本日は専門学校さまのコンサルティング日でした。
先々月から企画されていた学生募集の新企画の結果について報告を受けました。
この新企画、今まで学校情報誌や総花形学校訪問、マスマーケティングに明け暮れていた、専門学校の学生募集方法とは一味違う、「主力校攻略と特定コミュニティ内のクチコミ」を狙ったものでしたが、
他の学校も全く実施したことのない、初めての試みだったため、ゼロ反響の可能性もあり、不安もありました。
しかし、結果を聞いてみると、企画担当者の方の感想としては
「もっと劇的な成果を出せないと微妙かなと思います…」といった感じでしたが、私から見れば、ターゲット校の2校から好レスポンスが得られ、来年は絶対にもっと成功する!という確信を持てる状況でした。新企画のテストマーケティングとしては上々の滑り出しといえます。
一方、先日とある学習塾の新責任者の方の6月報告を聞いていたところ、
「新しく取り組んだ紹介キャンペーンのレスポンスがまだまだ少なかったのが残念(・・。)ゞ」
というコメント、しかしレスポンス率は88名の在籍生に対して、初めての企画で3件の新規体験をゲット(これは業界の新規獲得データとしてはなかなかの成果ですが)。
こちらも初めて企画としては、次につながる良質なデータになった感じです。
このふたつの事例の共通点は、
1.「初めて企画」であること
2.初めて企画であるがゆえに前例がなく「絶大な成果」を少し期待してしまう
3.2があるため少しの反応でも「失敗」したような気持ちになってしまう
だったわけですが、どちらも私から見れば、初めて企画としては上々の結果でした。
決して慰めやフォローではなく(笑)
「初めて企画」というのは、どうしても五里霧中の状況で企画がスタートします。
そのため、どうしても内容の精度は最高とはなりえない。
しかし、一度試してみることで、少しでも反応や課題などが得られれば、
それを改善点として、ドンドンバージョンアップすることが可能です。
そういう意味ではテストマーケティングには失敗はないといえます。
そんなわけですから、上記の両校に関しては、本来は「全く無反応」という可能性があった新企画を、「小成功」といえる実際の結果をはじき出せたのですから、大成功といえます。
これを礎として、おそらくどちらも今後数年間活用できる「必勝ノウハウ」をつくりあげることが可能でしょう。
新しい企画を立ち上げるときには、テストマーケティングをしてデータを集めることがとても重要です。いきなり投資金額を大きくしたり、全社で実験をするというのは、リスクが大きすぎますから。
初めて企画は、失敗して当たり前。小成功なら万々歳。
一度試してみて、そこからどうやって改善やバージョンアップをするか、企業内部においてノウハウを研磨していくことが大切です。
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