自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2011年3月6日7:38 PM
    老舗系大手学習塾チェーンの生き残り策
    CATEGORY: 日々雑感

     

     

    今後の学習塾業界においては、たとえ年商50億を超えているような大手チェーンだったとしても廃業にいたる可能性があります。

     

    「大手企業がつぶれるなんて!」

    と感じてしまう方は、英会話・パソコンスクールなどのNOVAやアビバの例を勉強してくださいね。

     

     

    そういう意味では最近の塾業界のM&Aで売り抜けをした企業様は、絶妙なタイミングで売却したといえるでしょう。残された(売られた)社員さまの気持ちはどうかは知りませんが…。

     

     

    さて、話は戻りますが、老舗系大手学習塾チェーンにとって、命取りになりかねないのは、「拠点数の多さ」と「校長=人材の不足」です。

     

    大手学習塾チェーンは拠点展開を広げているため、競争相手が地域密着タイプなど全ての企業が競合になります。

     

    各地での競争相手はみんな命がけで経営をしている「経営者」なのですから、当然今後の競争は激しくなり、単なる「塾ブランド」や「建物の大きさ」「過去の実績」だけで勝ち組になることは困難です。

     

     

     

    建物や企業規模などで一定のアドバンテージがありながらも、純粋に「校長」や各教科担任の人材力(教務力だけではない)が重要になってくるわけです。

     

     

    スクール・教育業における大手企業の最悪のストーリーは、各拠点で各個撃破され、全拠点が赤字化→人件費削減→さらに人材力が低下という負のスパイラルが起こることです。 

     

     

     

    そのため大手学習塾チェーンにおいては、各拠点で勝ち組になり続けるようなマンパワーを持った校長育成が必要不可欠になるのです。

    しかし、大手企業であるがゆえに「寄らば大樹の影」のサラリーマン気質の社員が多いため、この人材育成は非常に難易度が高いのも事実です。 

     

     

    大手企業であるがゆえ、解決が困難な問題なのですが、これを克服しなければ、危険な各個撃破というストーリーに至ってしまうことを知っておいてください。