自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2009年5月19日8:42 PM
    ネット広告関連の媒体資料の注意点

     

     

     

     

    スクール業界はネットからの新規集客がとても重要です。

    それなりの大都市になれば、ネット検索などからの集客が主流になってきます。

     

    そんなわけで、SEOやオーバチュア、アドワーズ入札に集中して資源を投入することはとてもよいことです。

     

    …しかし、この流れの中で悩みがひとつ。

     

    それはネット活用の旨みをしった広告担当者が、ポータルサイトやバナー広告などに興味を持ち出し、その媒体資料を過剰に信頼してしまうこと。

     

    わかりやすく言うとこういうことです。

     

    最近、ネット系の広告出稿を依頼する企業が増えてきております。

    学校・スクール専門雑誌からポータルサイト運営していたり、ポータルサイトオンリーの運営していたりと様々です。

     

    そういった企業さんが「ウチのサイトに広告出しませんか~?」とPRするときに持ってくるのが媒体資料(ウチのサイトのユーザー数やPVはこんなにありますよ!って書いてある資料です)なのですが、このPVやユーザー数がかなりいい加減であるという事実を知っておいてください。

     

    別にその企業さんが「ウソ」をついているというわけではないのですが、そもそもPVやユーザー数のレギュレーションが不明確であることが多く、

    「月間1億PV!」とか「ユーザー数1000万人!」とかいっても、それを自分達の感覚の中のPVや訪問者数に置き換えるとエライ目に合うということです。

     

    例えば「PVが100」となったときに、普通の人は50人のユーザーが2ページ見たといった具合に考えるでしょう。

    しかし、このPVに、サーチロボットが巡回しているモノを混ぜたり、運営側がアレコレいじっているページ遷移をまぜたりしていることが結構多いのです。

    (少なくとも私はこのアメブロ記事を書くのにあたって毎日20~30PV加算させています。別に何かのブログをみるわけでもないのに!)

     

    また、別の例としてはユーザー数が、同一ユーザーの認識をどうしているかも重要。

    1ヶ月間一人のユーザーが5回サイト訪問したときに「5ユーザー」とカウントするケースもあれば、「1ユーザー」とカウントする場合もあり。

     

    まあ、ヒドイ媒体資料になると、PVだけ見せて、肝心のユーザー数を出してこなかったり、「訪問者数」や「ユーザー数」という単語を使うと突っ込まれるのが怖いので、「利用者数300万人」とか別の単語に置き換えていたりします。

    (某R社のサイトレポートにPVしかなかったので、「ユーザー数を教えてください」といったら、頑として突っぱねられたこともありました。)

     

    上記のようなネット広告業界のトリックを知らずに、広告担当者の話す内容を鵜呑みにして、

     

    「犬塚さん!このサイトに広告出すのはすごいいいんじゃないですかね?」

     

    とキラキラした目をされる広告担当者が多いんです最近…。

    そういった夢を壊すような現実をお伝えするのが、最近ちょっと胸が痛いです(笑)

    私が片っ端から業者を疑っている猜疑心強い人間のように思えて。

     

    当然のことながら、水増ししたネット広告に出稿しても効果はあまり出ないわけで、費用をムダに垂れ流すことにつながったりするわけです…。

     

    ネット広告の業界はまだまだ未整備な部分も多いですから、みなさまも注意してくださいね。