あるお付き合い先の会社さんにいたときのこと。
スタッフの大半の方が事務所にいなくなってから、
ある一人の男性スタッフがせっせと掃除を始めていました。
喫煙スペースの灰の整理。
共有スペースのゴミ箱の整理。
その他いろいろと、
働きアリのようにせっせと動いていました(笑)
意外かも知れませんが、
この手の「清掃」や「後片付け」などを重要視する経営者さんは多い。
また、こういった環境面の整備や、それを行うスタッフの存在が、
企業の安定成長につながると考える方も多いのが事実です。
かくいう私もそんな発想をもつ人間のひとりです。
スクール経営の成功の原則のひとつとして
「凡事徹底」
を掲げているのもそのひとつでしょう。
事実、売上が安定して伸びているスクール、
かつ時流によるフロックではなくお客様の支持も高いスクールは、清掃や整理整頓が完璧です。
また、私はお付き合い先のスクールのバックヤードをよくのぞかせてもらいますが、
安定した成長を続けられるスクールは、バックヤードにも清潔感と数値意識を感じさせます。
一方で、不調店や、時流による勢いなどのフロックで数字を上げているスクールは、
総じてバックヤードが汚い…。
単なる確率の問題かもしれませんが、
私なりにスクール経営と清掃の因果関係を考えてみますと以下のようになります。
スクール経営は「先生業」。
慣れていけば徐々に「傲慢」「おごり」「高ぶり」といった悪癖に知らず知らず侵されていきます。
(これを「先生病」といいます。)
このような悪癖が侵食していけば、
徐々に自分を支持してくれるお客様のことばかりに目がいきようになり、
新しい発想、新しいお客様の価値観を知ろうという素直さがなくなっていくのでしょう。
それは自己改革という勉強好きの発想が消えていき、
今までのやり方を頑なに続けていくという発想になりかねません。
結果、時流の適応が不可能になりますし、新規客の取り込みが困難になるのではないかと…。
清掃や整理整頓などのささやかだけどお客様のためになること。
そんな清掃や整理整頓をしていく中で、
徐々に驕りなどの悪癖を少しずつ消していくことができるのかもしれませんね。
結果、「先生病」にかかることなく、
常にお客様への感謝の気持ちを持ち続けることができる。
その雰囲気をお客様も感じ取るので、スクールを支持してくれるようになる。
だから口コミ紹介も生まれる。
清掃を通して自分の心の中の「驕り」とかも払っているのかもしれませんね(笑)
…なんか、そんな気がします。
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