なぜ、中日ドラゴンズが現在のような新体制に至ったのか、
この2年間の経営陣の目的を振り返りながら解説をしたいと思います。
他球団のファンの方も生あたたかく見守っていただけたらと思います。
「JOIN US!」という観客と一体感をもって楽しませる球団を目指した前監督体制2年間のもと、
中日ドラゴンズは2013年は「セリーグ全球団に負け越し」&「1995年以来、200万人を切る」という、球団は弱い、観客は集まらないという暗黒の1年に突入しました。
ちなみに私も落合政権時代は最低でも「年1試合以上」をノルマにしていましたが、この2年間は観戦数ゼロ。新聞の購読もやめてました。
そこで出てきた前監督の結論は「やっぱりファンは強いチーム、勝てる試合が見たいんだね」とのこと・・・。 当たり前でしょう。
中日球団としての前監督のもとでの2年間の方向性はわかりやすいものでした。
1.補強費用は徹底的に抑える (高い外国人=ブランコなどは手放す)
2.順位は多少下げても仕方ない、むしろ後任の監督としては気が楽になる
3.観客動員数を上げて収入をアップ
4.中日OB中心の監督・コーチ陣内閣にしていきたい
5.1と2の効果で球団の経営の健全化をはかり、その後2と4を実施し球団人気を磐石なものにする
これらを成し遂げるため、2011年に優勝監督を無理やり更迭して新体制を樹立したわけです。
落合監督のもとでは、「勝てるけどコストがかかる、中日OBをつかってもらえない、さらに当時は観客が集まらない(と思われていた)」ので。
しかし、フタをあけてビックリです。
ある程度のチームの弱体化は覚悟していたものの、観客動員数も大幅減となって、中日球団としては、これまでの既定路線だった「OB監督・コーチ中心の長期政権」の樹立をあきらめることになりました。
1は達成できたものの、2が予想よりもひどい状態(横浜・ヤクルトにも負け越し(笑))。
3.観客動員数も最低に近く落ちる一方。
4については評価は分かれるでしょうが、基本的に昔の中日OBはコーチとしては能力が不足しているようで・・・結果が出ない。
今の状況で未知数の立浪・山崎・井上などの新人監督に任せたら、さらに暗黒時代が長引くのではないのかと球団が危惧したのはある意味当然です。
そこで、白井オーナーのもと、抜本的な「再建」が必要とのことで、大幅な改革が行われました。
落合監督更迭に動いていた球団社長などは軒並み引責辞任。
中日OBでいろどられた監督&コーチ陣も大多数が契約終了。
ちなみに落合GM案が報道される前に、コーチ陣の人事を見ていて、中日フリークの方は気づかれたかと思うのですが、「落合」関連の人が監督になることはわかりました。
落合監督は難しいかもしれないけど、落合色の強いタイプかなと。
それは大幅な入れ替えが行われるコーチ陣人事の中で、現役のころの名前を使うと「英智」「小笠原」コーチなどは留任だったことからです。
彼らは落合政権の中で活躍していた「落合野球」の理解者だったタイプでしたので。
まさにわかりやすい「布石」でした。
そんな「大人の事情」が満載だったのが、今年の中日ドラゴンズの大改革の裏事情です。
<続く(希望の声が多ければ)>
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