<以下はスクールビジネスレポートからの抜粋です>
スクール業界の個別各分野ではライフサイクル上の様々な位置になりますが、「スクール業界」というおおまかなくくりで見た時、当然「安定期」に位置します。そもそも日本経済自体が安定期であり、ビジネスモデルの大多数は安定期になるのですけどね…。
こうした安定期においてビジネスの成功ポイントで大切なのは「顧客密着」です。
顧客密着というのは表現が様々に解釈できますが、ハイレベルな接客(リッツのような)、「個」客対応などが上げられます。まあ、このあたりは最近サービス業のビジネス本などでたくさん取り上げられているので今回は触れません。
今回お伝えしたいのは、「顧客密着」の中でも「心の接客=幸せづくり」という視点です。わかりやすくいうと「顧客と親しくなる」といってもいいでしょう。
これだけ人間関係が希薄になった現代社会ですが、やはり人間はどこかで「コミュニティ」を求めます(自分が居心地がよいという条件がつきますが)。わずらわしい人間関係を否定しつつも、「自分を愛してくれる」「自分と一緒の気持ちになってくれる」相手を求めているわけです。
特にこのような先行きが見えない、不安で殺伐とした世の中であるからこそ、自分の信頼できる「心が接している相手」を貴重に思うわけです。そういった意味では、スクールのようなコミュニティビジネス、接客比重が高い業界の貴重度はさらに高まっていると思います。
では心の接客というのはスクールビジネスの中でどのように取り組んでいけばいいのでしょうか?いくつかの例をご紹介したいと思います。
■番外=地域密着系…地域の事業者の皆様に愛されるための取り組み
・付近の飲食店などを積極的に活用し店長と仲良くなる
・通行量の多い時間帯に店先&ビル内の掃除をする(積極的にあいさつも)
・自店周辺のお店の案内をスクール広告や会報の中で実施
・自店の特典やプレゼントを地域内の繁盛店の人気商品にする
・地域内のイベントや行事などに積極的に参加する
・新店オープンの際には挨拶状を持っていき招待券を渡す
こうした地域密着の取り組みは、地域の事業者の方々と「心でつながる」ことを目的としています。
「私達もこの地域の仲間です。一緒にこの街をよくしていきましょう!」というスタンスを明確にするのです。これは即効性はないように思われるかもしれませんが、近隣のお店の人たちに愛されるスクールになるということは、純粋にその後の地域内のクチコミスピードに直結します。「新参者」の訳のわからないスクールなのか、そうでないのかは、スクール業界のようにクチコミが命になってくるビジネスにとっては実はとても重要な分岐点なのです。
以上のように「心の接客」を丁寧に行っているスクールは、業績アップのスピードが全く違います。ぜひ皆様のスクールでも参考にしていただけたらと思います。
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