おはようございます、船井総研の犬塚です。
DX・デジタル化が教育業界においても叫ばれていますが、
オンライン授業、リモート授業だけではなく、
今後、学習塾の領域においてBIコンサルティングが重要になっていると感じています。
BIとは(Business Intelligence)のことであり、
学習受くなどの企業が日々蓄積されていく膨大なデータを分析し、その分析結果を経営意思決定に活用することになります。
これだけの表現では「何のことやら…」という感じですが、
例えば学習塾業界でのDXでいえば、様々な顧客管理システムを活用していたり、
新規反響獲得などで塾ナビを活用しているかと思います。
同時に、各拠点の業績データなどもシステムを使って集計したり、Excelでまとめていたりするわけですが、
今の中堅大手学習塾企業の管理体制のほとんどでは
これらのデータがバラバラに運用されている
統計データとしては月や週単位の各部署からの「報告レポート」で管理している
(各学習塾、教室の週報や日報、月報を送る…など)
という状況です。
BIの発想は、上記の既に使用している各種ツールやデータを上手に連携させ、
経営陣、経営幹部陣が、日々リアルタイムで全てのデータを一覧化できるようにすることです。
当然、「昨年と比べて〇〇からの反響が減っている」「〇〇教室の退室が急増している」などの情報を、
各教室のレポート制作を待たずして、本部で情報を把握できるようになります。
こうしたBIツールを導入することで、当然、現場が報告用のレポート制作をする時間を削減でき、
さらに経営陣がリアルタイムで現場の状況を把握できるため、迅速な意思決定ができるようになるのです。
BIの発想自体は特に難しいものではありませんが、
「従来利用しているシステムが活用されていない、バラバラに運用されている」
状況を打破することができれば、経営にとってメリットが大きいのは間違いありません。
学習塾や英会話教室業界においては、優れたシステムやツールが次々に生まれていますが、
それらが増えれば増えるほどに、バラバラに運用していると、データ管理に大きな労力が発生します。
それらを打破するために、学習塾や英会話教室などにおいてBIコンサルティングが重要になってくるのです。
特に教室数が10教室をこえた場合、このBIの発想は必要不可欠だといえます。
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