スクール業界はネットからの新規集客がとても重要です。
それなりの大都市になれば、ネット検索などからの集客が主流になってきます。
そんなわけで、SEOやオーバチュア、アドワーズ入札に集中して資源を投入することはとてもよいことです。
…しかし、この流れの中で悩みがひとつ。
それはネット活用の旨みをしった広告担当者が、ポータルサイトやバナー広告などに興味を持ち出し、その媒体資料を過剰に信頼してしまうこと。
わかりやすく言うとこういうことです。
最近、ネット系の広告出稿を依頼する企業が増えてきております。
学校・スクール専門雑誌からポータルサイト運営していたり、ポータルサイトオンリーの運営していたりと様々です。
そういった企業さんが「ウチのサイトに広告出しませんか~?」とPRするときに持ってくるのが媒体資料(ウチのサイトのユーザー数やPVはこんなにありますよ!って書いてある資料です)なのですが、このPVやユーザー数がかなりいい加減であるという事実を知っておいてください。
別にその企業さんが「ウソ」をついているというわけではないのですが、そもそもPVやユーザー数のレギュレーションが不明確であることが多く、
「月間1億PV!」とか「ユーザー数1000万人!」とかいっても、それを自分達の感覚の中のPVや訪問者数に置き換えるとエライ目に合うということです。
例えば「PVが100」となったときに、普通の人は50人のユーザーが2ページ見たといった具合に考えるでしょう。
しかし、このPVに、サーチロボットが巡回しているモノを混ぜたり、運営側がアレコレいじっているページ遷移をまぜたりしていることが結構多いのです。
(少なくとも私はこのアメブロ記事を書くのにあたって毎日20~30PV加算させています。別に何かのブログをみるわけでもないのに!)
また、別の例としてはユーザー数が、同一ユーザーの認識をどうしているかも重要。
1ヶ月間一人のユーザーが5回サイト訪問したときに「5ユーザー」とカウントするケースもあれば、「1ユーザー」とカウントする場合もあり。
まあ、ヒドイ媒体資料になると、PVだけ見せて、肝心のユーザー数を出してこなかったり、「訪問者数」や「ユーザー数」という単語を使うと突っ込まれるのが怖いので、「利用者数300万人」とか別の単語に置き換えていたりします。
(某R社のサイトレポートにPVしかなかったので、「ユーザー数を教えてください」といったら、頑として突っぱねられたこともありました。)
上記のようなネット広告業界のトリックを知らずに、広告担当者の話す内容を鵜呑みにして、
「犬塚さん!このサイトに広告出すのはすごいいいんじゃないですかね?」
とキラキラした目をされる広告担当者が多いんです最近…。
そういった夢を壊すような現実をお伝えするのが、最近ちょっと胸が痛いです(笑)
私が片っ端から業者を疑っている猜疑心強い人間のように思えて。
当然のことながら、水増ししたネット広告に出稿しても効果はあまり出ないわけで、費用をムダに垂れ流すことにつながったりするわけです…。
ネット広告の業界はまだまだ未整備な部分も多いですから、みなさまも注意してくださいね。
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