数回にわたって金融恐慌のお話をしてきましたが、先行きが見えない世の中になりつつあるからこそ、私たちのスクール業界は存在価値が高くなってきます。数回にわたりご紹介したように、金融恐慌は「お金」と思っていたものの価値がふっとんでしまう。こんな状況が頻繁におこるわけです。株券や土地など。
つまり「カネ」や「モノ」の価値が不鮮明になってしまうわけです。いわゆる「預金全額保護」なんてのも、ハイパーインフレが起きれば一発でふっとんじゃいますね。目に見えるカネやモノが頼りにならないときにこそ、「自身の能力」という、「スキルの貯蓄」の価値が高まってくるわけです。
たとえば大学生の就職氷河期のニュースなどが流れると、小さな子供を持つ親は「自分の子供は将来困らないように…」と考えて、積極的に子供への投資を増やしたりします。目の前の食費などは多少我慢しても、「将来のリスク回避」のための投資を重視するようになるわけです。
子供の学びモノの月謝というのは安いスクールにおいては5000~8000円程度。そのくらいの金額をなんとか工面しようとしてくれるわけです。
また、現実にビジネスの世界にいる人間たちも「何か自分に付加価値がないと就職できない!」って気付きだすと、せっせと資格取得やスキル取得などに励むようになるわけです。
目に見えるカネやモノの価値が下がるからこそ、目に見えないコト(スキルなど)の価値が相対的に高まってくるわけですね。
「不安」な時代だからこそ「安心」を買おうとするって言い換えてもいいかもしれません。これに関しては「安心」を買うために宗教なんかも不況期に勢いを増してくるのが面白いところです。
もちろん、「所得自体」が減少してスクールに通わすお金も無い家庭も増えるわけですが、相対的に優先順位が上がっていますので、他の業界に比べては悪影響は比較的少なめなのです。
高単価な飲食業なんかの場合、今の環境の影響をモロに受けてしまいますからね…。
家計で食費の枠を決めているところに物価高。さらには刹那的なお金の消費が投資に向かう。郊外型の飲食店なんかの場合はさらにガソリン高。上客だった客層が存在そのものがいなくなっている、などなど…。
教育業界にとっては非常に世間からの期待値が高まってくる時代だともいえますので、期待に応えるだけの内容を提供したいところですね。
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