自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年10月26日9:49 PM
    突然訪れる人材不足に対して
    CATEGORY: ビジネス全般

    企業経営をしていく中で、突然期待していた人材の離脱などが起こるケースがあります。

     

    よくあるケースとしては、

    「本人の意思による転職」

    「家庭の事情による辞職(単なる理由づくりの時もありますが)」

    「妊娠」

    などでしょうか。

     

    経営陣としては、現状の戦力構成の中で事業計画を立てているわけですので、上記のような突然の出来事は、事業計画そのものを崩す可能性があります。旅行に出かけようと計画を立てていたら、出発前日に唯一の運転手が怪我をしてしまったようなものです。

     

    確かに社員の離職や結婚・妊娠などを経営努力で防ぐことは可能かもしれません。

    しかし、100%すべてを防ぐことは無理です。 

     

     

    つまり、企業の事業計画というものは、実は世の中の環境の変化以上に、実は内部の社員という要素から、既に不確定要素が混ざっているわけです。

    「確実な戦力として計算をしていた幹部が離脱」そんなことは普通に起こりうるわけです。

    しかし、だからといって「全員離職する可能性があるから…」と考えて、人材を余分に抱えながら事業展開をしていては人件費が膨らむ一方なのも事実…。

     

    社員が一人リタイアしただけで、企業としての事業計画を大きく見直すというのは正しい発想である一方で、社員がリタイアするたびに成長を止める組織になるということで危険です。

     

    このあたりのバランスが難しいのです。

     

    ちなみに上記のようなトラブルが訪れたときの理想の形としては、急遽リタイアした人材が出た役職に、実力不足とは思いながらも新しい人材をあてはめ、「立場が人を育てる」ことを期待しつつ、その人材の成長を待つ形になります。(それも必ずしも成功するわけではありませんが)

     

    企業というのは「人」が支えているわけですから、全て計画どおり、予測どおりに進むわけではありません。

    人がやっている以上、何かしらのトラブルや障害があるのは当たり前です。人のトラブルにぶちあたってしまうと、ついその元凶の人物を非難したくなりますが、いつかは自分が迷惑をかける側になる可能性もありますので、慎んだほうがよいかもしれませんね。

     

    今シーズンの中日ドラゴンズの故障者の多さを振り返ってみながら、上記のような企業経営の組織の難しさを感じた今日この頃です。

     

    ちなみに今シーズンの故障者の多さについてのコメントを求められた落合監督のコメントは、

    「(今年は故障に泣いた?というインタビューの質問に対して。)故障に泣いているわけじゃない。生身の人間がやるわけだから。みんながみんな万全の状態でやれるほど甘い世界じゃない。目いいっぱいやってのケガだから」

    とのこと。選手を批判するのではなく、受け入れる…。さすがです。