本日はひさしぶりに「ガイアの夜明け」を見ました。
今回はお正月をテーマとした商戦についての特集でした。
特集されている業態は、ひとつは「お寺」で、ひとつは「うどん屋」です。
それぞれの話題において、スクール業界で是非とも参考にしておきたいテーマがあったので、ちょっとご紹介したいと思います。
お寺に関しては、とあるお寺さんの集客への積極的な取り組みを紹介されていました。
要するに檀家が少なくなってくると、お寺としては収入が減ってしまって廃業の危機となってしまう。
そうならないために、お正月の参拝客をとにかく「集客」の発想をもって、いろいろと工夫しているお寺の取り組みを紹介されていました。
その取り組みのポイントがすごかったです。お寺とは思えない、「接客」「リピーター」「客単価アップ」「(お守りやお札の)品揃えの充実」など、やっていることは完全にビジネス…。
結果は参拝客は倍増で、お札の売上は3割増だったそうです。
このお寺の取り組み。
もちろん番組の中ではキレイにまとめられていましたが、おそらく業界の中では批判も多いと思います。
「神聖であるべきお寺が金儲けばかりを考えていいのかヽ(`Д´)ノ」みたいな。
こういったビジネス発想をもって、消費者志向にしていくと、たいていの場合既存の勢力から批判が出てくるんですよね…。これはスクール業界でも同じでして。
「教育機関がお金儲けをするなんてとんでもない!」みたいな。
もちろん、本質から外れたお金儲け体質は私も嫌いです。
かといってお客様のことを考えず、昔ながらの頑固なやり方を貫き通していたら、消費者から見離されてしまうのは、日本の様々な伝統を見ていればわかります。
そういう意味で、必要最低限の「ビジネス性」や「お客様志向」というのはとても大切だと思うんですよね。
「いろいろ批判は多いだろうけどがんばってほしいなあ」
そんな共感をこのお寺さんの取り組みをみていて持ちました。
もうひとつはうどん屋さんの取り組み。
年越しそばに対抗して、「長く太い」縁起ものであるうどん業界としては、「年明けうどん」の文化を定着させようとする取り組みでした。赤や白の具材をのせたりしていました(笑)
バレンタインデーや恵方巻き、さかのぼってみれば土用の丑の日にしたって、全ては業界が消費を活性化させるためのこじつけイベント。そこに新たな1ページを加えようとする取り組みには好感を覚えました。
「無から有を生み出す」とでもいうのですかね?
イベント集客の極意を見た気がします。
どちらの特集においても、非常に参考になったのは、「モノではなくコト」を売っている点。
新年というイベントのタイミングで、「開運」「厄除け」「縁起物」などのストーリー性のある付加価値の高いものを上手に販売していました。
「イベント」という非日常的なタイミングに、「モノではなくコト(ストーリー)」を売る。
これはスクール業界でも非常に大切なノウハウになるのです。
スクール業界もそろそろ「モノではなくコト」を、「ジャンルではなくお客様の求める価値」を売らないといけない時期がきているのです。
Tweet |