本日は船井総研の大阪事務所にて、仏壇店向けの研究会で講座を担当していました。
もちろん、私が仏壇店のMDやチラシの話ができるわけありませんので、主催者からいただいたテーマは「仏壇店におけるカルチャー講座の付加」についてでした。
仏壇店の中でも先進的な企業様においては、既存顧客とのコミュニティづくりや見込み客づくりのためにカルチャー教室などのイベントを積極的に運営しているとのこと。
そこで私が専門家として、より正確な情報発信とノウハウをお伝えしたというわけです。
今回、仏壇店研究会に参加して、とても興味深かったのは、やはり仏壇店の業界においても、人口減少や購入率の低下は深刻な未来の危機になっているようで、
よほど人口が充実している商圏でなければ、地域一番店戦略のみで生き残っていくのは難しいそうです。
そこで仏壇店の新たな事業戦略としては、「地域一番店戦略」に加えて、
「おくやみ総合化」という形で墓石や葬儀などの関連のマーケットへの進出を進めているとのこと。
まさにスクールでいうところの多角化経営と同じ発想です。
さらに、既存顧客との関係づくりの強化ということで、今回のようなカルチャー講座などの企画も進んでいるそうです。
実際に、本日勉強会に参加していた企業様の多くは、やはり長年船井総研の勉強会に参加されているだけあって、非常に「未来志向」が強く、上記のような業界の危機に対しても前向きに対策を考えていらっしゃいました。
事実、既にカルチャー講座の導入にチャレンジしていらっしゃる企業様もたくさんいらっしゃいました。
私はこうした既存事業に「教室事業」を付加するビジネスモデルを「シナジー型スクール」と呼んでいますが、今後はこうしたプラス教室ビジネスを付加する事業展開はより成長してくると思います。
シナジー型スクールには、
1.既存事業の顧客との関係づくり(ファン化&クチコミづくり)
2.見込み客集め
3.顧客に自社サービスなどの良さを知っていただくための啓蒙活動
4.自社のスタッフ育成
5.自社商材の購入機会をつくる
などなど様々なメリットがあります。
代表例は手芸店のユザワヤさんでしょう。
特に学びについてのニーズが高いシニア世代が増えてくる今後は、「プラス教室」のビジネス展開は大きな可能性を秘めています。
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