自己紹介
  • 自己紹介


    『船井総研内の保育教育業分野のコンサルティングチーム「保育教育支援部」の上席コンサルタント。
    高等教育機関、学習塾、英会話教室、幼稚園、こども園、保育園、資格学校など、幼児から社会人までの様々な教育機関のコンサルティングを担当している。
  • 最近の記事一覧

  • ブログカテゴリ一覧

  • 最近の記事一覧
    ブログカテゴリ一覧
    カレンダー
    2024年5月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
    アーカイブ
  • 月別アーカイブ

  • RSS
    [前日の記事] «
    [翌日の記事]  »
  • 関連サイト情報

  • 2008年9月6日10:27 PM
    支業としてのスクールビジネス
    CATEGORY: 日々雑感

    数年前に盛んになり、壮絶に多い失敗事例とともに、

    今では減少した「スクールの新規参入」タイプに、

    「自社の技術者育成」を目的としたスクール参入がありました。

     

    マッサージや癒やし系などのサービス業にとって、

    一定の専門技術を必要とされるスタッフは必要不可欠。

     

    一方でそんな専門技術を持った人間は市場にいないため、

    自社に入社したスタッフをイチから育てなければいけないのですが、非常に研修コストが高い。

    さらにせっかく研修したスタッフの離職率が高い…。

     

    そんなわけで、従来の採用コストや研修コストを、

    スクール運営することで逆に利益に変えてしまおう!って感じの支業として、

    スクールビジネスをはじめたスクールさんが多かったわけです。

     

    …しかし、結末はほとんど人が集まらずに失敗です。

     

    失敗の主な原因としては、

     

    1.数十万円の技術を習得したとしても、その企業で働けるだけで、技術に汎用性がなく、商品の魅力がない

     

    2.企業側が本格的なスクール運営をしていなかった(集客などがいいかげん)

     

    3.スクールとしての品揃えが不十分で生涯客単価が低く、市場刈り尽し構造だった

     

    4.そもそも「離職率が高い職業」という実態がバレたら希望者はいなくなる

     

    などです。

     

    最大成功事例であるマキフジタさんのところでさえ、

    あれだけ業態を増やして苦戦しているのですから、

    いち企業で取り組むにはハードルが高すぎたってことです。

     

    支業としてはいいモデルなんですが、スクールビジネスはそんなに甘くないんですよね。

     

    しかし、今後このモデルとして可能性を感じるのは、

    「エステティシャン養成」スクールでしょうか。

     

    エステの資格がそれなりに整備されれば、マーケットが落ち着いた後、需要が高くなりそうです。

     

    とはいっても、単なるエステティックサロンがスクールビジネスをはじめても失敗率が高いので注意は必要ですが。