケートに答えた人には奨学金をあげます

    (でも大量のポイントを同時に買い、かつ中途解約しなかった人のみです)」

     

    「月謝を1年分一括納入して、私どもの資金繰りに協力してくれた方には特典つけます」

     

    ということです…。

     

    さらにトップページには「人材急募!!」のボタンが…。

    月給50万円以上の条件で

     

    「財務・会計のプロフェッショナル」

    「コンプライアンス・法務のプロフェッショナル」

     

    をさがしているそうです。

     

    こちらは要約すると、

     

    「資金繰りがやばいし、ワンマン社長のダメさ加減にあきれて、みんな幹部が逃げちゃったので、

    銀行からの融資を受けるために奔走できる人をさがしています!」

     

    「裁判は負け続きだし、被害者ダイヤルなんてものができてしまって、これから不利な裁判の嵐になる可能性が高い。

    裁判のための戦力として、さらには裁判についてのマスコミ向けの会見をするための矢面人材になれる人をさがしています!」

     

    ってことでしょうね。

     

    …香ばしい匂いがただよってきますね~(´・ω・`)

     

    ほんと~に「なんとかにつける薬はない!」って感じですよね…。

     

    2007年6月27日10:38 PM
    スクール業界時流2007・夏

    NOVAの例を持ち出す前から、近年、語学・パソコン・資格・専門学校などスクール業界の各分野の、

    最大手校であった企業の倒産や苦戦のニュースが報じられることが多くなってきました。 

    これらのニュースを聞いてスクール業界の市場自体が縮小してしまっているという印象を持たれる方もいらっしゃいますが、 

    実際には大手校の苦戦を尻目に、過去最高益を出している急成長スクールも存在しているのです。 

    (ABCクッキングスタジオ、GABA、㈱カルチャーなどは筆頭ですね)

     

     

    つまりこれらのニュースから読み取れることは、市場の縮小ではなく、

    明らかに消費者のスクール選びの基準が変化してきたことなのです。 

    業界最大手校の飛躍の原動力であったのは消費者の次のような心理でした。 

    「このスクールしか存在しないから」=「このスクールに通うしかない」

     

    「有名だから」「一番規模が大きいから」=「このスクールなら安心」 

    つまり、当該分野唯一のスクールだったかからこそお客様が集まっていた。 

    また広告が多く一般消費者の認知度が高いことそのものが、品質の高さのイメージにつながり、

    お客様が集まっていたということです(本来は何も品質を裏付けるものではないのですが…)。 

     

    このような消費者の心理状況は導入期・成長期の業界ではよく見られることです。 

     

     

    しかし、各スクール業界において新規参入校が増加し、

    業界全体が成熟期に入ってくるにつれて下記のような変化が起こり始めました。 

     

    「スクールの数自体が増加」 

    「現実世界・ネット世界双方におけるスクールに関しての口コミの発生」 

    「消費者が得ることができる個々のスクールに関する情報量の増加」 

    「自分のライフスタイルに適したスクールの選別をする消費者の出現」 

    これらの変化によって、「業界の大手校=高い品質・安心」という、

    業界最大手校の集客を支えていたビジネスモデルの核であった構図が崩れ、

    大手校の会員募集の大苦戦につながったのです。 

    近年のスクール業界の消費者は、 

    スクール選びの際に従来とは異なる基準を持っています。 

     

    「商品力の妥当性(価値/価格)」 

    「消費者間での口コミ・評判」 

    「自分に合うスクールの雰囲気」 

    「スクール側からの多用な情報(紙媒体・資料・WEBサイトetc)」 

     

    つまり単なる「スクールの認知度や規模の大きさ」のみが

    スクール選択の基準だった時代はもう終わっていると考えた方がよいでしょう。 

    多数のお客様に支持され、急成長をしているスクールは上記のような消費者の変化に柔軟に対応し、

    消費者のニーズに応えるような営業戦略・販促戦略を打ち出しています。 

    すなわち今後のスクール業界においては、上

    述したような消費者の変化に対応できるかどうかがスクールの飛躍と没落につながると言っても過言ではないのです。

     

    2007年6月26日10:12 PM
    日経ビジネスアソシエ
    CATEGORY: ビジネス全般

    最近、新入社員研修をすると必読雑誌として「日経ビジネスアソシエ」を勧めることが多い。

     

    過去1年間で確実に定期購読者数を100名以上増やしているはずだと断言できます。

    そんなわけで編集部から突然お礼のプレゼントが送られてきた!

     

    …なんてことはないのですが(笑)

     

    アソシエの良いところは、

    20~30代のビジネスの世界で頑張っていきたい人間にとって「必要な価値観」を教えてくれるところ。

     

    「こんなに頑張っている奴がいるんだ」

     

    「同じとしてこんなに意識の高い人間がいるんだ」

     

    「あの社長さんはこんなことをやってたんだ」

     

    みたいな刺激をもらえるところが◎

     

    私も社会人になって数年間は、帰りの新幹線での楽しみの雑誌でした。

    読みながらいっぱいメモをとったり、家にバックナンバーを並べたりしました。

    これと「ケイコとマナブ首都圏版」を買って、新幹線内で読むのが日常でしたね(笑)

     

     

    ただ、今となっては、個人的に

    発行頻度が増した辺りからクオリティダウンを感じたこと、

    徐々に「手帳術」とか「整理術」とか、ビジネスパーソンとして立派になるためには、えらいマニアックなことにこだわらないけないなどという価値観が強化されていったのに辟易したこと、

    また、自分自身が現場にたくさん出るようになって別の学ぶ素材が増えたことなどから、

    定期購読するのは止めましたけどね…。

     

    でも、活躍したい社会人3年生までには読み続けて欲しい雑誌であることには変わりありません。

     

    そんな中で最近うれしいのが、

    お付き合い先の社員の若手の方々が、

    「日経ビジネスアソシエ買いました!!(゚∀゚) 」とわざわざ報告してくれることです。

     

    小難しい根猿の研修での話を聞いて、実際に購読というアクションに移してくれる…。

    なんとありがたいことでしょう(´Д⊂

     

    読んだ内容を実践に活かすことができるかどうか、

    定期購読を続けるかどうかなんかは二の次。

     

    今はただ、

    「言われたことを実行に移した」

    「それを喜びながら報告した」

    この二点の素直さがあればいいと思っています。

     

    …いずれは、結果も出せるようになってもらいますが ( ̄∇ ̄+)ニヤリ

     

    ちなみに、上記のような報告を受けられるからといって、

    決して私の存在が愛されているわけではないことも事実なわけで…(笑)

     

    誰でもそうでしょうが、自分に対して厳しく意見をいってくれて成長を促そうとする人、

    こういう人ってありがたいんですけど、ちょっと頻繁には一緒にいたくないですよね(笑)

     

    特に私は飲み会での談話・談笑が得意ではないので、

    ほぼ100%飲み会や食事の席が、

     

    「打ち合わせテーブル」

    「事業戦略会議室」

    「ビジネス研修部屋」

    「説教部屋」

    「中日ドラゴンズの今年について語る会」

     

    のいずれかになります。

    (これについては職業病なのですが、その理由はいつか書きましょう)

     

    結婚して数年たちますが、

    奥様と外食しながら、仕事と中日ドラゴンズの話題以外で盛り上がった記憶がないくらいです。

     

    こんな人間との食事は、若手社員にとってチャンスが1割で残りが恐怖と苦痛であることは、

    用意に想像できますね?

     

    そんな自分の立場を理解すればするほど、

    周囲の若手の方々を、昼食や夕食、飲み会などに誘うべきではないと感じる今日この頃。

    (若手社員の方が緊張しているのが伝わってきますから(笑))

     

    年配の社長さんが社員に気を使って、

    飲み会の席で早めに中座していた光景をよく見ますが、

    その気持ちがわかるようになってきました(´・ω・`)

     

    別にいじめられているわけではないのですが、ちょっとずつ孤独にはなってきますよね…。

     

    私は会社に戻れば、大先輩方にあまえてグダグダになることもできるのですが、

    経営者の方や、経営幹部の方は常にこの状況なわけですから、大変です。

     

    そんな寂しい環境に置かれているのが経営者の方の宿命ですので、

    スタッフの方は、たまにはぜひお食事のお誘いや、誕生日のお祝いなどをしてさしあげてくださいませ(゚∀゚)