2009年7月22日7:40 PM
CATEGORY: コンサルティングの現場
講演活動をしていると色々な経営者様にお会いする機会があります。
経営者様の考え方や経営方針、業種業態や直近の経営状態、立地や業績状況を聞いていると、企業の業績を左右する要素がみえてきます。
昔から、
「天の時」
「地の利」
「人の和」
といいますが、これは経営の世界にも当てはまるなぁ…なんてしみじみ思ったりしています。
「天の時」というのは、商売をする上での時流、いわばビジネスモデルが時流に沿っており成長局面に乗っている状況だといえます。
「地の利」というのは、商売をする立地条件、いわば商圏エリア。
「人の和」というのは、企業の人材力、企業としての地力といえます。
原文では「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず」となるのですが、
これについてはあくまで長期的なビジネス成功についての優先順位であって、
短期的なビジネスの成功に関しては「天の時」と「地の利」で90%企業業績が決定されます。
要するにどれだけ企業力が高く、優秀な人材を保有していたとしても、
業界の時流が低成長で、商圏人口が少ないエリアであれば、売上の伸び率は微々たるものになります。
逆にビジネスモデルが勢いのあるものであれば、ある程度社内体制や人材力がガタガタでも勢いで急成長を達成することができるというわけです。
昔のA社やN社などは典型的な例ですよね。
社内に優秀な人材がいるにもかかわらず、努力がなかなか報われず、思ったように企業成長を達成できないとお考えのとき、大切なのは「伸びるビジネスモデル」を見つけることが大切です。
天の時や地の利がないと、やはり企業の成長は厳しいです。
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