いかに目の前のスクールが順調にいっていたとしても、
突然ものすごいスピードでスクールの業績が急降下するときがあります。
祇園精舎の鐘の音が聞こえてくる感じです。
ほとんどのケースがライフサイクルが転換点を過ぎ、
新規集客が落ち込んだことによるスクールビジネスモデルの崩壊が原因です。
いちどビジネスモデル構造が崩壊してしまうと、それを立て直すのは容易ではありません。
どれだけ拠点数が多かったとしても、
今まで好調時を支えてくれた各拠点のビジネスモデルが全て赤字構造に変化するのですから、
乗数的に業績が悪化していきます。
拠点数の多さや売上規模の大きさは、
好調時には心の支えになるのですが、一度環境が変わってしまうと、
単なる赤字を生む存在に成り下がってしまいます。
こう考えるとNOVAがなぜ数年で業績が急降下したのか、おわかりいただけるかと思います。
スクールビジネスにおいて、単一のビジネスモデル構造による拠点展開を続けることは、
決して経営の安定材料にはなりません。
むしろ、拠点展開を一定数で止めておき、
1.人材育成
2.新業態開発
3.新規事業(支業?)
をすすめていく方がよいでしょう。
人材が育っていれば、各拠点ごとにビジネスモデルが崩壊した時に、
新しくビジネスモデルを構築できる可能性がありますし、
新業態があれば、その事業が新しく成長期になって業績を支えてくれる可能性がある。
効果的な支業的新規事業があれば、既存事業の新しいビジネスモデル構築の武器になる可能性もあります。
「現在の成功」に安住している経営者さまほど、数年後は失敗しているケースが多い。
「現在の成功」は「未来の失敗」につながっているかもしれない…。
スクールコンサルをはじめて、こんなケースをたくさん見てきました。
決して「現在の成功」に安住することなく、
「次の時代」を見据えた事業展開を進めていくことをおすすめします。
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