自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年10月25日1:35 AM
    赤福伝説 ~浜田ます物語~
    CATEGORY: NEWS雑感

    まさかの赤福ショック(´・ω・`)

     

    理念を貫く会社のモデルともいえる赤福があんな不祥事をやっていようとは…。

    正直驚きました。…というかなんでなのか全くわからないです。

     

    高塚社長のセクハラ事件ならなんとなくわからないでもなかった。

    でも、あの赤福が…といった感じで呆然としました。

     

    あんまり赤福という企業をご存じない方のためにご説明しておきますと、

    赤福は老舗企業の暖簾、ブランドを守り続けたその志、

    おかげ横丁開発に投資をするなど地域貢献活動への積極的な取り組みなど、

    「金儲け」だけではなく「企業とはかくあるべき」といったすごい逸話がたくさんあるわけです。

     

    私のような中小企業経営に関わる人間にとっては、まさに伝説でありモデルでした。

    ハッキリいって白い恋人社とは比べ物にならない企業だったのです。

     

    やってしまったことは悪いことですが、

    それでも今までの赤福のブランドがすばらしかったのは事実なので、

    赤福の名誉のために最も有名なお話をご紹介。

     

    時は戦後間もないころ、株式会社赤福の初代社長(当主としては8代目らしい)「浜田ます」さんのお話です。

     

    日本の敗戦後、日本では物資が不足し、赤福をつくるための良質なもち米や小豆が手に入りませんでした。

    ヤミ市に行けば材料は手に入るのですが、赤福の求めるような味を出すことはできない…。

     

    そこでますさんが打ち出したウルトラCの策がなんと、

     

    「納得のできる赤福がつくれるようになるまで赤福の販売禁止」

     

    という手段だったわけです。

    (吉野家の牛丼販売停止はこのエピソードをなぞっていたと思われる)

     

    「まずい赤福をつくって売ったら赤福が赤福でなくなる…。味がわかる人からは赤福はこんなものかと嘆かれる」

     

    そんなわけで結局販売開始できたのは、5年後。

     

    営業再開までの5年間は売上は激減。

    そんな中でも従業員をクビにすることなく、数十名いた従業員に対して休業補償をし、

    自宅待機をしてもらっていたそうです。

    しかも、その休業補償の原資を一族の土地や建物、さらには嫁入り衣装まで売り払って調達したのです。

     

    そこまでしてますさんが守りきった赤福の暖簾。

    この赤福の確かなブランドによって今の成功があるのです。チャンチャン!

     

    …こんな伝説があった企業なんですけどねぇ。

    現社長はますさんの孫か曾孫になるらしいですけど、一体何を学んでいたのだか(*`Д´)

     

    ちなみに、もうひとつの逸話としてふれておきたいのは、「おかげ横丁」。

    伊勢神宮前に広がる鳥居前町なのですが、

    お土産や飲食店が昔ながらの雰囲気で店を連ねており、ミニテーマパークになっているのです。

     

    この総事業費140億といわれる町並みを

    「300年商売をやってこれたのは、お伊勢さんのおかげ」という考えのもと、

    ドーンと投資したのだからすごいものです。まさに地域貢献&町おこしの究極系だといえるでしょう。

     

    余談ですが、赤福餅の類似品として「御福餅」ってのがあります。

    (パッケージは赤福のパクリ(?))

     

    空港や新幹線の売店などの販路を確保しており、目にする機会が多いお土産です。

    このお土産が赤福が店頭から消えたことで、代替商品として結構売れているらしいです。

     

    しか~し。この御福餅。

    赤福の味を期待して買ってしまうと、とんでもなく後悔します!

    ハッキリ言って味は赤福と比較になりません。

    地元の人、甘党の人、お土産常連の人など全ての人にとって同様の見解です。

     

    賞味期限は切れてたかもしれませんが、材料へのこだわりは赤福が抜きん出ていたからでしょう。

    赤福味を期待して御福餅を買っても、イラつきが残るだけだと思われます。

     

    ご注意ください(笑)

     

    2007年10月24日10:14 PM
    学習塾経営のこれから

    私の専門は(カルチャー)スクール業界や資格学校。

     

    同じ教育業界でも学習塾業界は近いようで遠い存在なのですが、

    どうやら学習塾業界もとっても厳しい時代を迎えているそうです。

     

    元々学習塾業界は、「受験戦争」→「少子化」→「ゆとり教育」

    といった具合に時代と共に様々な「追い風」をうけて成長してきた業界です。

     

    うらやましいことにカルチャースクール業界と違って、

    毎年毎年新しい年度のお客様が供給される&成績が上がれば万事OKといった、

    市場が安定し非常にわかりやすいビジネスモデルだったため、ドンドン大企業が生まれていきました。

     

    結果、上場企業が結構多い。

     

    しかし、悲しいかな。

    競合が増えすぎてしまい市場全体がパイの奪い合い。

    さらに歯止めがきかない少子化によってパイもとうとう飽和状態。

     

    そんな戦国時代の中で、

    圧倒的大資本を持つ企業による全国ローラー作戦が展開されるようになったそうです。

     

    積極的な新規出店

     

    ダンピング

     

    などなど、資本が少ない中小塾にとっては太刀打ちできないような戦略で、

    業界寡占化に向けて突き進んでいるらしいです。

     

    他所様の業界のこととはいえ、大変だなぁ…と思う今日この頃。

    スクール業界は急拡大に向かないモデルなので、大企業が存在しにくい。

    そう考えると上記のような大手企業による寡占化がされにくいのはいいことかもしれませんね。

     

    ちなみに今後、既存事業が厳しくなった学習塾業界からの、

    スクール業界への新規参入なんかも増えてくる見込みです。

     

    …とはいっても、大雑把なビジネスモデルに慣れ親しんだ業界が、

    どんなにがんばったとしてもNOVAレベルの図体だけが大きいスクールしか作れないでしょうから、

    たとえ競合になったとしても勝てるだろうと思いますけど…。

     

    がんばりましょう~

     

    2007年10月23日8:17 PM
    ワタナベ会長はすごい
    CATEGORY: NEWS雑感

     

    巨人がリーグ優勝したものの、 

    クライマックスシリーズ3連敗で日本シリーズに出られなくなったわけですが、 

    やはりこの方がやってくれました。 

     

     

    読売グループワタナベ会長です。 

     

     

    「でも、優勝は巨人だよね…」 

    と自分自身を慰めているであろうファンや選手も多数いるはずなのに、 

     

    「優勝が何の意味もない!」 

    と過激発言。 

     

     

    「これから生え抜きを育て新たな巨人黄金時代を!」 

    なんて監督やマスコミが数週間前に言ってたのに 

    「補強だ!」 

    と、これまた過激発言。 

     

     

    すんごいぶち壊しっぷりです。 

    ある意味これだけ自分に正直で周囲の批判を恐れず発言できるタフさは賞賛に値すると思います。 

    偉大な経営者の一側面を見られるというか(笑) 

    キレイ事だけではなく「企業が儲けて何が悪い( ゚Д゚)」くらいの発言をする力強さを感じます。

     

     

    皮肉ではなくなんか好きなんです。 

    ワタナベ会長(笑) 

     

    2007年10月22日10:18 PM
    諸行無常のパソコンスクール経営

     

     

    ある企業の幹部様と業界状況について情報交換。 

     

    「あそこにできたスクールがつぶれた」 

    「あそこが他業種に商売がえした」 

    「あそこは崩壊寸前」 

     

    などあまり景気がよくない同業他社の動向が乱れとんだわけですが、

    ここで重要なのが上記の会話には全て前段に 

    「やっぱり」 

    という単語がついていること…。 

     

     

    つまり、数年前・数ヶ月前から「あのスクールの運営手法では、たぶん●●ですね~」 

    と話していたわけですが、それがことごとく当たっているわけです。 

    まるで占い師か予言者のような的中率ですけど、 

    これは別に不思議なことではなく、 

    その業種についての深い見識と当該企業の概況がわかれば、 

    そのスクールが伸びるか伸びないかなんてのはある程度わかってしまうのが現実なのです。

    (蛇の道は蛇って感じでしょうか) 

     

     

    破滅への道だと気づかずに全力疾走して成功すると信じているのは本人だけ…、

    そんな悲しいケースも多いのです。 

     

     

    そんなわけで新しい事業展開をするときは 

    可能な限りたくさんのその分野に詳しい人間に意見を聞く!これは実は成功のための鉄則です。 

     

    2007年10月21日5:13 PM
    金持ちのための医者
    CATEGORY: 日々雑感

     

    本日とある方とお会いしました。 

     

    この方は以前はスクール事業の経営者で、事業も黒字で幅広い展開をされていたのですが、

    ちょっと無茶な投資がかさみ、会社を手放すことになってしまった。 

    今は再起のためにコツコツ努力されているとのこと。 

     

    オーナーの頃、私のセミナーに来ていただいたり、一度あちらの会社におうかがいしたりした縁があったので、お話しをさせていただいたというわけです。 

    色々と今は苦労されているそうで、その大変さ、経営のリスクを感じた他、ささやかに悩んだのが自分の職業についてです。 

     

    というのも、実は昔経営相談させていただいた時、事業は好調だったのですが、資金ぐりや事業展開のリスクから、下手すると経営が成り立たなくなる可能性に気付いていました。 

    しかし、まさか初対面の方に

     

    「あなたの会社。このままでは潰れますよ( ゚Д゚) 」 

    と言うわけにもいかず、そのときお伝えしたのは、 

     

     

    「優秀な会計士さんに顧問になってもらうべき」 

    「本業以外の投資はつつしみましょう」 

    「もしよろしければ顧問コンサルになりましょうか?」 

    といった内容でした…。 

     

    当時、事業が好調だったため、

    その方は「顧問契約というよりも、これからもセミナーに参加して勉強させてもらいますよ!」

    とのお返事だったので、まあ、仕方がないなと思いつつ、私は去った訳です。 

    …その結果が上述したとおり。 

     

    その元オーナーの方も「本当にあの時依頼しておけばよかったね…」と後悔されておられましたが、 

    同様に私もなんだか色々な後悔の気持ちがあるのは事実です。 

    あのとき、別の行動をするべきだったのかなぁ…なんて。 

    自分がいれば全てを救うことができるなんて傲慢ですが、

    少なくとも今回のケースは確実に対処できたのですから。 

     

     

     

    私のような職業は

    「依頼をしていただいた企業=資金がある企業」さまにのみに対して価値を提供できるわけで、

    資金がなかったり、経営者の方に依頼する意志がなければ、

    たとえ相手の状況が「ヤバイ…」とわかっていても、意見することはできません。すべきでもないでしょう。

     

    だって、初対面で意見を求められてもいないのに、

    「あなたの身体は病気に冒されています。

    もしかしたら発病しないかもしれませんが、発病する可能性が比較的高いです。

    その病気を治すためには数百万円のこのクスリが必要です」

    なんて全くの健康体の人に言うわけにはいかないですから…。

     

    むしろ好調な状況の時に「あなたの会社はこのままでは危ないですよ」なんて言ったら、

    単なる恐怖商法をやっている宗教団体と同じ扱いになってしまいますし。

     

    モチロン経営相談の際に「何でも意見を言ってください!」

    なんて言ってくれる方はいらっしゃいますが、

    ほとんどの場合、正直な意見をいっても不快な表情をされるか、

    「また、タイミングをみてお願いしますね」と無難な発言をされるか、

    「こんな金目当てのコンサルの脅しにだまされないぞ」といわんばかりの態度をとられるわけです。

     

    だから、私としては極力オブラートに包んで、

    現状の認識、今後の課題に気づいていただくようにして、ささやかなコンサルティングの提案をするまでです…。

     

    「今のままですと危ないですよ…」「コンサル契約が今は必要かもしれませんね」

    と控えめにご意見をして、

    「本当ですか?」「どうしたらいいでしょうか?」

    なんてスーパー素直に前向きに意見を求められる経営者さんなんて、すっごく少数ですけどね。

    (だからこそ、そんな少数の方が成功するわけですが)

     

     

    そんなことで自分って

    金持ち向けの医者&優秀な経営者の方対象の医者であって、それもなんだかなぁと思ってしまうわけです(笑)

    別に不満はないのですが、経営相談の際のスタンスを多少かえるべきなのかどうかって悩みますねぇ。 

    ちょっとした雑感でした~。