ベネッセコーポレーションの情報漏えい問題。
せっかく伏字にしていたのに、瞬く間にジャストシステムのスマイルゼミの名前が一気に報道されましたね。
しかも、ジャストシステムさんは株価が急落してしまいました。
闇名簿屋さんから「名簿を買った」側であるジャストシステムさんとしては、当然ながら
「名簿のソースは知らなかった」
と答えるしかないわけで、そういったコメントをされていますね。
進研ゼミからスマイルゼミへ。
「真剣」から「スマイル(笑顔)」か~・・・とか一瞬いらんことを想像しましたが、
スマイルゼミさんはおそらくアクセス数が一気に増加、ただ全く契約数は思い通りに増えずという流れでしょうね。
ジャストシステムさんがベネッセの名簿を盗ったわけではないのですが、
ただ、たとえ名簿業者経由だったとしても、そもそも大量の子供の名簿を購入してDMを送りつけるという発想が業界の慣習としてはNGですし、消費者も嫌悪感を持たれると思います。
ジャストシステムさんは「ベネッセ名簿を流用」という表現を否定しているわけですが、実態としては確かにそうでないとしても、そもそも名簿に無許可でDM送ったということを否定されていることも知っておくとよいでしょうね。
名簿業者間の販売名簿についても「○歳~○歳子供名簿」の名称だったか、「○歳~○歳の通信教育受講者の名簿」の名称だったかについても悪質さは変わりますが、いずれにせよ名簿購入→DM送付の流れがよくないわけです。昭和じゃないのですから。
そんなわけでジャストシステムさんのスマイルゼミは、今回の事件でどんな弁解をしようと、「名簿を使ってDM送ってた」という事実が、企業イメージを大きく損なうので厳しいですね。
そういえば、私もコンサルティングの中で時々「業者が名簿買いませんか?来ました」というご相談ありますが、当然のことながらNGにしています。
そもそもソースがあやしいですし、名簿が間違いだったら目も当てられない。
さらには、たとえ名簿が正しかったとしても、現代では一方的なDMが子供向けビジネスではトラブルになりやすいからです。
上場企業なのになぜジャストシステムさんはそこのところがわからなかったのか・・・
翻ってベネッセさんの今回の件に関してのインタビューを見ていましたが、
意外と株主重視のスタンスで、一般の消費者の気持ちを逆なでするようなコメントがいくつか入っていますね・・・。
「社外の責任」「年内に挽回」「思ったより株価下落なかった」など、いずれも名簿を流出された保護者にとっては関係ない話でかえって逆鱗にふれるようなものなのですが・・・
株主向けのメッセージなのでしょうが、ちょっと感性が教育業界とはズレていらっしゃるようです。
これでトドメのように消費者のお詫びとして「500円」とかやったら、かなりダメージが大きそうです。
ベネッセHDの原田社長体制は、中日の高木監督時代や阪神の真弓監督時代を思い出します。
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