船井総研による学習塾業界対して
「業界の未来」についてのメッセージを発信するセミナー開催が近づいています。
そんな背景もありますので、ここからちょっと「塾」関連の内容について、頻繁にメッセージを発信していきたいと思います。
カルチャースクール系の企業様にとっては、ちょっと別の世界のお話ですが、ご容赦くださいませ。
学習塾業界は、スクール業界の中でもちょっと異色で特殊な業界です。
一般的なカルチャースクールと比べて「必需品」的な要素が強く、マーケットが他の分野に比べると圧倒的に大きいのが特徴です。
少子化が進み、不景気になったといっても、給与水準も異様に高く設定されており、また塾の学費は依然として高めに設定されております。
その結果、一般消費者の所得が低下しているわけですから、「教育費負担が重い」なんて現象も起こり始めたわけです。
高度経済成長期。
学歴社会。
子ども人口増。
ゆとり教育。
などなど、学習塾業界はなぜか昭和の頃から、「追い風」が絶妙なタイミングで後押ししてくれる業界でして、比較的市場が安定している業界でした。
…ただ、今後はその風向きが大きく変わります。
未曾有の少子化の進行、若年層家庭の所得の減少、大学全入、ゆとり教育の廃止などによって、大きく学習塾業界は地殻変動が起こってくることは間違いありません。
一部の進学塾や中学受験部は市場が安定するでしょうが、その他の分野は…。
団塊ジュニアファミリーが市場を支えてくれている、この数年間で次代のための準備に入っておかなければ、確実に「未来」はみえてこないのが、この業界の厳しさでもあるのです。
FC教材の導入をやっている場合ではないのです。
では、どうやったら今後の業界を生き残っていけるのかは、次の機会に…。
Tweet |