自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2010年4月22日8:58 AM
    ジオス破産についての小話

     

     

     

    1日あけましたが改めてジオス破産騒動について。

     

     

    今回の破産は何も驚くことではなく、リーマンショック以降の英会話業界の冷え込みを見てれば、破産企業が増加するのはある意味当然のなりゆきでした。

     

    現実に英会話業界での老舗の中堅企業がいくつかこの2年で潰れていましたしね。

     

     

     

    私のSBレポート でもリーマンショック直後の2008年11月ごろの内容では、

     

    「これから数年の間に高額一括入金制のスクールや学校法人の破産などのニュースが増えてくるでしょう」

     

    と書いておりました。

     

    まあ、私が「すごい」というわけでもなく、誰でもわかる自然な流れだったのですよね。

     

     

     

    マスコミさんはNOVAの破綻と関連して報道をしたがる傾向がありますが、

    NOVA破綻後も一部の大手英会話スクールは業績好調でして、

    その流れに大きくストップをかけたのは、明らかにリーマンショックだったんです。

     

    景気悪化に伴って、手に職が直結しない高単価一括入金型のスクールへの消費者の反応は非常に厳しくなりました。

     

    自然と安心感とクオリティを求めて一番店やブランドスクールに人は流れたわけで。

    その結果、特にメインターゲットを定めきれていなかったジオスさんなんかが苦しくなるのは自然の流れなのですよね。 

     

     

    あと、ちなみに一般の消費者の方にとっては「他の大手スクールはどうなの?安心なの?」という素朴な疑問があるかと思いますが、 

    これが各社いろいろな背景事情があって企業の売上推移をみるだけでは判断が難しいのです。

    どこかのグループ会社だったり、子ども向けスクール事業のFCで稼いでいたり、上手に撤退戦を進めていたり…。 

    それでも主なところを上げさせていただきますと、

     

     

    少なくともG社さんなんかは決算で赤字を出し、苦戦続きのように見えますが、一部撤退戦も同時に進めていますので、N●VA・ジ●ス的な危険は数年はないようにみえます。時流適応を進めていけば、安定した体質にスグになるでしょう。 

     

    A社さんも毎度毎度、広告は微妙ですが、堅実な経営がウリですし、広報を信じる限りではみずほ信託さんに前受金の一部預けているので、消費者被害の心配は少ない。

     

    E社さんやB社さんはグループが色々な事業を手がけていますので、ある程度大丈夫。

     

    あと異端児であるGN社さんなんかは月謝制にしていますので、安定度は非常に高い。(あの会社さんは塾出身なだけあって、月謝制を採用したのが素晴らしい決断でしたね。)

     

    全く英会話を学ぶ気はないですが、

    「消費者被害が起きない英会話スクールを選べ!」といわれれば、

    今の段階では私は少なくともベルリッツさんを選びます。

    やはりグループ会社の安定感が大きいです。