自己紹介
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    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
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  • 2008年5月23日11:04 PM
    名馬鹿り管理職!?
    CATEGORY: 日々雑感

    すんごい批判を招きそうなタイトルですが(笑)、あえてつけてみました。

     

    「名ばかり管理職」問題、再びブームになりかねない勢いですからね。

    個人の権利とか会社の利益とかだけでなく、

    経済社会全体の成り立ちを考えながら意見を述べておきたいと。

     

    まず、大前提。

     

    残業費が支払われても、その分賞与全額カットされる可能性あるわけです。

    賞与ってのは企業側の義務ではないわけで。

    またマックのように本来、職務給は残業費にあたるわけで、それがなくなるのは当然。

     

    あと阪急のツアー会社のように派遣社員が訴えるってのも論外。

    以後派遣会社使わなくなるだけですよね。結局自分の首をしめている。

     

    だから、会社とケンカしても何も生まれないっすよ。

    別に会社も労働者いじめたいわけでなく、生き残るために必死なだけですから。

     

    さらに「なぜ残業が起こるのか」にも着目しておきたい。

    チャップリンの時代じゃあるまいし、残業=延長した生産的な労働時間ってわけでなく、

    今のホワイトカラーにおいては、

     

    時間内に業務を処理できない段取りの悪さによる労働=本人の無能の責任

     

    の要素が少なからずあると思う。

     

    マックの件に関しても、アルバイトが辞めてしまったりして、

    その穴埋めで店長が現場を手伝って仕事がたまるとかで残業とかがあったと思います。

     

    でも、それってアルバイトの管理もできないダメ上司が結果的に残業が増えているだけで、

    一方でアルバイトが定着していたり、採用活動が上手な店長は残業が少ないと思われ。

    ってことは、バイトのモチベーション管理ができなくて、

    業務効率も悪いようなダメ店長はたくさん残業代がもらえて、

    時間内に業務を終わらせられるような店長は残業代がもらえないって、おかしくない?

    (実際、裁判起こしたマックの店長もいかにも業務効率が悪そうで、部下かが離れていきそう…)

    (マックの詳細なんて知りませんが、知りたくもないですが)

     

    残業多くてたくさん残業代稼いでいる人間は能力不足ってことだから、昇給はなしで、

    残業少ない人間は労働効率がいいってことだから、いっぱい昇給させてあげるって考え方できるでしょ。

     

    何がいいたいかというと、「残業」ってのは労働者の非効率から生まれるケースも少なからずあって、

    そこんとこを無視して議論するのがウザイってこと。

     

    さらに調子に乗ってグローバリズムとの関連で語ってみましょう。

     

    なぜ今地方の工場で外国人労働者が増えていると思いますか?

    なぜ日本企業が生産拠点を海外に移していると思いますか?

     

    これだけグローバリズムが進んだ時代。

    競争企業が全世界に存在する時代。

     

    世界的に見て人件費が馬鹿高く、

    さらに残業費までフルに請求してくるような日本人つかってたら、

    企業としてはコスト負担が大きすぎて、世界的な競争に勝てないわけ。

     

    だから世界的な企業に負けないように、コストを抑えるために安い海外の労働力を使うようになるわけです。

     

    そんなわけで、日本人が自分たちの権利を守ろうと声高に叫ぶのはいいけど、

    そんなことすればするほど、企業側は外国人使ったり、海外に拠点をうつしたりして、

    結局のところシワ寄せは日本人にいくわけですな。

     

    そんなわけで、マスコミや労働基準監督署は、企業や経済の成り立ちもわかっていないくせに、

    短絡的に個人の権利を叫んだり、100年前の価値観で労使対決を煽ったりするのはよくないですよ。

     

     

    相談したカンチガイ労働者側が自分を正当化しちゃいますし、 

    最終的に日本人の労働の場を減らしていく可能性があるわけですから…。