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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年11月5日10:14 PM
    スクール経営とライフサイクルの波
    CATEGORY: 日々雑感

    スクール経営において注意すべきことは、

     

    ライフサイクルの波

     

    商圏の限界

     

    だと思います。

     

    新規集客の低迷や競合校の増加などは、全てこのふたつの要素が根本の原因であることが多く、

    このふたつの要素について冷静な認識をできるかどうかが、安定経営の要だと思います。

     

    例えばNOVAの場合、業界のライフサイクル自体が展開期に入っているのに、無謀ともいえる新規出店戦略。

    さらにその新規出店の立地は商圏人口的にNOVAスタイルが成立できない場所…ってな具合に、

    もうダメダメな経営戦略だったわけです。

     

    一方で先日取り上げたABCさんの場合は、安定期に成長期の要素を導入する、

    ”ライフサイクルシフト”が完璧にハマった感じです。

     

    ライフサイクルの波を考えると、

     

    「好調(成長期)の後には必ず苦境(展開期・成熟期)が来る」

     

    わけで、会社の業績が好調なときにこそ、

    本来は来るべき未来の脅威に向けて守りを固める必要があるわけです。

    でも、イケイケドンドンのときに守り(財務健全化・人事・評価・内部販促・組織がため)を固めるってのは、

    かなり先見の明のある経営陣しかできないのですけどね。

     

    一方で

     

    「業界全体が落ち着いている・低迷(安定期)している時にチャンスはある」

     

    のも事実でして、それこそがライフサイクルシフトの醍醐味なんですね。

    でもやっぱり、業界全体が落ち着いているときに新業態を開発しよう!なんて、

    革新的な経営陣は少ないのです。

     

    そんなわけで、実は経営のセオリーのひとつとしては、

     

    「周りの人がやっていないことをやる」

     

    わけですが、

    「好調なときに足下の不安を取り除き」「景気が悪いときに新しいことを考える」

    このふたつなんて、まさにその通りだよなあと思った次第です。

     

    2007年11月4日11:38 PM
    スクール経営の粋「ABC」

    それにしても誰が事業部の主力かは知りませんが、

     

    ABCクッキングスタジオ

     

    の経営はおそれいります。

     

    出店の立地の選定から内部のデザイン、その他もろもろまで、

    考えつくされたスクール経営の極意のようなものを感じさせられます。

     

    そんなことを再認識させられたのが、最近の「クリスマスキャンペーン」の内容について。

    店頭のチラシで知ったのですが、

     

    1.クリスマスキャンペーン

     「日頃の感謝をこめてABCからのクリスマスプレゼントです」

     特典1 期間中にご入会の方、およびご入会者をご紹介いただいたABC会員の会員様全員に・・・

          「ABCオリジナルエプロン」をプレゼント

     

     特典2:ご紹介くださったABC会員様には「さらにポイント2倍プレゼント」

     

     「特別イベントベリーメリークリスマス」

     いちごクリームとショコラベースのケーキづくりの特別イベントおひとり様1000円で開催中!

     しかもイベント内容が

     「2人1組作業でおひとり様1ホールお持ち帰り」

     「ABC生徒様+ABC初めてのお友達が参加の場合 おふたりとも1000円が500円に!」

     「イベント参加者全員に いろいろなデザートのスイーツレシピセットをプレゼント!」

     

    →いったい何のキャンペーンなんだか…(笑) 

    これって単なる紹介キャンペーンでしょ!って言いたくなるのですが、

    詳しい説明は省くものの、これは実は紹介キャンペーン成功の必殺手法盛りだくさんなのです(笑)

     

    実際に私も3年前くらいにこんなスタイルの紹介キャンペーンで大成功をおさめたことがあります。

     

    賢明なみなさまならば、ひとつひとつのメッセージに込められた「意味」、わかりますよね?

     

    スクール経営は頭をつかって各企画をブラッシュアップすることができれば、

    ここまで究極の形をつくることができるのだという、よい目安になります。

     

    私達も負けずに常に先をいけるようにがんばらないといけないですよね!

     

    2007年11月3日11:06 PM
    中村紀洋選手の手記より
    CATEGORY: 日々雑感

    またまたプロ野球の話題です。

     

    中日ドラゴンズの53年ぶりの日本一。

     

    山井投手の幻の完全試合。

     

    こんな話題に埋もれてしまいがちですが、

    リストラ「中村ノリヒロ」選手のドラマチックストーリーの感動フィナーレでもありました。

     

    オリンピック日本代表の4番をつとめ、年俸5億円だったスター選手が、

    球団との交渉決裂によってまさかのリストラ。

    (素行の悪さとダーティーなイメージから)どこの球団からもお声がかからず、

    「今シーズン野球ができないかも」というどん底スタートから、

    奇跡の日本シリーズMVPという頂点にまでのぼりつめた、まさに感動ドラマ。

     

    正直なところ中日ファンにとっては、

    中村ノリ選手とイ・ビョンギュ選手に関しては「なんだかなぁ~」「いらないよなあ…」というのが、

    大多数の意見だったように思います。

     

    練習嫌いで傲慢なイメージがあるため、

    「とにかくひたすら練習をして、地味なプレーも徹底してやる!」

    みたいなコツコツ型の中日には違和感があったわけです。

     

    しかし、同時にファンも現金なもので、

    徐々に今シーズンの中村ノリ選手の行動を見ていると好感をおぼえてくるのも事実でして(笑)

     

    例えば

     

    1.中日に来てからは偉く謙虚で真面目

     

    2.私が今年唯一観戦した試合で9回に決勝ホームランを打ってくれた

     (そのときのヒーローインタビューも謙虚だった)

     

    3.日常生活もまともにおくれない腰のケガにもかかわらず出場を続けていた

     

    みたいな感じでした。

     

    しみじみと「人間って環境次第で変われるんだな~」なんて思って、

    ぜひ来年以降も謙虚なまま、中日っぽい中村ノリ選手としてがんばってほしいな~なんて思っています(笑)

     

    当のご本人も、やはりシーズンを通して「中日への感謝の気持ち」と

    「チームの一員になれたか半信半疑な気持ち」があったようで、

    それが優勝後の本人の手記でつづられておられました。

    以下スポニチの記事より最期のシメの部分の抜粋でございます。

     

    「ボクはリストラされた人間のやる気を促す意味でも何とか成功したかった。リストラされても頑張るんだ、頑張れるんだというところを見せたかった。 (中略) でも、それでもチームの一員になれたかどうか半信半疑でプレーしてきた。 せやから皆さん、最後に1つ質問していいですか?これでボクは、中村紀洋は本当のドラゴンズの一員になれましたか?」

     

    いち中日ファンとして言わせてもらいますが、

    今の中村ノリ選手はまさに中日ドラゴンズの一員としてふさわしいと思っています!!(´Д⊂グスン

     

    …来年はきっとビョンさまも中日ドラゴンズの一員らしくなっているでしょう。期待です(笑)

     

    「オマケ」

     

    山井投手の交代についての真相はこんな感じだったとのことです

     

    ↓中日スポーツ「落合監督激白『完全試合オレだって見たかった』」

    http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/200711/CK2007110302061424.html

     

    今回の采配に関して、阪神の岡田監督は

    「当然やろ。シーズン最期の試合だし、ウチだったら球児に投げさすよ」

    と発言。マメも全て無視した上で、この発言されるというのもスゴイお方だと思いました。

     

    2007年11月2日11:22 PM
    落合采配についての考察
    CATEGORY: 日々雑感

    これずに野球ネタも書きたいと思います(野球に詳しくない方はスルーした方がいいかもです)。

     

    日本シリーズ制覇から一夜あけての、案の定賛否両論の

     

    ”パーフェクトピッチング途中の山井交代 = 非情落合采配”

     

    ですが、中日ファンは比較的容認派が多く、

    一方で他球団の野球ファンの方は否定的なようです。

     

    あとマスコミはちょっと否定的に煽りすぎですねぇ。

    野球評論家の方が「私なら変えることはできない(そんな勇気はない)」って趣旨で話していても、

    「交代に否定的だ」なんて書いているんですから…。

     

    ってなわけで、今回の騒動の中日ファンとしての背景事情をおつたえしたいと思います。

     

    (結構複雑な要素がからんでいます)

     

    1.53年間の「重み」(というか呪い)

     

    レッドソックスの「バンビーノの呪い」のごとく、

    中日には「最も日本一から遠ざかっている球団」という不名誉な記録、

    しかも結構リーグ優勝はしているのに「日本シリーズ6連敗中」というワースト記録を持っているなど、

    本当にファンにとっては大変なコンプレックスがあったのは事実です。

    もう「半世紀日本一になれない=今後チャンスはないのでは」なんて心理に、

    いつなってもおかしくないくらいの「重さ」がありました。

     

    そんなわけで、中日ファンの方以外が「日本一にはいつでもなれる!パーフェクトは100年にひとりだ!」

    なんて言われても、それは他球団のファンの方だからいえることであって、

    中日ファンにとっては「できるときにやらないと、絶対に無理!」なんて気持ちになっているのです。

     

    また、オマケですが中日の過去の特徴として、日本シリーズ進出は「数年に1回」の感覚がありますので…。

    (落合政権になってからはそんなことはないですけどね)

     

    2.3勝1敗の微妙な間

     

    「1試合落としてもあと2戦あるだろう」ってな見方もあるでしょうが、中日はあの試合で負けたら、

    その後は札幌ドーム=敵地での試合になるわけです。

    パーフェクトから一気に逆転負け、さらに3勝2敗で敵地に…。

    ただでさえ重い流れに加え、上述したような「呪い」が移動日の選手の頭をよぎる可能性があり、

    そのまま一気に…なんて可能性はリアルにファンは考えていたわけです。

     

    3.日本シリーズの流れ

     

    今年のCSシリーズ→日本シリーズにおいて、中日&落合監督は「流れ」を一切相手チームに渡さないようにして戦っていました。それはやはり上述したような「53年の重みの怖さ」を知っていたからでしょう。

    今までの中日のポリシーを崩し、本人の記録のために本人が希望しない無理な続投

    →(万が一おこりうる)パーフェクト崩壊

    →大逆転負け

    →敵地へ

     

    今までのセオリーを捨ててしまって手放したシリーズの「流れ」。

    これがもう帰ってこないだろうことは、勝負師落合監督はわかっていたはずです。

    それでも山井が投げたいと言えば投げさせたでしょうが(これは中日にとってセオリーなので)。

     

    4.打順のめぐり

     

    あの9回表の日本ハムの攻撃は7番からの打順だったわけですが、

    ヒルマン監督は代打攻勢をしかけることができたわけです。しかも控えには微妙に危険な打者がいた。

    ランナーひとりが出れば同点のランナー。

    さらに1人でもランナーが出れば、「最ものせてはいけない男」森本までまわってくる…。

    1人ランナーが出たところで、岩瀬交代といっても、右の森本ですし、

    万が一そこでタイムリーが生まれようものなら、完全に流れは日本ハムです。

    (ちなみに昨年は2戦目の新庄のヒットからの点がシーズンの流れをとられたきっかけでした…)

     

    5.2004年の悪夢

     

    2004年西武との日本シリーズ。中日は初戦を落としたものの、第二戦であの松坂をメッタ打ちにし、

    日本シリーズの流れを完璧に自軍のものにしていました。

    その流れのままに、第3戦では先制されるも谷繁選手の満塁ホームランなどで大逆転!

    途中まで中日優勢!だったわけですが…。

    その後勝負の流れをわけた采配があったのです。

    中盤中継ぎの岡本投手が明らかに限界…。ピンチを背負いました。

    そこで落合監督がマウンドへ。

     

    中日の通常のスタイルとしては、「落合監督マウンドへ=投手交代」なのですが、

    ここのマウンドで

    落合監督:「いけるか?」

    岡本:「いけます!」

    といった会話をした結果、なんとセオリーを外れたまさかの続投!岡本の心意気を買った形です。

     

    …結果、カブレラから満塁ホームラン被弾。

    岡本の試合後のコメントは「いけるか?と言われたらピッチャーだったらみんないきます!と言うでしょう!」だったそうです。

     

    この敗戦がひびいて結果、3勝4敗で日本シリーズに負けたのですね。

     

    ましてや今回の山井投手のケースでは、本人が「いっぱいです」と言った。

    ならば落合監督としては…。想像するに難しくないわけです。

     

    6.山井投手の気持ち

     

    山井投手は実は昨年ケガで泣いているし、安定した成績を残せていなかったため、

    今年ダメなら…くらいの崖っぷちの状況でした。

    今シーズンの勝利数も大きくチームに貢献できたとは言い難い…。

    本人の精神状況としては「チームに少しでも貢献したい=迷惑をかけられない」がベースだったわけです。

    本人としては最少失点で「岩瀬さん」につなげたい、それが本音だったと思います。

    そんな「生き残ること」に一生懸命な若者が、

    どうして自分の記録のために「やりたいです!」って簡単に言えるでしょうか?

     

    山井投手だって53年の重みは知っています。また、パーフェクトのプレッシャーもあったでしょう。

    さらに握力やマメの問題もあったでしょう。自分が納得できるピッチングができないかもしれない。

    今年チームに貢献できていない自分よりも、岩瀬さんが投げてほしい。そんな謙虚な気持ちもあったでしょう。

     

    本人はベンチで質問を受けて「やりたい!」と言えば、投げさせてくれることはわかっていたと思います。

    しかし、そんないろいろな事情を考えた上で、「チームのために=自分のために」交代をお願いしたというのが、

    真相じゃないでしょうか。

    だからこそ、あの表情だったと思えるのですよね~。

     

    熱くなりすぎました…(笑)

    単なる状況分析による個人的な意見ですけどね…ご参考まで。