自己紹介
  • 自己紹介


    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
  • 最近の記事一覧

  • ブログカテゴリ一覧

  • 最近の記事一覧
    ブログカテゴリ一覧
    カレンダー
    2024年4月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    2930  
    アーカイブ
  • 月別アーカイブ

  • RSS
    [前日の記事] «
    [翌日の記事]  »
  • 関連サイト情報

  • 2008年7月3日11:53 PM
    スクール経営におけるリスクヘッジ
    CATEGORY: 日々雑感

    突然ですが、私のお付き合い先のスクールでは、

    単一の業種・業態の拡大という一本槍で業績を上げることはあまりしません。

     

    企業としての地力ある程度ついた時点で、

    通信講座開発や他業態などの別のビジネスモデルの開発に着手することをオススメしています。

     

    それは全ては、長期的な成長のためなのです。

     

    スクール経営のライフサイクルの怖さを知っていれば、

    いかに単一業種・単一業態で拡大をすることが危険かがわかります。

     

    ハッキリ言ってスクール企業で10年続く大企業が少ないことからも、

    このライフサイクルの怖さはわかります。

    だからこその、事業展開なのです。

     

    少し前にお話したような、占術のような常に世の中に存在し続けるマーケットは例外としても、

    多くの分野においては、時流の変化によってマーケットの大きさが変動してしまいます。

     

    もちろん、どれだけ市場が縮小しようとも、

    自己改革が進むナンバーワンの存在は生き残れるのですが、

    中途半端な企業はまず間違いなく淘汰されます。

     

    ナンバーワン企業においても、既存のビジネスモデルの変更や売上の停滞は避けられませんし。

     

    そのため、企業の長期安定成長のためには、

    既存の業種・業態で一番校としてのブランドをつくれた段階で、社内に人材を育て、

    既存業態の改善や改良はその後継人材に託し、

    開拓者的な経営者層の人間は、自社の既存の業態のノウハウや顧客といった資源を活用できる「新業種」や「新業態」にチャレンジすることも大切なのです。

    (新業態の開発は、ハッキリ言って既存事業の運用の数倍の能力と労力と資金を必要とされるケースもありますので)

     

    中途半端な副業や異業種展開はおすすめできませんが、

    「支業」や「相乗効果」がもてるような事業展開は非常に好ましいです。

     

    もちろん、リスクは一杯あります。

     

    上述したように

     

    「社内の最高の資源を投入する必要がある」

    「すぐに既存業態のような売上が上がる保証はない」

    「社内の体制が整っていないと、既存の業態の方に悪影響が起こる」

    「既存事業をある程度任せられる人材が必要不可欠」

    「全く相乗効果のないお金のための事業展開は社風を悪い方向に流す可能性がある」

     

    などなど…。

     

    十分な準備を整えた上で、

    適切なマーケットに、思い切ってとびこむ!

    非常にベーシックですが、このステップがとても大切です。

     

    しかし、これらを乗り越えてでもやる必要が「新規事業」にはあるのです。

     

    あと、余談ですが、別のビジネスモデルが社内に存在することで、

    視野が広がり人材が育ちやすくなる点も忘れてはいけません。