私のお付き合い先で、あるスクールの現場スタッフさん達は、内部販促や外観による集客の取り組みにおいては、スクール業界においても屈指の存在です。
外観の演出によって自校の知名度をアップさせる、興味を持てるような講座演出によって集客をする。この工夫によって業界平均値の3倍近い来校者の獲得に成功しています。
また、通われている既存の会員様に対しての追加講座の提案や、商品の販売などにおいても、教室内部でのPOP演出や接客対応によって、異常値とも呼べるほどの追加売上を獲得しています。
現場による販促物(販促ツール)の制作はスクール経営において非常に重要です。自分たちで集客の苦しみや、一人のお客様の来校の感動を知ることにより、接客はより丁寧になります。内部販促によってお客様の反応を具体的に実感することによって、マーケティングの感覚が磨かれていき、その後の販促物の制作に生きてきます。
現場のスタッフが集客の苦労をしない、上司から一方的に「使える販促ツール」を待っている状況では、そのツールの制作の苦労がない分、中途半端に使ってしまうことが非常に多いですし、その後の現場での「カイゼン」が期待できません。
ヒドイ時には効果がなかったことをツールの内容のせいにして、自分が行動をしないことの理由にしたりします。
そのため会社としては安易に現場に「使えるツール」を渡すよりも、現場の「自力での工夫」を待つことも非常に大切なのです。
「最もお客様のことを知っているのは現場」とは、よく現場のスタッフがする発言ですが、ならば、やはりツール制作も現場ががんばる必要があるわけです。
今後はスクール業界はさらに厳しい時代になることが予測されます。競争が激しい時代に他社と差別化するためには、上記のような「現場力」は非常に重要な要素になるでしょう。
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