2020年のスクール学習塾業界においては、新型コロナウイルスが経営・教育に大きな悪影響を与えました。
春戦線の各社の対応としては
1)自粛期間中は完全休校対応
2)通常営業の継続
3)リモート・オンライン授業を活用しての営業の継続
など、各社対応が分かれました。
過去の各対応の是非についてはここでは触れませんが、2020年12月~来年の春期への対応について、本記事では触れておきたいと思います。
2020年年末における新型コロナウイルスの感染再拡大は、どの規模になるかは未知数であるものの、
ワクチンが普及することなどを考えると、来年の春までは一定の感染拡大は覚悟しなければいけない状況だといえます。
現状の各自治体の学校現場の状況としては、教育現場において大規模なクラスターが発生しているケースは少なく、感染者が発生したとしても、休校・消毒期間を最低限にして、通常授業を再開することがほとんどです。
つまり、現状程度の感染拡大状況であれば、教育現場としては通常運営を継続していく方向感だといえます。
これは英会話や学習塾においても、飛沫感染や接触感染、エアロゾル感染などへの対策を十分にした上で、通常運営をある程度までは継続していくべきだといえます。
しかし、どれだけ感染者数が少なく、クラスターリスクがなくとも、現状の指定感染症の状況においては、
「感染者発生」=隔離・消毒
は義務化されるため、一定の休校や欠席リスクは発生することになります。
この時の対応を全て振替にするのか、それともオンライン・リモート授業で対応するのかは想定しておいた方がいいでしょう。
特にここから受験シーズンに突入する学習塾業界においては、
「ただ休校すればいい」というわけではなく、どれだけ教育機会を継続し、生徒たちに合格という結果をもたらすことができるかが重要になります。 この点を加味しておいて、オンライン・リモート授業の準備をしておくべきです。
また、新型コロナウイルスの感染リスクへの対応は、「若い方」「高齢者と同居していない世帯の方」は比較的強気な発想になれるのですが、各教室の生徒の中には、「自宅で高齢者と同居している家庭」も多数存在します。
彼ら彼女からすれば、自分が感染することによって、万が一家族の命が脅かされる可能性もあり、最悪死に至ってしまった場合、トラウマになってしまう子もいるでしょう。 そうした生徒の家庭環境についても配慮が必要です。
新型コロナは怖くない!と強気でおっしゃられるのは自由なのですが、上記のような生徒の環境にも配慮していただくとよいかもしれません。学習塾業界の運営側の多くは、高齢者同居をしているケースが少ないため、強気の発想を持たれるケースが多いようですが、この点は注意が必要です。
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