自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2007年7月11日10:30 PM
    モチベーション維持の本質
    CATEGORY: ビジネス全般

    優秀な人材を採用する

     

    従業員のモチベーションを高める

     

    従業員満足度を高める

     

    人材の重要性を認識する企業が増えてきて、

    上記のようなキーワードを重視する企業さんが増えてきたことはよい傾向です。

     

    人を使い捨ての道具のように扱う企業に未来はないですし、

    そんな発想の経営者さんは是非ご退場願いたいものですから( ゚Д゚)

     

    しかし、従業員のモチベーションとか人材育成について、

    ちょっと本質を外した考え方を持っている会社さんが増えつつあるのも事実。

     

    よくあるケースとしては、

     

    「テクニック論とかアイデア施策でモチベーションを上げようとする」

     

    「目先の賞与などの金額でモチベーションを上げようとする」

     

    「従業員の福利厚生やイベントなどでモチベーションを上げようとする」

     

    「上司と従業員とのコミュニケーションやケアでモチベーションを維持しようとする」

     

    などでしょうか。

     

    上記に挙げた施策は、全く間違っていません。

    むしろ、これらをキッチリとこなすことができる企業さんはステキな部類に入ります。

     

    しかし、肝心の「本質」の部分を外して上記のようなことを重視してしまっていては、

    いつか従業員のモチベーションを維持できなくなるわけです。

    対話や報奨金などの施策は、一時的なモチベーションの維持やアップに有効ですが、

    あくまで一時的なものだとも思っておかなければなりません。

     

    では、従業員のモチベーションを維持するために最も重要な「本質」とは何なのか?

     

    それは、

     

    「現在と将来への安心感」

    (主に所得。特に現在の金額の満足度と将来の伸び率、可能性の複合要素)

     

    「自分の仕事に対するやりがい」

    (社会的に意義のあることだと思えるか、会社が好きか、成長を実感できるか、楽しいかなど)

     

    だと思います。

     

    これらの本質的なモチベーションを維持するための要素がないままで、

    テクニック的なモチベーションアップのための施策を打ち出されても、

    どっかで効果が切れてしまうわけなんですよね…。

     

    これらの本質、すなわち将来の人生設計をたてるための昇給や昇格の基準が曖昧なままで、

     

    「君はすごいよ!期待しているよ!(゚∀゚)」

     

    「これから君は会社の次世代幹部として期待しているよ(゚∀゚)」

     

    なんて言われてモチベーションを維持し続けても、3年も経過すれば

     

    「おいおい、この会社大丈夫かよ(何にも進展がないよ)… ( ゚Д゚) 」

     

    なんて具合に自分の先行き真っ暗な人生設計に気づいた瞬間に魔法が解けてしまうわけですな。

     

    社員旅行とか賞与とか面談とか、色々なモチベーションアップの施策の方が、

    即効性がありますし、確かに効果が目に見えやすいので取り組みやすいものです。

     

    しかし、長期的に人材を育成&定着させるためには、

     

    「10年後、20年後、自分はこの会社にいるとどうなっているのか?」

     

    が具体的にイメージできるようなキャリアプランや評価・昇給制度があるほうが、

    はるかに本質的で意味があることも忘れてはいけません。

     

    これがなければ、

     

    「会社は好きなのに、自分の人生を守るために辞めなければならない_| ̄|○」

     

    という悲しい選択をする社員が生まれてしまいます。

     

    また、自分の将来のことへの意識が高い、先見の明がある優秀な人材であればあるほど、

    このような選択をする確率が高いことも覚えておいてください。

     

    皆様の会社では、こんな悲しい選択をする優秀な人材が生まれないことを切に願っております。