2020年の大学入試改革、英語教育改革は、センター試験の移行以来の大改革になりますので、
基本的に
「どのような人材を育てるのか」「教育がどうあるべきなのか」
という理想をベースとして内容を構築している傾向にあります。
まず、理想形のビジョンを確立させ、その上で実行段階において可能な範囲から着手していく…というステップです。
・・・が、この大学入試改革や英語教育改革の進め方は、教育業界の現場の方からすると批判が多いのも事実です。
・・・というのも、現状の教育現場の都合や現状ありきで進めているわけではないため、なかなかに対応が難しいものが多いのです。
たとえば英語教育改革・入試改革に関連して、四技能評価で「話す力」が大切になるとしても、今の教育現場にどれだけ満足に「英会話」ができる人材がいるでしょうか。
抜本的な改革を行うということは、まずは理想となるビジョンを掲げ、そこに向かって課題を解消していくという流れになるので、
現状の進め方自体は決して間違いではないのですが・・・。
逆に言えば、それだけ現状の大学入試、教育現場の教育内容が、いかに社会で活躍する、
グローバル社会で活躍する人材を育てるという発想と乖離してしまっているのかということですが。
これまで教育業界の現場にいた我々は(特に経営年数が30年以下のケース)、どうしても現状の受験制度や勉強内容をもとに、
全ての常識をつくりあげてしまっています。自身の受験経験やこれまでの30年間の受験制度からすれば当然ですが。
しかし、今進んでいる大学入試改革は、そもそものこの常識が大きく変化していくものであり、
それに伴って教育業界の市場も大きく変容していく可能性があるということを、意識しておかなければなりません。
単なる「英検ニーズが高まる」、「英会話教室が人気になる」レベルの変革では留まらないと思われます。
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