自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年9月9日10:23 PM
    組織への恩と信頼関係
    CATEGORY: 日々雑感

    たくさんの人達と面談をしていると、

     

    「会社のために」

    「お客様のために」

     

    という言葉の意味が、それぞれの人によって全く違っていることがわかります。

     

    今日お会いしたスタッフさんの場合は、おそらく本当の意味で

    「会社のために」

    いろいろな発言をしてくれていました。

    こういったスタッフさんがたくさんいる会社はまだまだ伸びるでしょう。

     

    しかし、時々面談する人の中には真意は「自分のために」なのに、それを美化するために

    「会社のために」「お客様のために」

    という言葉を使う人がいるわけです。

    そういう人は論理的に話していくと、すぐに「自分のため」が第一であるとわかってしまいます。

     

    「会社のために」という言葉は、非常にキレイな響きがあります。

    しかし、エゴを隠すためのキーワードになっているのはいただけない。

     

    さて、「会社のために」「組織のために」。

    本当の意味でこういった言葉が出てくる背景には、

    きっと組織・会社への「恩」や今まで築いてきた「絆」があると思います。

    さらには単なる利害・契約関係を超えた信頼関係。

     

    これをしみじみと実感させてくれたニュースをご紹介したいと思います。

     

    井端は残留します きょうFA権取得(8月3日)

     

    来季もアライバ!荒木残竜宣言 FA権行使せず(9月9日)

     

    中日が誇る12球団NO.1の二遊間。

    アライバこと荒木選手と井端選手が早々とFA権行使せず残留を発表しましたヽ( `∀´)ノ

    ハッキリ言ってFA権を行使せず、この時期に残留表明することは、

    契約更改(年俸交渉)ではマイナスにしかなりません。

    (FAすれば他球団の入札をもらって年俸をつりあげられるから)

     

    でも、この二人の決断には、短期的な視野でのお金や条件を優先するのではなく、

    「恩」や「情」「愛着」、さらには球団への「信頼」が感じられます。

    (うがった考えをすれば、将来のスタッフ入りも考えている可能性はあるでしょうが、それはOK)

     

    <井端選手のインタビューより>

    結論 この記事をみなさんがお読みになるころには、ボクはフリーエージェント(FA)の権利を取得しています。厳密には午後5時までに出場選手登録を抹消することができるのですが、この通り元気でいますのでそれはないと思います。権利を取得したということをお話しする前に、ファンのみなさんにボクなりに出した結論をお伝えします。

     

    残留です。来季もドラゴンズでプレーします。おそらくは権利を行使せずに、という形で球団と契約させてもらうつもりでいます。理由? ボクは中日ドラゴンズで育ててもらったことを誇りに思っていますし、名古屋のファンに育ててもらったと思っているからです。

    (中略)こうした過程は、すべてドラゴンズと名古屋のファンに育ててもらったからだと思っています。だから、井端弘和はドラゴンズに残ります。ちょうど3日からは後半戦も始まります。苦しい戦いですが、全力で巻き返そうと思っています。これからもご声援、よろしくお願いします。

     

    <荒木選手のインタビューより>

    「心の中は決まっています。中日に残ります。たぶん権利は行使せずにということになるんでしょうが、別に来年以降にどうのこうの(凍結する)というわけではないですよ。

    九州の男なら、1度はソフトバンクのことも考えますよ。でも、やっぱり違うでしょ。残留の理由? それがよくわからないんですよ(笑)。中日で野球をやりたいから…。それくらいしかないんですよね。

    完全優勝する! と言って臨んだシーズンが今、こうじゃないですか。みんな納得していません。このチームで勝ちたい。そう思ってみんなが戦っているんです。

     

    ハッキリ言って、ふたりとも全く合理的・論理的な決断ではないかもしれません。

    でも、そこにあるのは「情」であり「恩」という感情。

    こういった人達の生き様はステキです。

    ぜひ、組織もこの決断に対してよい形で答えて上げて欲しいと思います。

     

    こんな人達がチームの中軸にいるわけですから、

    なぜ中日ドラゴンズが安定した成績を残してくれているかおわかりいただけると思います。

     

    また、愛知という風土はこんな生き様の選手がみんな好き(笑)

    広島の黒田選手の時もそうでしたが、そういった風土が、チームや選手を生んでいるのかもしれませんね。