久しぶりにプロ野球(中日ドラゴンズ)の話題です。
今年FA権を取得しながら権利行使せず残留を表明した3選手、井端・荒木・森野選手に中日ドラゴンズが5年契約を結びました。
5年契約…。これはプロ野球界ではかなり異例の長さです。
この3人は今30代前半ですので、事実上選手としては終身雇用をしたということになります。
この雇用不安が叫ばれている世の中の流れと全く逆行するかのような中日球団の行い、しびれます(*゚ー゚)ゞ
ハッキリいってプロ野球選手は体力の衰えとともに成績が低下しやすい。球団側にとっては5年の長期契約はリスクも大きいはず…。おそらく戦力構造的にはデメリットも多い選択でしょう。普通では考えられない。
しかし、これは中日球団なりの今後の人事戦略の一環という気もします。
というのも、上記の3選手は入団からずっと中日にいて育てられた、いわゆる「生え抜き」です。
この生え抜き選手を大切に扱うことによって、選手と球団の間に金銭面だけではない信頼関係を築こうとしているのだと思います。
今の時代FAがありますので、単なる「お金」の金額の多寡だけでいったらどうしても有力選手は放出せざるをえないのが実情…。そこでお金だけではない、引退までの安定した立場や引退後のことなどを考えてあげることで、お金ではない抑止力をつくろうとしているのかな?と。
立浪選手の兼任コーチもそうでしょうし。毎年、最近は中日OBをコーチにするように監督とひと悶着あるらしいですしね(笑)
実際に今年のFA戦線は上記のような球団や地域と選手との信頼関係で残留が成立。この流れを定着化させようとしているようにも思います。
今年のベイスターズのように生え抜きを大虐殺していては、球団と選手との信頼関係も生まれようがないですからね…。
また、さらにいえば昔の黄金時代の西武のメンバーが今、優秀なコーチ陣として君臨していることからわかるように、「強い野球」「緻密な野球」を肌で知っている選手は、よいコーチになりやすい。そう考えると、上記3選手がコーチになるのは将来の中日としてもメリットになりそうですね( ´艸`)
私の勝手な思い込みかもしれませんが、地域密着とスタッフとの信頼関係にもとづく終身雇用。
球団愛で残留した主力選手とそれにしっかり応えた球団。
とりあえず今回の契約で中日のことがさらに好きになりました(笑)
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