昨年11月に大学入学共通テストの「英語の民間試験活用」の延期が決定しました。
(名目上は「延期」ですが、延期までの期間の長さを考えると、実態としては「白紙」だといえます。)
この英語民間試験活用は、ニュースなどでも報道されましたので、興味を持たれた方も多いかと思います。
ニュースだけを見ていると、
「民間試験活用がなくなるなら、資格取得は必要ない」と思われる消費者もいらっしゃるかもしれません。
今回、確かにセンター試験に代わる「大学入学共通テスト」において、英語の民間試験活用は延期になりました。
しかし、勘違いしてはいけないのは、英語教育改革の目的は
「4技能の総合的なレベルアップを目指す」ことであり、大学入学共通テストの改革はあくまでその一部だということです。
実際に英語教育改革は、「小学校からの英語成績評価の開始」「英語の授業の形態の変更」
「大学の二次試験の英語評価の推進」など、幅広い分野で行われます。
更に言えば大学入学共通テストにおいて、
英語のリスニングの配点は100点で50%になっています(現状の20%から倍増以上)。
つまり、今後本当に必要なのは「資格」ではなく、「確かな英語力(4技能)」を習得することなのです。
資格自体はあくまで、英語力を見える化するための手段でしかありません。
大学入学共通テストで4技能を評価しなくとも、各大学が独自で4技能を評価することになるだけです。
これから入試で成功し、社会人として活躍するために、「思考力」「読解力」「4技能の英語力」などが必要なことには、
全く変わりがありませんので、皆さんのお子様の教育については、細かな試験体系の変化に右往左往するのではなく、
より本質を重視していただければと思います。
また英会話教室を経営する側としても、上記の価値観をしっかり発信していく必要があります。
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