自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2013年11月24日8:43 AM
    副業ニーズの中で成長する人の夢を食べる「獏」企業の是非
    CATEGORY: ビジネス全般

     

     

    スクール業界にとっては非常にメリットの多いことではありますが、以下のようなニーズが世の中には生まれてきております。

     

     

    働く女子が、副業で挑戦してみたい仕事「自宅開業可能なマッサージ」「英語を生かした翻訳」 

    http://woman.mynavi.jp/article/131105-044/ 

    → アベノミクスでボーナスもアップ、というニュースがありましたが、 

    まだまだ実感がない方も多いのではないでしょうか。 

    収入アップのための比較的手軽な手段として、改めて「副業」に注目が集まっています。

     

     

     

    こうした夢をもつ方々によってスクール業界は支えられているわけですから、この流れは業界の人間としては大いに応援したい!と思いつつも、

     

     

    「こういうご時世だからこそ、これから力を入れるべきは」……

    と質問をされれば、それは間違いなく

     

    本業である

     

    とハッキリ言い切れます。

     

     

    ただし、その本業が頑張っても頑張ってもキャリアアップが見込めないブラック企業や成長の見込みゼロの企業の場合は、本業で頑張ってもリターンがないので注意が必要ですが。

     

     

    そもそも、「二兎追うものは一兎も得ず」とことわざにもあるように、

    本業に真剣に打ち込んでない段階で、副業にチャレンジしても上手くいくわけありません。

     

    現代のビジネス社会において、本業を成功させキャリアアップするためには、休日の自己修練が必要なことが多いですしね。

    そういう意味では、本業をおそろかにして、休日や家に帰ってから全く別の分野にチャンレジする考え方の人は、その新しいチャレンジ分野でも失敗する可能性が高いといえます。

    今は本業におけるスキルアップとキャリアアップにまい進して頑張る方が、長期的には自身の生活を安定させられる可能性が高いのです。

     

     

    実際にスクール業界には上記のようなゆる~い副業の夢をちらつかせ、

    「人の夢を食べて」生きている獏ような企業が少なからずあります。

    (厳密に言えば獏という妖怪は未来の夢ではなく睡眠の夢を食べるという設定ですが)

     

    こうした企業の多くは、スクール受講生が「●●●やりたい」という夢を食べる=受講料を稼ぐことを目的にしており、本気で副業での成功をさせようとはあまり考えていません。

    スクール紹介のホームページを見れば、その実態は一目瞭然です。

    圧倒的にお客様の声や事例が少ないですから。

    「なんとなく●●なれたら・・・」というゆるい感覚の消費者と、「資格だけ売っておけば良いか」と割り切っているスクール企業側との絶妙な利害の一致関係があるのです。

    こうしたスクールの受講生数と卒業後に開業した人数の比率はかなりアンバランスです。

     

    これは「芸能人になれるよ~」というオーディション企業と実態はあまり変わっていません。

    ただ、詐欺ではないのは消費者も企業側もお互いが満足しているからでしょう。 

     

    ただ、実際に本業でいくら頑張っても、明るい未来、将来の可能性を見つけられない企業で働いている人も多い現実を考えると、上記のようなスクールがあるのも必要なのかなと思ったりします。

     

    女性にとっては「今の仕事がダメになった場合」「出産をした後のことを考えて」という保険的な意味合いもありますしね。

     

     

    「あるべき論」や「正論」だけでは割り切れない、世の中の難しさですね。