2008年11月7日11:19 PM
CATEGORY: ビジネス全般
個人的に好きな単語で「二枚腰」というのがあります。
本来は相撲や柔道での言葉で、一度腰が折れたようでも砕けずに立ち直る粘り強い腰のことを指すわけですが、私の場合は競馬関連に興味があった頃、この言葉を好きになりました。
競馬では他の馬に直線で並ばれてから「グッ」とさらに伸びる馬の走りっぷりに感動したものです。
(直線一気とか無難な中団からの差しは好きではない)
この二枚腰はビジネスでも大切なことだと思います。
何事も順風満帆でトントン拍子に成功する状況はうれしいことですが、環境の良さから人の成長が遅くなることがあります。逆に、失敗や苦戦はツライことですが、その苦しい状況を打破することで、人材としてはより大きな成長を促されることも多いと思います。
そういった経験を持った二枚腰を持っている社員が多い企業はとてつもなく強い存在だと思います。
だって、どんな苦境であっても、それを乗り越える意思の強さと努力の大切さを知っているわけですから。
ビジネスとしてはトントン拍子に上手くいくことのほうが利益としては◎です。しかし、そういった事業は苦境に立たされたときに弱いのも事実。成長期でドンドン拡大して、少し調子が悪くなるととんでしまった旧NOVAなどは、まさにこういった状況でしょう。
始めは苦戦が続いたりするのは、利益としては×ですが、強いビジネスモデル&人材づくりのためには◎かもしれませんね。
「直線で並ばれたら確実に負ける」ような馬は絶対に一流にはなれませんから。
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