昨日のコンサルティングの中で、ある英会話企業の幹部様から
「加盟校の方々を『加盟校』として割り切って接するのではなく、
『直営校』のひとつとして考えて、積極的にサポートをしてあげたい」
という主旨の発言をされていました。
また、直営校の優秀な講師の一部を派遣したりと、本当に加盟校を自社の延長線上で見ていることが多いようです。
とても素晴らしい発想だと思いました。
こういう気質がこの企業様にある限り、FCなどの企業向けサービスは順調に拡がっていくだろうなと。
上記のような発想は、まさに日本で言う「のれんわけ」の発想です。
自分の会社の「のれん(ブランド)」を分けるのであるから、しっかりとやってほしい、成功して欲しい、そのためにはしっかりと面倒をみたい。
私はこの「のれんわけ的FC」の素晴らしさを、昨年ある経営者様との出会いの中で確信もちました。
でも、FCをビジネスの手段として考える企業様においては、発想が近いようで全く別になります。
「ブランドを守るために契約で縛る」
「禁止事項があったら罰する、時には裁判をおこす」
「加盟側の不利益変更を後で付け加えてくる」
こんなスタンスを明確に打ち出しています。
加盟企業側もさすがに本部がどちらのスタンスなのかは感じ取っていることが多いようです。
こうした敵対的なFC契約関係で長期的に上手くいったケースをスクール業では見たことありません。
日本において長期に受け入れられる、また加盟側も幸せになる仕組みは
「のれんわけ」的なFCや協力関係なのではないかと思う今日この頃です。
人の心って大切ですからね。
ロイヤリティを払う側が「お世話になっています!」と感謝して払うか、
「何にもしてくれないのに契約をたてにして搾取される!」と不満なのか。
この違いは非常に大きいと思います。
数字や合理主義では計算できない要素がそこにはあるのです。
私は加盟側にも本部側にも属すので両方の気持ちが分かりますが、
「FC屋」の人達は上記の発想があまり分かっていないことが多いように思います。
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