「あんたセミナー前になると途端に更新頻度落ちるよね・・・」
と言われそうですが、そりゃこのブログで文章書く時間あれば、その分、テキストや資料制作に魂こめますよ(笑)
私はブロガーではなく、船井総研のコンサルタントですからね。
昨日のセミナーにご参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。
センター試験中ということで、塾業の方々の中には「参加したいけどいけない」というお声が多数ありましたので、また今年中に各業界別の同様のテーマのセミナーを開催予定です。
少々お待ちくださいませ。
さて、昨日のセミナーでは「多角化する際に新規事業として導入する商材の見極め方」の話の中でいくつかのリスクが高い商材の条件をあげましたが、その中に以下の2つが入ってました。
□参入障壁が存在しているか模倣のリスクはないか
□ネットなど競合が全国区になりやすいか
要するにネット動画系の塾やスクールビジネスのことですね。
この話をしていたら、夜の情報番組で
manavee
が取り上げられていました。なんというシンクロニティでしょうか(笑)
マナビーというのは東大生が企画しているサイトで、無料のネット受験予備校動画サイトです。
講師は各大学の有志。
ある意味、ボランティアサイトということです。
こちらのサイト昨年中から少しずつマスコミで取り上げられる機会が増えてきたのですが、
個人的にはとうとうパンドラの箱が空いたという印象です。
このマナビーが今後業界に何をもたらすのか
マナビーがどうなるのか
この点を広報の方から怒られないレベルで軽く書かせてもらいますと、
(生々しい情報は2月のスクールビジネスアカデミーですね(笑))
現状の運営体制ではmanaveeが業界を席巻することはありません。
運営レベルとクオリティ管理レベルは比例するため、現状のままだとハズレ授業に当たる確率が高く、かえって非効率になりかねない。
ですから、より運営レベルを上げ、各講師のクオリティを上げ、さらに各動画を評価ランク付けするような仕組みを構築しないと、泡沫サイトとして消えていくでしょう。
よほど現在の運営者の方々が頑張るか、
もしくは資本力を持ったネット業界や塾業界の大人が「そのサイト買うよ!」とか「協力させてよ!」とか言って介入してこないかぎり、マナビー自身が業界のシェアを取ることはないと思います。
しかし、マナビーが業界に与えるインパクトは大きいです。
個人的には予備校業界の「陳勝呉広の乱」と考えています。
彼らの取り組みが、大人たちに「ネット予備校授業システムはああやってつくれる」ということを知らしめてしまった影響の方が大きいのです。
世の中には「予備校で収益を上げる」のではなく、「大学生や高校生のサイトアクセス数」を稼ぐことで結局儲かるような業界・企業さんがあります。
彼らにとっては、ハイクオリティで売上が取れるサイトを作るのではなく、
ある程度のクオリティで、サイト利用者を稼げるサイトをつくればいいわけなので、
「マナビー」以上「現状のネット予備校」以下のものをつくることは簡単なのです。
既に低単価では受験サプリさんが出てきていますが、
今後は塾業界、ネット業界、求人業界など色々な業界から、この「受験予備校」関連の無料サイトが生まれる可能性があります。
その結果、何が起こるのか・・・
当然、ご想像できるかと思います(笑)
重要なのはマナビー自体の存在や今後ではなく、マナビーが業界に与える影響なのです。
個別指導塾業界にとって大学受験事業は講師の問題で厳しかったのですが、
今後こうした無料サイトが増えてくることで、個別指導塾業界にとっては良い影響があるかもしれませんね。
このあたりも2月のアカデミーでお話します。
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